2013年08月08日 (木)考えるカラス~科学の考え方~ 授業リポート (7/18)


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考えるカラス~科学の考え方~  は、「科学の考え方」を学ぶ新しいタイプの科学教育番組です。7/18(木)、さいたま市立文蔵小学校6年1組で 考えるカラス「第7回」を利用した授業が行われました。

★ 番組を見ながら、自分でいろいろと考えよう!

今回、授業をするのは、理科担当の寺村勉先生。冒頭で先生は「きょうは夏休みの自由研究について考えましょう」と言って、考えるカラス第7回のホームページにのっている「ファーブルの観察」というクリップを流しました。そこではファーブルが地道な観察を重ね、アリがにおいでなく視覚をもとに巣に帰ることを発見した話が紹介されています。
先生は「ファーブルは身近なことを観察して、自分なりの答えを考えていったんだね」と言って、考えるカラス「第7回」を見せました。

【考えるカラス~科学の考え方~「第7回」あらすじ】
まず「考える観察」のコーナー。ノートの上をアリが歩いています。アリの行く先にペンで線を引くと線をよけて歩きます。アリの周りを丸くかこむと円から出られなくなりました。

子どもたちは、アリがペンの線をよける様子を見て「すげー」とびっくり。「インクのにおいがいやなんじゃないかな」「においのないペンを使ったらどうなるんだろう」と、つぶやきがあがります。

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「蒼井優の考える練習」のコーナーは、磁石と鉄の玉を使った問題。磁石を鉄の玉に近づけるとくっつきます。でも、鉄の玉どうしはくっつきません。そこで磁石を1枚机に固定し、その上にもう1枚同じ磁石を乗せ、さらに鉄の玉を2つ上に乗せます。一番上にある鉄の玉だけを持ち上げた時、どうなるでしょうか?
①一番上の鉄の玉だけ上がる  ②下にある鉄の玉もいっしょに、2つの玉が上がる  ③さらにその下にある磁石も一緒に、2つの玉と1つの磁石が持ち上がる  いったいどれでしょう?

子どもたちからは「②だよ」「③じゃない?」とたくさんの声があがりました。

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★ 実際に実験をしてみよう!

番組が終わって、先生が「じゃあこれからその実験をしてみようか」と言うと歓声があがります。2人につき磁石2個と鉄の玉2個が配られて、実験のスタートです。

子どもたちはまず、番組でやっていたとおりにやってみて、「本当に玉どうしがくっつくんだ!」とびっくりしていました。
それから思い思いの実験が始まりました。
2つの玉は磁石から何センチの距離までくっついているのか、定規で計るグループ。
磁石を2個から3個に増やしてみるグループ。
玉と磁石の間に消しゴムをはさんでみるグループ・・・。

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実験が終わったところで、わかったことをワークシートに書いて発表しました。
「2つの玉は、磁石から平行に動かしてもくっついたままでした。でも磁石から上に動かすと離れてしまいました。だから2つの玉は、磁力の範囲からはずれると離れてしまうんだと思います」。子どもたちは友達の発表を、うなずきながら聞いていました。

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最後に先生は「どうしてこうなるんだろうって考えながら実験していくと、どんどん考えが深まって楽しくなりますね。自由研究のテーマで悩む人もいると思うけど、身近なところにもおもしろいテーマがいろいろありそうですね」と言って授業は終わりました。

★ 授業を終えた寺村先生にお話を聞きました。

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――先生は6年生の理科の授業で 考えるカラス のすべての回を見せているそうですね。この番組は教科書の内容に即していませんが、どんなタイミングで見せているのですか?

いつも単元が終わるときに、発展的な内容として見せています。授業の1時間を使って見せたのは今回が初めてです。
なぜこの番組を授業で見せようと思ったかと言うと、最初見たとき、ぼく自身がとてもおもしろいと思ったからです。それで、教科書の内容に直結はしないけど、中学生に向けてこれで子どもたちの科学的な思考力を育てていきたいと思ったんです。
初めて授業で見せたときは、オープニングのカラスの映像にみんな驚いていました。童話では知っていたけど、本当にカラスって賢いんだなって。
そのうちに、ぼくが何も言わないのに、番組でやった実験について調べてくるようになってきたんです。理科が苦手な子が家で全部録画してもう一度見ていると言いに来てくれて、うれしかったです。

――特に反応が大きかった回は何ですか?

第2回の「少し高いところから風船をのせたお盆を落とすとどうなるのか」の実験ですね。この時は特に意見がいっぱい出ました。風船は浮き上がるからお盆が先に落ちるんじゃないかという予想が多かったのですが、正解は「お盆と風船は一緒に落ちる」。それを見て「風船は下にお盆があって空気抵抗を受けないから、お盆といっしょに落ちたんだ!」と熱心に語る子がいました。空気抵抗なんていうことばを知っているんだって驚きました。いつも子どもたちの意見を聞いて、ぼくのほうが感心しているんですよ。

――今回の授業でも、子どもたちが自分で考えて実験を進める様子がとても楽しそうでした。

そうですね。ぼくもとても楽しかったです。
実はあのアリの行動が不思議で、あのあと子どもたちとアリの周りにタマネギのみじん切りを置いてみたんですよ。そしたらあっさり乗り越えられちゃいました(笑)。「じゃあにおいがいやなわけじゃないのかな?」って議論になって、おもしろかったですよ。

番組ホームページで、どうしてこういう実験結果になったのかみんなの意見を募集していますね。2学期には子どもたちの意見を送ろうと思っています。ほかの人がどんな意見を寄せたのかも見てみたいです。
これからも子どもたちと考えるカラスを見ながら、なんでこうなるんだろうって一緒に頭をひねって科学を楽しんでいこうと思っています。

考えるカラス~科学の考え方~ 
※ これまで放送した回はすべて、番組ホームページ でご覧いただけます。


 

投稿者:番組制作スタッフ | 投稿時間:10:00

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