有珠山


 


有珠山は、この100年間で4回の噴火を繰り返してきた活発な火山です。平成12年の噴火でできた火口からは、今も水蒸気があがり続け、火口の近くにある、破壊された建物や立ち枯れした木々は、噴火の威力をまざまざと見せつけています。
 
一方で、昭和52年に噴火した火口付近では、自然の再生が着実に進んでおりかつて一面の火山灰に覆われていた不毛の大地には、オオイタドリやシラカバなど130種を超える草木が戻り、ノビタキなどの草原性の小鳥が繁殖を始めています。そして小鳥やネズミを狙う、キタキツネやノスリといった肉食の動物や鳥も現れるようになりました。生き物たちの、新たな自然のドラマが始まったのです。

 番組では 火山の地で繰り広げられる、生命の営みを伝えます。

 

北海道の南西部にある洞爺湖。噴火で出来た大きなくぼみに水がたまりました。
江戸時代以降
8回の噴火が記録されています。
昭和新山も有珠と源が同じマグマの活動で生まれました。 今回の舞台は昭和52年の噴火で荒地になった火口周辺です。
年月とともに荒地が緑に覆われていきます。マメ科のミヤコグサ。 緑が戻ると虫や鳥が集まりそれを狙ってキタキツネも毎日やって来ます。

 

(語り)

館野 直光アナウンサー

(取材地・取材時期)

●取材地:有珠山
取材時期:2002年5月下旬〜6月上旬
交通手段
JR有珠駅下車 
※平成12年噴火に伴う入山規制は、一部解除された。
有珠駅近くの登山口から外輪山展望台までは登山可能だが、番組の舞台となる火口近くは現在も立ち入り禁止。今回は特別な許可を得て撮影している。(伊達市役所より許可)   
   
(登場する地形、生き物、植物) 地形:有珠山、昭和新山
植物:オオイタドリ、キクバクワガタ、ミヤコグサ、シラカバ
野鳥:ノビタキ、ノスリ
動物:キタキツネ
(詳細情報の入手先) 周辺の自然環境、観光については
虻田町役場観光係: п@0142‐76‐2121
伊達市役所商工観光課: 0142‐23‐3331
壮瞥町役場農業観光係: 0142‐66‐2121

 
取材した時期はちょうど新緑の季節。撮影期間中に山の緑がみるみる増えていくのが印象的でした。取材エリアのほとんどが立ち入り禁止区域ですが、平成12年噴火でできた西山火口の付近には散策路が整備され、人気観光スポットになっています。ここでは、立ち上る水蒸気、破壊された建物などを間近に見ることができ、火山がもつ力を体感できます。
  洞爺湖温泉からバスも出ていますので、ぜひ一度火口見学にいらしてください。