本学級では、クラスで様々な話し合いを行ってきました。大切にしてきたのが、「全員が話し合いに参加すること」です。誰がどれくらい話したかを可視化することで、できるだけ平等に発言すること、みんなが話しやすい雰囲気を作ることを意識してきました。
その練習のために、本学級では『昔話法廷』を利用しました。答えを出すことが目的ではなく、同じ情報であっても感じることが一人ひとり違っていて、友達に自分の意見を聞いてもらい、逆に友達の話に耳を傾けることを通して、会話の楽しさを体感してもらうことが目的です。
本時は国語科「聞き取りメモの工夫」の授業で、『昔話法廷』の白雪姫をテーマとしました。王妃は有罪か無罪か、根拠を持って自分の立場をはっきりさせるためにメモを取りました。番組を視聴した直後には「王妃は有罪だ」と思った児童が多かったですが、話し合いを通して「王妃が有罪とは言い切れない」「白雪姫は嘘をついているかも」「狩人が真犯人なのでは」と言った意見が出てきました。これらは対話を通して新たに作り上げられた意見です。友達の意見をしっかり聞くために、姿勢が前のめりになっていく様子も見られました。