| 地球と生命の関わり
解説 |
太陽からの光や熱は、地球特有の、大規模な水や大気の動きのシステムのエネルギー源です。そして水や大気の循環が地球のマイルドな環境を保ち、太陽の光はさまざまなかたちで地球表層の生命をささえています。
現代文明を支える化石燃料も、過去の地球に降り注いだ太陽エネルギーを、光合成によって生物が有機物として蓄え、それが地下に保存されたものです。
石炭は、その多くが古生代につくられました。植物の陸上への進出、そして森林の形成によって、はじめて大規模に石炭が形成される条件が整ったのです。石炭が形成される一方では、大気中に酸素が増加し、それを呼吸する動物も増えました。脊椎動物の上陸、そしてわれわれにつながる進化の道筋が、そこから現在に続いています。
一方、石油の多くは中生代の、パンゲアの分裂や大陸移動にともなってできた、大規模な堆積盆地に作られました。海の植物プランクトンが繁殖し、その遺骸が堆積物とともに埋められ、地下の熱で熟成され、石灰岩などの貯留岩層に蓄えられることによって、現在の油田がつくられました。
このようにしてつくられた、石油や石炭、天然ガスなどの過去の生物の遺産を大量に消費しながら、今日の高度産業化社会が成り立っています。それだけではなく、われわれの呼吸する酸素の多い大気も、長い地球史の中で形成され、維持されてきたものであり、人類は、ほかの生物たちや、地球の歴史と無縁に存在しているわけではないのです。
最終氷期以降の温暖な気候のなかで、人類は高度な文明を生み出し、その中でわたしたちは生活しています。けれども、歴史時代の中にも太陽活動の変化に由来する気候の変動があったり、氷期の気候変動の解析によって予想される海洋循環の影響など、地球の微妙なバランスの上に、われわれの世界が成り立っていることも知るようになりました。温暖化やオゾンホールに代表される地球環境問題も、人類の再現のない成長への欲望に対し、警鐘を鳴らすものとなっています。
化石燃料のできかたを学びながら、これまでの内容をふまえて、人間と自然との関わりを見直し、循環型社会の必要性を考えます。最終回ということで、地球博士のメッセージや、2年間の学習を通しての、さくらとポキートの感想も最後に述べられます。
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