2011年11月22日 (火)知っトク地図帳 授業リポート (10/28)
10/28(金)、世田谷区立赤堤小学校の4年3組で 知っトク地図帳「清掃工場」を利用した社会科の授業が行われました。その様子をリポートします。
知っトク地図帳 は、働く人々の現場を水道橋博士が体当たり取材し、現場の人にしか語れない、仕事の苦労や、やりがいを紹介する番組です。
★ この2人は、どんな仕事をしているのかな?
今回の授業は、ゴミ処理について学ぶ単元の13時間目です。1か月ほど前には地域の清掃工場に見学にも行きました。
まず、担任の宮﨑ゆずら先生は黒板に二人の男性の写真をはり、子どもたちに「この二人はどんな仕事をしている人だと思いますか?」と尋ねました。

向って右側の人には「ゴミの収集をする人!」という声があがりました。理由は「帽子をかぶっていて、なにか作業をしているみたいだから」。
左側の人は「清掃の事務関係の人!」。理由は「事務所みたいなところで座っているみたいだから」。
先生はうなずき「そう。この二人はゴミ収集にかかわる仕事をしています。これまで世田谷区や東京都のゴミのしまつについて勉強をしてきたけれど、別の地域のゴミのしまつにたずさわる人々の様子を見てみましょう。この二人が出てきますよ。この人たちになって仕事を紹介するつもりで、メモをとりましょう」と言ってワークシートを配り、テレビをつけました。
【知っトク地図帳「清掃工場」あらすじ】
大阪市の住宅地図に細かく書き込まれた丸印や点線・・・ゴミ収集車の経路や進入方向をしめすものです。短時間で効率的にゴミを集めるため、専門スタッフがごみ収集のための地図を作っているのです。また、ごみ収集の現場にも密着。特殊な手袋などの道具や、ゴミ袋の持ち方、収集車への投げ入れ方コツなど、手早く安全に収集するための工夫を紹介します。
また、一人暮らしのお年寄りなどの家を訪ねてゴミを収集する"ふれあい収集"の様子を紹介します。
★ ゴミ収集にかかわる人たちの仕事ぶりを見て
番組を見終わると、宮﨑先生は黒板にはった写真の二人にそって、番組の内容を尋ねていきました。
まず、「ゴミ収集をする人」については、「1日に300~400軒の家をまわる」「1日に10キロくらい歩く」「作業が終わったころ、歩数計が14440歩になっていたよ」という子どもたちの声があがりました。それらを板書しつつ、先生が「10キロって、この学校から池袋までの距離なんですよ」と具体的な地理にたとえると、みんな「えーっ!」とびっくりしていました。
そして「収集ルート作りをする人」については「時間、地域の状況に気をつけて線を引く」「収集の時間が決まっているから、なるべく近道になるルートを考える」「半年に1回ルートを確認する」といった声が出ました。先生が「どうして半年に1回、ルートの見直しが必要なのでしょうか?」と尋ねると「引っ越しとかがあってゴミの出る場所が変わると、ゴミがたまってしまうから」という答えがかえってきました。「ゴミ収集に、地図を作る人は欠かせない」という意見もありました。
ここで先生は子どもたちに「この人たちは、どうしてこういう大変なことをやれるのかな?」と尋ねました。すると「地域の人たちのことを思っているから」という意見がでました。「ではこういう人たちのことを知って、あなたたちはこれから気をつけることがありませんか?」と尋ねると「収集をする人が手を切らないように、燃えるゴミの袋に絶対にガラスを入れない」「ゴミを出す時、生ごみの水気を切るようにする」などの意見が次々とあがりました。

最後に先生は「きょうはゴミ収集にかかわる人について、いろいろなことを学びましたね。自分たちにできるアイディアも出されたので、まとめの新聞づくりに生かしていきましょう」と語りかけ、授業を終えました。
★ 授業を終えた宮﨑先生にお話を聞きました。
――先生は今回の授業で、番組に登場した2人の人物にスポットを当てましたね。それはなぜですか?
子どもたちの目を、ゴミ収集の現場で実際に働いている人の工夫や努力に向けさせたかったからです。そういう視点から仕事を見ることで、表面的に事実をたどるだけでない学習ができると思いました。
今は単元のまとめになる新聞づくりをしているのですが、その中で「ぼくたちの生活は、たくさんの人たちの努力で成り立っているとわかりました」といった感想が書かれていて、よかったなと思いました。
――"現場で仕事をする人"に目を向ける学習をするうえで、「知っトク地図帳」の視聴は役に立ちましたか?
はい。他の教科でも授業のために資料を用意するんですが、客観的な事実を記述した資料はいっぱい見つかっても、いわゆる「人の声」を紹介するものがなかなかなくて、困っていました。「知っトク地図帳」は現場の人の生の声を紹介してくれるので、その思いを感じることができますから、これからも大事な教材として活用していきたいです。
わたしは子どもたちに、自分の生活はいろんな人の力が積み重なって成り立っていることをわかってほしいと思っています。それがわかることで、じゃあ自分は社会のためにどんなことができるだろうという考えが芽生えてくると思うからです。今回は清掃工場見学に行ってゴミ処理の現場にふれて、さらに番組を見て普通では気づかない「人の声」に触れることができました。そのおかげで厚みのある形で社会の様子を知ることができ、そのねらいが達成できたと思っています。

知っトク地図帳 (小学校中学年・社会科)
< Eテレ (水)午前 9:30~9:40 >
投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:12:00
トラックバック
■この記事へのトラックバック一覧
※トラックバックはありません
コメント
※コメントはありません
