2017年05月25日 (木)小学校理科専科の先生が語る!新コンテンツ「りかまっぷ」のおすすめ活用法


170525rika1.jpg

NHK for School に、新コンテンツ りかまっぷ が登場しました!
りかまっぷ は、小学校理科・中学校理科の学習指導要領をテキスト解析し、学習項目どうしのつながりを構造化・可視化したものです。
早速、筑波大学附属小学校の辻健(たけし)先生が「子どもの学びにたいへん役立ちます!」という声を寄せてくださいました。りかまっぷ は、先生の立場から見てどう役に立つのでしょうか。辻先生に詳しくお話を伺いました。

★ まず、まっぷ全体を眺めてみましょう!

――辻先生は小学校で理科を専門的に教えていらっしゃいますね。理科の先生から見て、りかまっぷのどんなところが役立つと感じたのですか?

まず、まっぷ全体のデザインにぐっと来ましたね。まっぷ上には空や山などが描かれていて、その上にさまざまなカプセルが散りばめられています。よく見るとその一つ一つに、小・中学校で学ぶ理科のテーマが描かれています。
これを眺めていると、「台所にこんなにカプセルがある。台所って理科が関係しているんだな」といったように、自分の生活と理科を結びつけることができます。私はいつも、理科は教室の中で勉強するだけでなく、それを生活に結びつけるようにしたいと思っているので、いいなと感じました。
そして、いろいろな学年のカプセルがごちゃまぜになって散らばっていることで、学年の壁を越えて理科をとらえることができるのもいいですね。

★ 気になるカプセルを開けてみましょう!

――まっぷの中のカプセルを1つ選んでクリック(タッチ)してみましょう。
「吹き出し」が表れて、カプセルの中にどんな動画が入っているか表示されます。「このカプセルを開ける」をクリック(タッチ)して中を見ると、カプセルどうしのつながりと、カプセルの中身(動画)が表示されます。

この「カプセルを開ける」という仕掛けがいいですね!子どもだけでなく大人もわくわくします。では、私のおすすめのりかまっぷ活用法をお話しましょう。


【教材研究で活用を!】

りかまっぷは子ども向けの教材ととらえる方も多いようですが、私は先生たちの教材研究に最適だと思います。

例えば小学4年生の「水のすがたとゆくえ」という単元の教材研究をする場合。
「水の三態変化」のカプセルを開けてみると、画面の右側に、大科学実験 ふしぎがいっぱい(4年) 理科4年ふしぎ大調査 といった番組の、この単元を扱っている回の一覧が表示されます。それぞれの番組のタイプが違うので、取り上げ方が違います。それを比べて見ることで、「教材研究にはこの番組を使おう」「子どもたちにはこの番組を見せよう」と考えることができます。

 170525rika2.jpg

 

――では画面中央のカプセルは、どう活用できるでしょうか?

「水の三態変化」のカプセルの下に、「温まり方の違い」「温度と体積の変化」といったカプセルがあります。これは同じ4年生で既に学習したものです。特に理科が苦手な先生は、これを事前に見ておくだけでずいぶん違います。実験中に子どもから思わぬ質問があっても、「ああ、それ前に勉強したよね、よく関係があるって気が付いたね」と、あわてることなく評価することができます。

また、「水の三態変化」のカプセルの上には中学校のカプセルがあります。これを見ておくと「中学に行ったら『気体の発生と性質』という勉強になるんだな」と、子どもたちがこの先に学習することを見通して、先生が単元の構想をたてることができます。

170525rika32.jpg

 

【授業で活用を!】

――りかまっぷは教材研究の強い味方になるのですね。
授業では、どんな見せ方があるのでしょうか?

★ 一斉授業で見る!

教室の大画面に りかまっぷ を映し出して、みんなで一緒に見ると楽しいでしょう。
例えば5年生で「電磁石の性質」という単元に入る時。りかまっぷ を開けば「これから『鉄心の磁化、極の変化』のカプセルの勉強をするよ。お、近くにこんなカプセルがあるから開けてみるよ。3年生の磁石の動画が出てきたけど、磁石に引き付けられる物が何だったか思い出せるかな。この動画を見て確認してみようね」と、スムーズに復習に入っていくことができます。

170525rika42.png

それが終わったらまっぷに戻って、今度は4年生の電気のカプセルを開けてみます。こうすることで子どもたちは「これからの勉強は、磁石と電気に関係があるみたいだな」と思ったうえで、電磁石の学習に入ることができます。

子どもたちは、以前学んだ内容を忘れていることがあります。私は実験器具を全て用意して、3年生と4年生の学習を振り返る授業をしたことがあるのですが、手間も時間もかかって大変でした。
それが りかまっぷ ではすべてが1枚のまっぷ上におさまっているのでたいへん便利です。

単元の導入以外でも、子どもたちから「これ前の授業でやったことがある」と声があがった瞬間に「じゃあそれを、確認してみよう」と言ってみんなで りかまっぷ を見るのもいいと思います。


★ グループ活動で見る!

子どもたちをグループに分けて りかまっぷ を見せるのもおすすめです。

やはり小学校5年生の電磁石を例にすると、まず各グループで りかまっぷ を見て、これまでに磁石や電気について勉強したことをホワイトボードに整理していきます。そしてそれをふまえて、銅に電気を流したら磁石になるのかどうか話し合ってみても面白いと思います。話し合いの中で、「そういえば3年生時の実験ではこうならなかったっけ?」と、りかまっぷ に出てこない話も出てくるかもしれませんね。これまで学んだことをふまえて考えるという、協働学習としていいと思います。

★ 個別学習で見る!

機材に余裕があれば、子どもたち一人ひとりにパソコンやタブレット端末を渡して、個別に りかまっぷ を見る時間をとってあげてもいいでしょう。すると子どもたちは自分のペースで、自分が気になる動画を見て、学習を振り返ることができます。

りかまっぷ を見たら、授業が終わっても子どもたちからきっと「まだ見たい、まだ見たい!」という声があがるでしょう。そんな時は、じゃあ家で見てきていいよと言うのも一つの方法だと思います。その場合は「これとこのカプセルだけ開けていいよ」とカプセルを指定しておくといいでしょう。
本当は子どもたちの興味にまかせて、どの動画クリップも見ていいよと言いたいのですが、これから学ぶ内容を映像で見せてしまうことに抵抗がある先生もいらっしゃると思います。やはり理科は、実際に実験したり実物を触ったりして驚きや発見をするところがだいご味ですから。
そこで、例えば学年のボタンを押すと、まだ学校では学習していないところの動画クリップは隠れるといった仕組みがあると、学校向けにはいいかもしれませんね。

このように、りかまっぷ を使うことで、学習項目どうしのつながりを意識した学習活動を考えることができます。私はりかまっぷは、“つなげる”ことで “興味を広げる”ことができるコンテンツだと思います。その特色を生かして、子どもたちが「理科って面白い」と思うような授業をしていきたいです。

 

りかまっぷ

投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:17:00

トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲