煙突のようなかたちをした岩は、熱水噴出口のあとです。
海嶺軸付近では、高温のマントル物質が浅いところまで来ている関係で、地温勾配が大きく、非常に多量の熱が供給されています。マグマの生産と海洋地殻の形成もそうですが、同様にその熱を冷ますはたらきをしているのが、ここで紹介した熱水系です。
熱水系では海底の冷たい水が岩石の隙間を通って内部に入り、暖められて、また海底に噴出してくるプロセスが継続します。その間に水は高温になり、同時に岩石中の各種のイオンを溶け込ませて、熱と共に海底に運び出します。その海底面での熱水の出口が、ブラックスモーカーやチムニー(煙突)と呼ばれるものとなって現れます。
ここで重要な点は、
- 高温の水は反応性が高く、岩石から各種金属イオンを大量に溶け込ませて出てくることができる。
- 深い海底では、数百気圧の圧力がかかっていて、300度以上の温度でも水が沸騰しない。したがって高温で重金属濃度の高い熱水ができる。
- 噴出口周囲の海水は、もっとも密度の高い2度程度の低温なので、噴出口を出て海水に触れた熱水は急速に冷やされ、溶解度も低下し、大量の沈殿物をつくる。それがスモーカーとなる。
ということです。 |