実践のつぼ

実践のつぼは、授業研究を専門とする研究者が、番組活用のポイントを解説しています。
「こころ」を育む、考える力を伸ばす、伝え合う力を伸ばすといった目的に応じた番組と教材の活用術を身につけましょう。

「こころ」を育む「こころを育む授業」の基本

木原 俊行先生

木原 俊行大阪教育大学教授

今も昔も、「こころの教育」の重要性は変わりません。子どもたちが自分や仲間を大切に想い、自然や社会に対して真摯な姿勢で接するよう、家庭でも、学校でも、大人は子どもに働きかけるべきです。

けれども今日、子どもたちのまわりでは、「こころの教育」の推進を難しくする状況が生まれています。経済的に恵まれない家庭が増えている、家族以外の大人と関わる機会が少なくなっている等々、残念ながら、子どもたちが不安になったり、傷ついたり、自信を失ったり、孤独感を味わったりする状況が多くなっています。だからこそ、学校で、教師が、子どもたちに、彼らのこころが豊かになるよう、自身や仲間、自然や社会についてじっくり考える舞台を彼らに提供しなければならないのです。それを促すべく、教育課程に、道徳の時簡に代わって、「特別の教科である道徳」(以下、道徳科)が新設され、道徳教育の目標の明確化、内容の体系化が図られました。

木原 俊行先生

木原 俊行大阪教育大学教授

今も昔も、「こころの教育」の重要性は変わりません。子どもたちが自分や仲間を大切に想い、自然や社会に対して真摯な姿勢で接するよう、家庭でも、学校でも、大人は子どもに働きかけるべきです。

けれども今日、子どもたちのまわりでは、「こころの教育」の推進を難しくする状況が生まれています。経済的に恵まれない家庭が増えている、家族以外の大人と関わる機会が少なくなっている等々、残念ながら、子どもたちが不安になったり、傷ついたり、自信を失ったり、孤独感を味わったりする状況が多くなっています。だからこそ、学校で、教師が、子どもたちに、彼らのこころが豊かになるよう、自身や仲間、自然や社会についてじっくり考える舞台を彼らに提供しなければならないのです。それを促すべく、教育課程に、道徳の時簡に代わって、「特別の教科である道徳」(以下、道徳科)が新設され、道徳教育の目標の明確化、内容の体系化が図られました。

学習指導要領の解説によると、道徳科においては、「問題解決的な学習を取り入れるなどの指導方法の工夫を図る」ことが期待されています。また、「発達の段階に応じ、答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の児童が自分自身の問題と捉え、向き合う『考える道徳』、『議論する道徳』」の実現を図るべきであると述べられています。すなわち、道徳科の授業も、いわゆる「主体的・対話的で深い学び」として計画され、実践されることが望まれています。それゆえに、道徳科の授業では、例えば、書く活動、動作化や体験的な学び、話し合い活動等がこれまで以上に重視されることになるでしょう。そうした意味で、天田さんのレポートで紹介されている思考ツールや、岩下さんの実践においてしばしば用いられているゲームは、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた指導法の工夫改善として、たいへん参考になります。

そして、道徳科の授業のための教材については、「道徳科に生かす多様な教材の開発」と「多様な教材を活用した創意工夫ある指導」(小学校学習指導要領解説より)が指導者に求められています。多様な教材の1つに、NHK for Schoolで入手できる道徳番組があります。このコンテンツは、道徳科の指導に期待される、「生命の尊厳、自然、伝統と文化、先人の伝記、スポーツ、情報化への対応等の現代的な課題」などをバランスよく扱っています。また、子どもが「問題意識をもって多面的・多角的に考えたり、感動を覚えたりする」ことを促す構成が、番組に採用されています。こうした特性を有している学校放送番組を教室で利用すれば、教師たちは、道徳科に期待される指導を無理なく実現できます。

例えば、道徳番組『オンマイウェイ』を活用した実践に関する吉田さんのレポートには、道徳科の教材としてのNHK学校放送番組の意義や可能性、その活用の工夫等を確認できます。また、幼稚園・保育所向け放送番組『しぜんとあそぼ』を利用した実践レポートでも、幼児が自然の不思議や命の輝きに共感することを促すために保育者が何に留意すべきかが述べられています。特に、番組視聴して幼児が抱く感動をどのように体験と接続させるかに関して、あるいは、幼児の気づきを発展させるための環境構成のあり方等について、参考になる知見が呈されています。

この「実践のつぼ」に関連するリポート

「ざわざわ森」の仲間たちと 一緒に学び、成長していく子どもたち
「オン・マイ・ウェイ」で主体的に考える道徳
「道徳ドキュメント」で身近にないリアルを実感!
「しぜんとあそぼ」で自然の不思議さと命の輝きを感じてほしい!

考える力を伸ばす考える子どもを育てる番組活用術

稲垣 忠教授

稲垣 忠東北学院大学教授

思考力・判断力・表現力の育成が求められています。思考力=考える力とは、どんなものなのでしょうか?

ここでは、与えられた(あるいは自らが設定した)事柄について、その原因や関係性を検討することや、課題の解決方法を立案することとしましょう。

番組は、「考えさせられる番組でした」といった感想のように考えるきっかけを与えてくれることがあります。

何が起きているのか、どこが問題なのか。番組制作者の目線を通して、問題意識を共有できるのです。ただし、これは「考えさせられた」段階です。子どもたちが主体的に「考える」には、授業者の一工夫が求められます。

視聴する際の視点を明確にする

番組を見る際、何に着目して番組を見るのかを一言伝えるだけで、番組の見方は変わります。視聴前に学習課題を提示したり、キーワードを示すなど手がかりを与えると、番組で得た情報をもとに考える活動が実現します。

また、番組はいくつかの内容のまとまりで構成されています。まとまりの区切りごとに止めて確認したり、課題の提示場面までを見せるなど、工夫してみましょう。

稲垣 忠准教授

稲垣 忠東北学院大学准教授

思考力・判断力・表現力の育成が求められています。思考力=考える力とは、どんなものなのでしょうか?

ここでは、与えられた(あるいは自らが設定した)事柄について、その原因や関係性を検討することや、課題の解決方法を立案することとしましょう。

番組は、「考えさせられる番組でした」といった感想のように考えるきっかけを与えてくれることがあります。

何が起きているのか、どこが問題なのか。番組制作者の目線を通して、問題意識を共有できるのです。ただし、これは「考えさせられた」段階です。子どもたちが主体的に「考える」には、授業者の一工夫が求められます。

視聴する際の視点を明確にする

番組を見る際、何に着目して番組を見るのかを一言伝えるだけで、番組の見方は変わります。視聴前に学習課題を提示したり、キーワードを示すなど手がかりを与えると、番組で得た情報をもとに考える活動が実現します。

また、番組はいくつかの内容のまとまりで構成されています。まとまりの区切りごとに止めて確認したり、課題の提示場面までを見せるなど、工夫してみましょう。

映像から情報を取り出す

番組を視聴しながら、あるいは視聴後に、キーワードをノートやワークシートにメモしてみましょう。キーワードがどんな関係にあるのか矢印で結んだり、足りない情報を教科書などで調べ直したりすることで、番組内容を子どもたちが再構成することができます。

ペアやグループで見せ合ったり、わかりやすくまとめた例を実物投影機などでクラス全体で共有することも効果的です。

体験を番組で意味づける

体験活動は、何のために取り組んだのか、どのような意味があるのかを振り返ることが、考える力の育成につながります。

例えば理科番組は、実験映像だけではなく、ナレーションや登場人物のせりふを通して、課題解決の流れを示しています。

体験を振り返る質を高めるには、番組と体験とを、どこでリンクさせるかを授業準備の段階で検討しておくことが重要です。

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「さんすう刑事ゼロ」を活用して 対話を通して考えを深め、問題を解く喜びを実感
「歴史にドキリ」 異なる資料を使って、情報を集めよう
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「10min.ボックス 理科2分野」で学びをつなげよう

伝え合う力を伸ばす番組を活用して「伝え合う力」を育む授業デザインを

中橋 雄教授

中橋 雄武蔵大学教授

「伝え合う力」はどのように育まれるか?

「伝え合う力」は伝え合う場面で発揮される能力であり、伝え合う実践的な経験を通じて育まれます。その経験は、かたちだけの練習ではなく明確な相手意識・目的意識をもった伝え合う経験でなければなりません。また、その経験を実り多きものにするために、その場での指導だけなく事前・事後の指導を充実させることも重要です。では、教室内で「伝え合う力」が発揮されるのは、どのような場面でしょうか。

中橋 雄教授

中橋 雄武蔵大学教授

「伝え合う力」はどのように育まれるか?

「伝え合う力」は伝え合う場面で発揮される能力であり、伝え合う実践的な経験を通じて育まれます。その経験は、かたちだけの練習ではなく明確な相手意識・目的意識をもった伝え合う経験でなければなりません。また、その経験を実り多きものにするために、その場での指導だけなく事前・事後の指導を充実させることも重要です。では、教室内で「伝え合う力」が発揮されるのは、どのような場面でしょうか。

授業時間に限らず、人と人とが関係性を築くために「伝え合う力」は不可欠です。また、授業時間においては、教師の発問に対して自分の考えを発言したり、外部講師に聞き取りをしたり、調べてまとめたことを伝える学習場面もあります。さらに、小集団で、教え合う活動や決まった答えのない課題解決学習を行う際、チーム内で「伝え合う力」が必要になります。このように、人間関係を築くためのふるまいから複雑な問題解決のために議論する能力まで、「伝え合う力」を育む場面にはさまざまな次元が存在します。「伝え合う力」は、「学ぶための力」でもあるわけです。

近年、主体的・対話的で深い学びを実現するための授業改善を行うことが重視されるようになりました。これまで以上に学習の質を高めることが目指されています。しかしながら、学習者に「伝え合う力」がなければ、主体的・対話的で深い学びを実現する授業はできないでしょう。

番組の目的を生かす授業デザインとは?

「伝え合う力」を育むための番組も多様なねらいをもって制作されています。それぞれに異なる目的や構成をもっているのです。例えば、伝え合う題材についてクラス全体で知識や問題意識を共有するためには、「伝え合う題材となる番組」が有効だと考えられます。そして、伝え合うための方法(話し方、聞き方など)を学ぶためには、「伝え合う方法のモデルを示す番組」が有効です。また、情報をうまく解釈・表現するためには、「伝え合うメディアの特性を学ぶ番組」が有効だといえるでしょう。

このように、「伝え合う力」を育むには、目的に応じて番組を選択し、授業をデザインすることが重要です。
その点に着目して、実践事例を読み解いてみましょう。

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「メディアのめ」で、メディアを使いこなす能力を高める
「いじめをノックアウト」で自分と向き合い、友達を大切にする学級づくり
「ストレッチマンⅤ(ファイブ)」で心と体を目覚めさせる
「お伝と伝じろう」でコミュニケーションスキルを育てる
「プレキソ英語」で児童のコミュニケーション力を高める

探究する力を育てる探究的な学習とその難しさ

寺嶋 浩介先生

寺嶋 浩介大阪教育大学准教授

探究的な学習とその難しさ

次期学習指導要領においては、「探究」という言葉がひとつのキーワードになっています。小学校においては総合的な学習の時間の中で、中学校においては総合的な学習の時間以外にも、社会や理科などで言葉として盛り込まれています。

探究的な学習の過程では、以下のような活動が求められています。

  • 他者と協働して課題を解決しようとする学習活動
  • 言語により分析し、まとめたり表現したりするなどの学習活動
  • コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し、情報を収集・整理・発信するなどの学習活動

こうした学習活動を通して、課題の解決に必要な知識や技能を身につけ、さらに新しい問題を解決しようとする態度が養われていくことが期待されています。

探究的な学習を進めることは、ねらいとするところを見て、教員にとっては意義は感じるものの、ハードルが高いものと感じられるかもしれません。実際に総合的な学習の時間は小中学校においては2002年からスタートしていますが、教科書がなく、具体的なカリキュラムは各学校に委ねられることから、難しさを感じる方も多いようです。

「しまった!」活用で探究嫌いを生まないための指導を実現しよう

探究的な学習において一番ある誤解は、探究的な学習の過程を取ること自体が目的になってしまうことにあるのではないかと思います。 ただ上記したような学習活動を進めるだけでは、課題の解決に必要な知識や技能は育つとは考えられません。 かえって子どもが敷居の高い学習だと感じ、探究嫌いになってしまうのではないでしょうか。

次期学習指導要領においては、これらのことが危惧され、様々な情報を比較、分類、関連付けるといったような技法を活用すること、情報手段の基本的な操作を習得したり、子どもが情報や情報手段を主体的に選択し、活用できるよう配慮することなどが記載されています。このような学習については教師がその機会を提供し、取り立てて学びながら、学んだことをことを計画的に活用する場を仕組むことが必要です。 このような学習をサポートするために、NHK for Schoolにおいては「しまった! 情報活用スキルアップ」という番組が用意されています。

インターネットの活用、写真の撮影、プレゼンテーションの作成などというように、情報メディアの活用について取り上げた回もありますが、考えを整理したり、話し方といった情報メディアを使わない学習も取り上げてくれます。 「調べる」「まとめる」「伝える」と言った学習は、特に国語などの授業において取り上げてきた内容も多いかと思われますが、ポイントが端的にわかりやすく整理をされていますので、スムーズに活用できます。

一方、番組においては子どもが学習の場面において、「しまった!」と言ってしまうような失敗場面が盛り込まれているのもポイントです。 学級の子どもたちにこれらの場面をもとに、我が事のように考えさせることが出来ます。
まずはこの「しまった!」活用から探究的な学習のスタートラインに立ってみましょう。

寺嶋 浩介先生

寺嶋 浩介大阪教育大学准教授

探究的な学習とその難しさ

次期学習指導要領においては、「探究」という言葉がひとつのキーワードになっています。小学校においては総合的な学習の時間の中で、中学校においては総合的な学習の時間以外にも、社会や理科などで言葉として盛り込まれています。

探究的な学習の過程では、以下のような活動が求められています。

  • 他者と協働して課題を解決しようとする学習活動
  • 言語により分析し、まとめたり表現したりするなどの学習活動
  • コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し、情報を収集・整理・発信するなどの学習活動

こうした学習活動を通して、課題の解決に必要な知識や技能を身につけ、さらに新しい問題を解決しようとする態度が養われていくことが期待されています。

探究的な学習を進めることは、ねらいとするところを見て、教員にとっては意義は感じるものの、ハードルが高いものと感じられるかもしれません。実際に総合的な学習の時間は小中学校においては2002年からスタートしていますが、教科書がなく、具体的なカリキュラムは各学校に委ねられることから、難しさを感じる方も多いようです。

「しまった!」活用で探究嫌いを生まないための指導を実現しよう

探究的な学習において一番ある誤解は、探究的な学習の過程を取ること自体が目的になってしまうことにあるのではないかと思います。 ただ上記したような学習活動を進めるだけでは、課題の解決に必要な知識や技能は育つとは考えられません。 かえって子どもが敷居の高い学習だと感じ、探究嫌いになってしまうのではないでしょうか。

次期学習指導要領においては、これらのことが危惧され、様々な情報を比較、分類、関連付けるといったような技法を活用すること、情報手段の基本的な操作を習得したり、子どもが情報や情報手段を主体的に選択し、活用できるよう配慮することなどが記載されています。このような学習については教師がその機会を提供し、取り立てて学びながら、学んだことをことを計画的に活用する場を仕組むことが必要です。 このような学習をサポートするために、NHK for Schoolにおいては「しまった! 情報活用スキルアップ」という番組が用意されています。

インターネットの活用、写真の撮影、プレゼンテーションの作成などというように、情報メディアの活用について取り上げた回もありますが、考えを整理したり、話し方といった情報メディアを使わない学習も取り上げてくれます。 「調べる」「まとめる」「伝える」と言った学習は、特に国語などの授業において取り上げてきた内容も多いかと思われますが、ポイントが端的にわかりやすく整理をされていますので、スムーズに活用できます。

一方、番組においては子どもが学習の場面において、「しまった!」と言ってしまうような失敗場面が盛り込まれているのもポイントです。 学級の子どもたちにこれらの場面をもとに、我が事のように考えさせることが出来ます。
まずはこの「しまった!」活用から探究的な学習のスタートラインに立ってみましょう。

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親子で考え、対話する「スマホ・リアル・ストーリー」
「しまった!」 経験から学ぶ情報活用スキル
学んだことを伝えたい!「why!?プログラミング」で発信型授業!
「why!?プログラミング」で筋道を立てて考える力を高める

考える力を伸ばすさまざまを結びつけることで、新たな楽しさを見つけよう!

堀田 博史 教授

堀田 博史園田学園女子大学教授

粘り強く考える力を伸ばす『ノージーのひらめき工房』の自由なプロセスが、
子どもの「発想力」をさらに育む!

堀田 博史 教授

堀田 博史園田学園女子大学教授

考える力を伸ばす『ノージーのひらめき工房』の自由なプロセスが、子どもの「発想力」をさらに育む!

『ノージーのひらめき工房』のほか、幼稚園・保育所でご利用いただける番組があります。詳しくは、キッズワールド【NHKEテレこどもポータル】www.nhk.or.jp/kids/をご覧ください。

『ノージーのひらめき工房』(以下、ノージーと略す)は、制作の結果にこだわるのではなく、自由な制作過程(プロセス)を楽しむ番組です。しかし子どもにとっては、制作のプロセスよりも、最終的に完成した作品の方に興味があります。そのため、今までの造形番組の多くは、制作活動の結果である完成品を提示した後に、完成品に至るプロセスを主に扱ってきました。
「ノージー」を利用するいくつかの保育を参観しましたが、すべてに子どもたちはプロセスの自由さを楽しみ、作品を完成させていました。子どもたちには、プロセスの自由さは、心地良いのでしょう。
プロセスが自由になれば、自然と完成品の多くも異なったものになります。保育者はさまざまなプロセスを想定して、素材を準備しなくてはいけません。しかし、廃材などの制作活動の素材準備には、質・量ともに限界があり、素材は園にあるものでいいじゃないの、となります。プロセスを自由にすることで、さまざまな作品が完成し、素材もさまざまになるという循環が起こるのです。この循環が、子どもたちに制作の新たな楽しさを感じさせるのでしょう。

子どもの発想力をさらに育むために、「さまざまな」素材・プロセス・作品を認めましょう!

さまざまな素材

制作活動に必要な廃材等の素材は、園内にストックされています。しかし、同じ素材が30、40個あるとは限りません。同じ素材ばかり準備せず、子どもたちに自由に素材を選択させることで、「番組では〇〇をつくっていたけど、△△をつくろうかな・・・」など、子どもは発想力を最大限に発揮します。その結果、プロセスの変化が自然に起こります。

さまざまなプロセス

保育者が、すべての子どもに同じプロセスを教えるよりも、プロセスを自由にすることで、子どもへの援助も多様になります。さまざまなプロセスを認めるからこそ、保育者はそれぞれの子どもに合った言葉がけや援助が求められます。

さまざまな作品

さまざまな素材と自由なプロセスを認めることで、作品の完成に至る時間も異なれば、完成品も異なります。制作活動中に友達の作品を見て、自分の作品を変更する子どもも現れます。子どもたちは、何よりも今までにない異なった完成品に出合い、友だち同士で完成品を見せ合い、遊ぶ時間もより増えていきます。

生きものに共感し、優しい心を育む『しぜんとあそぼ』が、様々な芽生えを結びつける!

『しぜんとあそぼ』は、自然観察だけではなく、身近な生きものの生態をじっくり見ていくことで、自然の不思議や命の輝きを感じ、生きものに共感し、優しい心を育んでくれることをねらいとしています。

視聴後の子ども達には、「たんごむしを保育室で飼育してみたい」「せみを捕まえに行こう」「図書コーナーの図鑑で調べてみたい」など様々な興味・関心がわいてきます。この興味・関心の芽生えは、保育での番組視聴では家庭での視聴に比べ、多様となります。

保育者は、番組視聴による個々の多様な芽生えを見守りつつ、時には結びつける役割を求められます。ケースにたんごむしのすみかを作りたいと考える子どもには、友だちの援助も必要です。図鑑も一緒に読むことで、新たな気づきが子どもに生まれたりします。遠足で水族館に行く前に「たこ」の番組を視聴することで、水族館での観察の様子に変化が見られます。

個々の芽生えを育てて、友だちとそしてクラスで共有する。そのような流れができるといいですね。

さまざまな素材・プロセス・作品、個々の興味・関心、を結びつけ、共有することで、新たな楽しさが見つかり、活動が生まれます。
放送番組の活用をきっかけに、新たな保育での発見がありますよ、きっと!

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「しぜんとあそぼ」で自然の不思議さと命の輝きを感じてほしい!
「しぜんとあそぼ」+教師の自作ビデオ
「ノージーのひらめき工房」で自由な創作と共感するこころを!
「ミミクリーズ」で学びの芽生えを育む

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