わが太陽系 用語集

【ブリッスルコーンパイン】
ブリッスルコーンパイン 北アメリカ西海岸・ホワイトマウンテンの乾燥した山岳地帯に生える針葉樹で、幹回りの増加が100年に2.5cm程度と成長速度が非常に遅く、古いものでは4700年以上の寿命を持つ、長寿の木として知られています。
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【年輪の炭素同位体測定】
年輪の炭素同位体測定 大気上層では、太陽系外からの高エネルギーの宇宙線によって、窒素原子の一部が質量数14の炭素原子に変化します。炭素14は放射性同位体で、半減期約5700年でβ壊変し、もとの窒素14に戻ります。
 炭素14の生産率は、太陽の活動が激しいほど低く、太陽の活動が低下しているときには大きくなります。これは、太陽系内では太陽風のつくる磁場の影響で、太陽活動が激しく、太陽風が強いときには、太陽系外からのエネルギーの高い宇宙線をしゃへいする効果があるからです。

 植物は光合成活動のために、大気中の二酸化炭素を取り込み、その一部が毎年、年輪に蓄積されていきます。大気中の二酸化炭素には大気上層でつくられた炭素14がある割合で含まれています。大気の混合は速いので、質量分析計で、この年輪に含まれた炭素14を測定することで、年輪がつくられた年の炭素14の生産率を推定することができます。そこから逆に、長期間にわたる太陽活動の強弱の変化の様子を復元することができるのです。
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【太陽活動の11年周期】
 黒点の出現数などに現れる、太陽活動の11年周期は、1840年代にドイツのシュヴァーベによって、口径5cmの望遠鏡による17年の観測によって発見されました。太陽黒点の増減は、太陽の磁場活動の強弱を表しています。太陽黒点の増加と同時に白斑の増加も起こるために、太陽黒点数の極大期には、全体として太陽からの放射エネルギー量も0.1%程度増加します。黒点が増加するときにはコロナも大きくなり、太陽から吹き出すプラズマ流である太陽風も強くなります。また、フレアなども増加します。
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【マウンダー極小期】
 ブリッスル・コーンパインの年輪から、過去1000年の間に3回の太陽活動の低下があったことが知られています。これらは西暦1300年前後のウォルフ極小期、1400年代の大半にあたるシュペーラー極小期、そして1645年〜1715年頃にかけてのマウンダー極小期です。マウンダー極小期の太陽活動低下は、全世界的な寒冷化を引き起こしたと考えられます。
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【小氷期】
小氷期 ヨーロッパでは過去500年の間に、数十年にわたって続く異常な寒冷期が何回も発生しています。この期間は小氷期と呼ばれ、山岳氷河の発達や、農業の不振によるききんを引き起こしました。冬にベネチアの運河が凍結したり、ロンドンのテムズ川が凍結した記録が残されています。
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【黒点】
黒点 太陽表面の光球面で、温度が周囲よりも低く、黒く見える部分が黒点です。黒点は、太陽表面の磁場がガスの対流をねじまげ、周囲に熱を運んでしまい、その場所への熱輸送を妨げるために、磁場の強いところの温度が下がってできるものと考えられます。黒点をつくる磁場は、地球磁場の数千倍の強度に達します。黒点の温度は3000度〜4000度程度で、周囲の光球の6000度に対して低い値になっています。
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【太陽の磁場】
 太陽の磁場は、太陽の奥深くで起こっているダイナモ作用によって生まれ、磁場のループは内部から表面に向かってわき上がってきます。そうして表面に現れた磁場のループが光球面と接するところが黒点になります。磁場のループはまた、黒点群の上空に、活動領域と呼ばれる部分をつくり、そこでは高温のガスが高密度に集積し、爆発的なフレアなどの激しい現象が起こります。
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【太陽観測衛星】
太陽観測衛星 太陽は可視光では地上からも観測できますが、大気でさえぎられるガンマ線やエックス線、紫外線の観測は地上ではできないので、太陽観測のための衛星を大気圏外に打ち上げる必要があります。太陽観測衛星SOHOや探査機ユリシーズが1994年から1998年にかけて数々の新発見をもたらしました。
 1991年に打ち上げられた日本の太陽観測衛星「ようこう」は、X線やガンマ線の計測器を積んでいて、極大期の太陽の活動を大気圏外から観測することに成功しました。
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【フレア】
フレア フレアは太陽の磁場のエネルギーが作り出す爆発的な現象で、目に見えない太陽放射の強度を急激に増加させます。磁場のループが崩壊するときに、蓄えていたエネルギーを放出し、太陽のガスを加熱し爆発的に外側に放出させる現象と考えられます。フレアによって地球の電離層や磁気圏は大きな影響を受けて、磁気嵐と呼ばれる現象を引き起こします。
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【プロミネンス】
プロミネンス 双極性の黒点群の上には、磁気のループが形成されます。この磁気のループに沿って、太陽のプラズマが支えられ、空中に浮いたようにリングをつくっているのがプロミネンスです。プロミネンスはコロナの中に浮いた構造を持っていて、周囲よりも密度が100倍、温度は1/100の低温のガスの雲と考えられます。プロミネンスが明るい彩層を背景にするときには暗い線条として見えるために、ダーク・フィラメントと呼ばれます。
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萩谷宏(アドバイザー)


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