2016年02月12日 (金)メディアのめ「話の流れを作る!構成の工夫」授業リポート


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メディアのめ は、小・中学生にメディアリテラシーを身につけてもらうための番組です。2016年1月22日(金)、千葉県柏市立大津ヶ丘第一小学校4年1組で、メディアのめ「話の流れを作る!構成の工夫」を使った国語の授業が行われました。

★ 図書室の先生からお願いが!

今回は、「物語を書こう」という単元全6時間の中の2時間目です。
授業が始まると担任の井上昇先生は、図書室の先生から4年1組の子たちに送られてきたメッセージを披露しました。子どもたちは、以前にも同じようにその先生から「全校のみんながいろいろな本を借りてくれるように、ポップを作ってほしい」と頼まれてポップづくりをしたことがあります。
「4年1組が作ってくれたポップのおかげで、図書室の本はいっぱい借りられるようになりました!そこで今度は、みんなが作ってくれた物語を、図書室に並べたいと思います。おもしろい物語を作って全校の友達を楽しませてあげてください!」という内容でした。
思いがけない申し出に、子どもたちは大喜びです。

★ 構成を工夫して、面白い物語を作ろう!

井上先生は「この前の時間から、みんなで物語づくりをしているよね。いいものを作って、図書館で全校の友達に見てもらおうよ!」と言って、黒板に〈自分たちの考えた物語の構成を考えなおし、よりよいものにしよう〉と書きました。

子どもたちは物語作りの作業として、前の時間に“マトリックスチャート(下図)”を書きました。“マトリックスチャート”には、自分の考えた話の流れを起承転結に分け、それぞれの欄に、あらすじやセリフなどを書いたふせんが貼られています。150212me2.png

ここで、よりよい物語作りの手掛かりとして、番組を見ることになりました。

===【 メディアのめ「話の流れを作る!構成の工夫」  一部あらすじ】===
泰我(たいが)君が池上さんの家に遊びに行くと、池上さんは「番組の構成」の紙を見ていました。それは、いわば番組の設計図のようなものです。池上さんは「構成とは、必要な要素を集めて順番を考え、話の流れを作ることだよ」と説明します。

泰我君は、昔話「桃太郎」の構成を変えて、自分なりの「桃太郎」作りに挑戦します。 おなじみの「桃太郎」の話は、川から流れてきた桃の中から桃太郎が生まれるところから始まります。泰我君は「桃太郎」を、鬼が村で悪さをしているところから始まるようにしました。そして桃太郎は、困っているおじいさんとおばあさんのために鬼退治を決意!お供と一緒に鬼を退治します。
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先生は、「構成の順番を変えたら、ずいぶん話の印象が変わったね。みんなの物語作りにも生かしてみよう!」と言いました。「これから各グループで、一人ひとり今の物語を発表してもらいます。それについてアドバイスし合ってください」と指示しました。

子どもたちは、自分のマトリックスチャートを班の友達に見せながら、物語のストーリーを伝えていきました。「ここは、急に話がとんでわかりにくいな」「この登場人物の名前を変えた方がいいんじゃない?」と、あちこちからアドバイスの声が聞こえてきます。
先生は各班を見まわりながら「そう。ここがいいとほめてあげるのも大事だよ」「自分も使ってみたくなるような、ステキなセリフはあるかな?」などと声をかけていました。そして何人かのマトリックスチャートを無線型実物投影機で電子黒板に映し出しては、みんなで共有しました。

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こうした活動をふまえて、子どもたちは自分のマトリックスチャートに貼ってある付せんの位置を変えたり、付せんに書いてある内容を変えたりしていきました。タブレット端末を開いて、以前作った資料を参考にしている子もいました。

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作業を終えて、何人かが物語を発表しました。
ある男の子は、前の時間ではこんなストーリーでした。
「風邪をひいてマラソン大会に出られなかった大津君は、たまたま1年2組の掃除ロッカーに爆弾を仕掛けたという話を立ち聞きします。1年2組には妹がいます。大津君は具合が悪い中、必死で1年2組に走ります。爆発まであと1分というところで、見事に爆発を阻止しました」

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それが、この授業でこう変わりました。
「大津君は具合が悪い中、必死で1年2組に走りました。風邪をひいてマラソン大会に出られなかった大津君は、たまたま1年2組の掃除ロッカーに爆弾を仕掛けたという話を立ち聞きしたのです。1年2組には妹がいます。大津君は、爆発まであと1分というところで、見事に爆発を阻止しました」
その子のマトリックスチャートでは、授業前は3番目だった黄色の部分(大津君が必死で1年2組まで走る場面)が、授業後は物語の冒頭に来ていました。

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 発表を聞いた子どもたちからは大きな拍手があがりました。先生は「冒頭の場面を変えたことで、物語にぐっと緊張感が出たね」と感心していました。

「今日考えたこともふまえ、これから物語を完成させていきましょう。図書館において、全校のみんなに見てもらいましょうね」と先生が話すと、子どもたちはうれしそうにうなずいていました。


★ 授業を終えた井上先生にお話を聞きました。

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――授業の冒頭で紹介されたメッセージに、子どもたちは大喜びでした。

以前、図書室の先生から頼まれてポップを作ったところ、図書室の利用頻度が上がったんですよ。そんなことがあったから、よけい盛り上がったんだと思います。
このメッセージのおかげで、相手意識や、図書館に置くからにはちゃんとしたものを作りたいという学習の目標を持つことができたと思います。

――授業の中で、さまざまなICT機器が活用されていたのも印象的でした。

電子黒板、タブレット端末、無線型実物投影機、動画教材。こういった機器やメディアの活用は、本校では普通なんですよ。ICTや学校図書館を学習の中に積極的に取り入れることで、より積極的に学習に取り組むことができたと思います。
メディアのめを視聴することで、子どもたちは学習の観点を明確化することができました。池上さんが構成についてわかりやすく説明してくれたり、泰我君が実際に昔話の構成を変えたりするのを見て、子どもたちはスムーズに学習の流れをつかむことができました。番組を見ると見ないとでは、きっと作品の質が違っていたと思います。

――これからどういった活動をして、物語を完成させていくのですか?

次の授業からは、この構成をもとに、起承転結それぞれ1行程度のあらすじを書いていきます。それができたら、1200字程度の物語にしていきます。
話の構成を考える力は、国語の授業に限らず、生活のさまざまな場面で役に立ちます。意識的に声をかけて、力をのばしていきたいと思っています。


メディアのめ
< Eテレ (木)午前 9:40 ~9:50 >
番組ホームページ では、「話の流れを作る!構成の工夫」を含めたすべての回を、丸ごと見ることができます。

投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:11:50

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