2015年02月09日 (月)おはなしのくに「かさじぞう」 授業リポート


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おはなしのくに は、一流の語り手が、古今東西の物語を魅力的に読み聞かせる国語番組
です。2015年1月16日(金)、さいたま市立仲町小学校2年1組で、おはなしのくに「かさじぞう」を使った授業が行われました。

★ 番組を見て心に残ったことを自由にかいてみよう!

授業が始まると、担任の鶴田裕子先生は子どもたちに「今日は、おはなしのくに『かさじぞう』を見ます」と言ってテレビをつけました。子どもたちは画面が見やすいように机をコの字型に移動しました。

===【おはなしのくに「かさじぞう」あらすじ】===
昔々あるところに心優しいおじいさんとおばあさんがいました。
ある年の大晦日、二人はスゲで笠を作ってそれを町で売り、お正月用のおもちを買おうと考えます。おじいさんは5つの笠を持って町へ出かけますが、笠は売れませんでした。
帰り道、おじいさんは、6体のおじぞうさまが雪をかぶっているのを見て、売ろうとしていた笠をすべてかぶせてあげます・・・。
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視聴中、子どもたちは真剣にテレビに見入っていました。チーンポクポクという効果音とともにおじぞうさんたちがつぶやく場面では「フフフ」と笑い声があがりました。

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番組が終わると、子どもたちはすぐ教壇に紙を取りに行きました。そこには便せん、原稿用紙、しおり、画用紙といったさまざまな種類の紙が用意してあります。子どもたちはそこから好きなものを取り、思い思いに、番組の感想や登場人物へのお手紙を文章に書いたり、心に残ったシーンを絵にかいたりしていきました。先生はその様を見守りながら、一人ひとりに「これは何?」「わー、すてき!」などと声をかけていました。

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★ 自分のかいたものを友達に見てもらおう!

作業が終わると、自分が書いたものを隣の子に発表しました。子どもたちは「ぼくは絵本を作りました。おじぞうさんの顔を工夫しました」などと、自分の作品をうれしそうに紹介していました。先生が「前に出て発表したい人!」と聞くと、なんと全員が手をあげました。「○○さんの感想がよかったので聞いてください」と友達を推薦する子もたくさんいました。

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指名された子は前に出て、作文を読み上げたり、作品を実物投影機に映してみんなに見せたりしました。おじぞうさんのペープサートを作った子は、それを動かしてみせます。かるたを作った子は絵札を見せながら「じいさまに 助けてもらった かさじぞう」と読み上げます。そのたびにみんなから「いいな」「すてき」と声があがり、温かい拍手が起こりました。

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★ 本を読んでお話の世界に浸ってみよう!

最後に先生はみんなを前に集めて「かさじぞう」の絵本を2冊読んで聞かせました。子どもたちは目を輝かせて聞き入り「2冊とも違う感じだね」「ほかの本はどんな感じなんだろう」とつぶやいていました。先生が「今日は図書室からかさじぞうの本をいっぱい借りてきました!」とカートに並んだ35冊の本を見せると「読みたい!」と歓声があがりました。

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授業が終わると同時に「先生、ぼくの絵をもう一回見て!」と子どもたちが先生の周りにつめかけました。番組の中に出てきた歌を、友達と口ずさむ子もいました。みんな楽しそうに番組の余韻にひたっていました。

★ 授業を終えた鶴田先生にお話を聞きました。

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――子どもたちが「おはなしのくに」を楽しんで見ている様子が印象的でした。

「おはなしのくに」を見るとクラスの雰囲気がほっこりするので、私もこの時間が大好きなんですよ。
この番組を見る時は、子どもたち一人ひとりのつぶやきや表情を観察しながら、私も一緒にお話を楽しむようにしています。今回の「かさじぞう」は、渡辺哲さんの温かい語り口がいいですね。音楽やイラストもちりばめられているので、物語の世界にじっくりと浸ることができます。
子どもたちはみんなお話が大好きなんです。でも文字をたどるのが苦手な子は、お話を読むことが嫌いになってしまいます。「おはなしのくに」を使うと、そうした読書の個人差をなくすことができるのでいいと思います。

――先生のクラスでは「おはなしのくに」を、1学期からほぼ毎回見ているそうですね。

はい。そして見た後は、毎回今日のように自由に作文や絵をかかせています。最初は画用紙にかくだけだったのに、だんだん子どもの方から「しおりを作ってみたい」「カルタを作りたい」と声があがってきたので、いろいろな種類の用紙を用意するようになりました。書かれる言葉も、「楽しかった」だけではなく自分の言葉が出てくるようになりました。
ふだんおとなしい子が大胆な絵を描いたり、乱暴に見える子が優しい面を出したり・・・。この活動を通して、私自身がいろいろなことを教えてもらっています。
私は「おはなしのくに」を通して子どもたちに、自分がおもしろく感じたことを自分らしく伝える力を育てたいと思っています。そのために「認める、褒める、励ます」ことを心がけています。自分のかいたものがほめられたり、拍手をもらったりすると、自尊心を持つことができます。そして、何を言ってもいいんだというクラスの雰囲気も作ることができます。
この子たちはきっと、大きくなってからも、みんなでテレビを見たこの時間のことを忘れないと思います。大人はすぐ答えを見つけたくなるけれど、子どもの変化はもっと長い目で見てあげてもいいのかなと思います。
「おはなしのくに」を見たり、さまざまな本を読んだりすることで、感動する心や豊かな心を培ってほしいと願っています。

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おはなしのくに
< Eテレ (月)午前 9:40 ~9:50 >

※ 番組ホームページで、 「かさじぞう」 の動画をまるごと配信しています。ご活用ください

投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:10:00

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