水の惑星・奇跡の旅立ち  解説
 約46〜45億年前、宇宙空間のガスやちりが集まって、太陽系が生まれました。ガスやちりの大半は中心に集まり、太陽をつくりましたが、一部は太陽のまわりを円盤状に回転し、やがて直径十数kmほどの、無数の微惑星を作りました。
 微惑星は互いの重力で引き合い、衝突し、成長していきます。そして、いくつかの惑星がつくられました。
 地球も微惑星の衝突・合体でつくられました。微惑星の衝突の際には、原始地球の表面に、無数の衝突クレーターが作られたと考えられています。

 誕生から46億年を経過した現在、地球の表面には、比較的最近にできた、わずかのクレーターしか残されていません。けれども、大気がほとんどない月や火星、水星などの表面には、はるか昔につくられたクレーターが、こわされずに多数保存されています。
 クレーターの研究は、惑星表面に微惑星や小惑星の破片が落下したときに、どういうことが起きるかを探る、手がかりになります。

 地球の材料となった微惑星には、水などの揮発性成分が含まれていました。隕石の中には、誕生当時の太陽系や微惑星の情報を非常によく保存しているものがあり、それらには多くの水が含まれています。
 揮発性成分は衝突の際に放出され、原始地球の表面にたまって、二酸化炭素と水蒸気を主とする濃い大気の層をつくりました。二酸化炭素と水蒸気は強い温室効果をもつため、衝突のエネルギーが蓄えられ、岩石が融けてマグマの海で覆われました。

 やがて地表が冷えると、水蒸気は液体の水として地表にたまり、をつくりました。火星や金星にはない海の存在が、惑星・地球のさまざまな特徴を形づくっています。
 太陽からのほどよい距離と、水を表面に保つのに充分な重力が、40億年の地球史を通じて、表面に海が存在し続けることを可能にしました。生命の星・地球は、この海の存在に支えられてきたのです。


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