2009年7月

教員採用の透明化どこまで


ことしも教員採用試験の季節をむかえました。去年大分県で起きた汚職事件から1年あまり。教員採用の不正防止と制度の透明化はどこまで進んだのでしょうか。

■大分の事件は?

090720imadoki1.gifわいろを受け取った罪で有罪判決を受け、高等裁判所に控訴していた元審議監が6月に控訴を取り下げたことで、起訴された8人全員の有罪が確定しました。判決は「口利きによる不正な合否の決定が組織的に毎回のように行われていた」と言及しましたが、それ以上の事実認定には深入りしませんでした。結局、事件の背景となった口利きの実態は明らかになりませんでした。

 

 

■事件は終わったのでしょうか?

 市民団体から検察庁に出された告発が3月に不起訴となって捜査は終わりましたが、火ダネはくすぶっています。県の教育長が教員採用の結果を発表前に一部の県議会議員に伝えていたことが地方公務員法違反にあたるのではないかという告発が、「十分な証拠がない」として不起訴になりました。これを不服とする市民から検察審査会に捜査のやり直しを求める申し立てが出されています。また、点数の改ざんを理由に教員採用を取り消された男性2人が「口利きを依頼していないのに採用が取り消されたのは納得できない」として、処分の取り消しを求める民事訴訟を起こしています。訴えられた県は全面的に争う姿勢ですが、裁判を通して納得のいく説明をする責任があります。

 

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いじめの実態 見えた課題


学校でのいじめの実態について定点調査を続けてきた国立教育政策研究所の報告書がまとまり、6月26日に公表されました。その結果と今後の課題についてみていきたいと思います。

■調査結果は・・・

一言で言うと、いじめはどの学校でも、どの学年でも同じように起きる。そして、いじめられやすい子やいじめをしやすい子といった傾向があるわけではないことがわかったということです。いずれも、専門家の間ではこれまでも言われてきたことですが、実態として裏付けられたことになります。この調査は、国立教育政策研究所が2004年から3年にわたって首都圏のある都市のすべての公立小中学校19校を対象に半年ごとに継続的に行ったものです。対象となったのは5000人近い子どもたちです。

■調査の特徴は…

子どもたちに直接アンケートをしている点です。文部科学省が行う調査は校長のもとに上がった報告を各地の教育委員会を通じてまとめています。子どもの側からすると必ずしも自分たちの実態を反映したものとは言えないものかもしれません。これに対して、今回の調査は実態を子どもたちに答えてもらっています。いじめの調査とはわからない形の設問にして、6月と11月の年に2回の3年間、合わせて6回継続して行いました。先生に回答を見られると本音で答えてくれなくなるおそれがありますので、アンケート用紙に回答したあとは、封筒を糊づけして、個人の秘密が守れるような形にして調査を行いました。 

■調査結果から言えることは・・・

090706imadoki1.gifいじめのあるなしが、特定の学校や特定の学年に集中することがないということです。中学校6校の場合で見てみますと、1年生から3年生までの3学年合わせて18の学年でいじめの発生の割合がある学年に偏ることはありませんでした。「仲間はずれにされたり、無視されたり、陰で悪口を言われたりした」といういじめの割合を多い順から順位づけしてその変動をみてみますと、入学した時点で最も多かったC校の1年生は半年後には5位に順位が下がり、卒業時には18位と最も少なくなっています。逆に、入学時には11位だったF校の1年生は、その半年後にいきなり2位になり、その後、変動を繰り返しながら卒業時には4位になっています。現場では「あの学校は荒れているからいじめがある」とか「今年入学してくる1年生は大変な学年らしい」といったことがよく言われますが、調査から見えてきた変動の様子からしますと、何か特別な問題や背景があるからいじめが起きるということではなく、ちょっとしたきっかけで起きると認識しておく必要がありそうです。 

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新番組『見えるぞ!ニッポン』 ねらいと利用法


『見えるぞ!ニッポン』は、都道府県のさまざまな日本一や、その特色を表すキーワードをきっかけに、 その地域の産業・人・暮らし・伝統や文化などを紹介していく社会科番組です。番組に込めているねらいや、授業での活用方法などについて、番組制作者や小学校の先生の話を織り交ぜて紹介します。

★魅力的なデータで、子どもの好奇心をくすぐる!

*******************************************************************                            「29億8千万とは何を表しているでしょう?」  答えは、東京都の人が1日に使う水の量(リットル)。ここから計算をすると、1人あたり1日におよそ241リットルの水を使っていることになります。これは1.5リットルのペットボトルおよそ160本分にもなるのです!*******************************************************************   

このように『見えるぞ!ニッポン』は、興味深いデータで子どもを引きつけるところから始ま090706osusume1.jpgります。

番組で提示するデータは、実にさまざま。 楽器の生産が日本一の静岡県、日本一早起きの青森県、消防団員の数が日本一の兵庫県・・・と、大人も驚いてしまうような各地の意外な面が紹介されます。
こうしたデータを選ぶとき、心がけていることはあるのでしょうか?番組を開発した船津貴弘チーフプロデューサー(以下「船津CP」)は「できるだけ子どもに身近な題材で、かつその地域に広がりのあるものを選ぶようにしました」と話します。

 例えば第2回放送の「岡山県~学生服~」では、冒頭で「岡山県では全国の学生服の65%を生産し、日本一を誇っています」というデータを紹介します。これには何か理由があるのでしょうか?主人公で、好奇心がおうせいなみえるくんは岡山県に行き、学生服の材料である綿(わた)の栽培が岡山の気候にあっていたことや、地元の人たちが働く昔ながらの作業場がたくさんあることを知ります。そして、ズボンやスカートだけ作る作業場と、それをまとめてたくさんの作業をする工場とが力を合わせていることが、岡山県が学生服を多く生産する秘密だと知ります。

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投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:14:00 | カテゴリ:番組紹介 | 固定リンク
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