2009年7月20日

教員採用の透明化どこまで


ことしも教員採用試験の季節をむかえました。去年大分県で起きた汚職事件から1年あまり。教員採用の不正防止と制度の透明化はどこまで進んだのでしょうか。

■大分の事件は?

090720imadoki1.gifわいろを受け取った罪で有罪判決を受け、高等裁判所に控訴していた元審議監が6月に控訴を取り下げたことで、起訴された8人全員の有罪が確定しました。判決は「口利きによる不正な合否の決定が組織的に毎回のように行われていた」と言及しましたが、それ以上の事実認定には深入りしませんでした。結局、事件の背景となった口利きの実態は明らかになりませんでした。

 

 

■事件は終わったのでしょうか?

 市民団体から検察庁に出された告発が3月に不起訴となって捜査は終わりましたが、火ダネはくすぶっています。県の教育長が教員採用の結果を発表前に一部の県議会議員に伝えていたことが地方公務員法違反にあたるのではないかという告発が、「十分な証拠がない」として不起訴になりました。これを不服とする市民から検察審査会に捜査のやり直しを求める申し立てが出されています。また、点数の改ざんを理由に教員採用を取り消された男性2人が「口利きを依頼していないのに採用が取り消されたのは納得できない」として、処分の取り消しを求める民事訴訟を起こしています。訴えられた県は全面的に争う姿勢ですが、裁判を通して納得のいく説明をする責任があります。

 

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投稿者:解説委員 | 投稿時間:14:00 | カテゴリ:早川解説委員の教育コラム | 固定リンク
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