第7弾

弱虫ペダル × パラサイクリング

テーマ曲・04 Limited Sazabysインタビュー

“自分の可能性と向き合い、自分と戦うアスリートの背中を押したい”

今回、アニメに登場するパラサイクリスト・川本翔大選手と、04 Limited Sazabysのみなさんとで初対面されました。みなさん側から、「お会いしたい」と言ってくださったそうですね。

GEN アスリートの方への尊敬の念が強いんです。毎日の努力を重ねて、自分自身の壁を超えていく存在ですからね。僕は30歳ですけど、歳の離れた高校球児のことも、「かっこいいヒーロー」「かっこいいお兄さん」だと思っています。川本選手の年齢も22歳だと聞いて驚きました。さわやかなスポーツマンで、本当に気持ちのいい方でした。

KOUHEI 僕らがちょっと失いつつある、“キラキラ感”がありましたね。

GEN そう。すごくパワーをもらえたので、お会いできて本当によかったです。

片足でのペダリングを見た印象はいかがでしたか。

GEN 正しい言い方なのか分かりませんけど、「こういう進化の仕方をするんだ!」と感じましたね。

KOUHEI ふとももが、見たことのない太さなんですよ。

GEN 分厚くて、奥行きもすごくて、「これがアスリートの体なんだ!」って感動しました。本当になめらかなペダリングで、足全体がモーターに見えてくるほど。頭でイメージした理想の動きに、体が完全についてきているというか。人間の可能性みたいなものを感じました。僕は小学校のころに剣道をやっていたんですけど、生まれつき右腕が肘までしかない先輩がいて。左手だけで竹刀を持つ選手だったのに、めちゃくちゃ強くて、県大会にも出場していたんですね。一つの面で可能性の芽が押さえつけられても、別のところから出てくるんだなと、今回、改めて思いました。

川本選手とRYU-TAさんとで一緒に自転車で走っていただきましたが、同じぐらいの速さでしたね。

RYU-TA 片足で両足の人と同じ速度が出るなんて、本当にすごいなと思いました。

KOUHEI それでも川本選手は悔しがっていて、さすがアスリートだなと。僕らも負けず嫌いなので、川本選手のことがますます大好きになりました。

GEN アスリートの方って、戦い続ける姿勢がすばらしいですよね。そこは、今回の楽曲「Cycle」のテーマにもつながってきます。

アニ×パラ第7弾「弱虫ペダル×パラサイクリング」のテーマ曲「Cycle」は、どんなふうに作っていったのでしょうか。

GEN まず、川本選手のレース動画やインタビュー動画を調べて、いろいろと拝見しました。インタビューでどんなことを答えているのか、どういう方なのか――。自分なりに汲み取って、乗り移るような気持ちで書いていきました。「Cycle」という曲名には、サイクリングの意味だけでなく、生活のサイクルや、人生のサイクルという意味も込めています。アスリートの方って、毎日毎日、反復練習をして、自分を更新していくわけじゃないですか。自分の可能性と向き合って、ずっと自分自身と戦っていく。その努力を尊敬しますし、背中を押したいと思ったんです。

サビの歌詞「回れ回れ」にも、そういった意味が込められているんですね。

GEN そうですね。努力を積み重ねる川本選手を鼓舞して、ペダルがもっと回るようになればいいな、と。サビはメロディーの音域も高いので、いちばん感情を込められた部分かなと思います。僕らも練習はしますけど、きっとアスリートほどじゃない。自分自身に向き合い、超えるべき壁を自分で設けられているのかな……と自問自答する中で、川本選手にすごいパワーをもらえた気がしています。もし、そうしたアスリートの背中を押せるなら、こんなに幸せなことはありません。誰かの足を引っ張るよりは、誰かの背中を押せる存在でありたいと思っています。

本日は、ありがとうございました。