大雪山系 トムラウシ山 


 


北海道大雪山系のほぼ中央トムラウシ山(2141m)。
どの登山口からも遠く、「遥かなる山」と呼ばれいます。
大雪山系では珍しいゴツゴツとした岩山で「ロックガーデン」と呼ばれる大きい巨岩帯です。水の無い岩の上にも 多くの高山植物が花をつけ岩の間にはナキウサギなどの動物が暮らします。
番組では動植物たちがそれぞれの環境に適応して命をつなごうとするトムラウシ山の短い夏を描きます。
 

 

トムラウシ山
(2141m)。

大雪山系の
最も奥深くに
そびえたち
ます。
30万年前の火山活動で出来た岩の山です。 bandai07.jpg (9114 バイト)
岩の間に咲く
イワヒゲ。岩場
の高山植物は
厳しい寒さと
乾燥に耐えて
います。
氷河期の生き残りナキウサギ。トムラウシ山は日本最大の生息地です。 bandai09.jpg (8107 バイト)
山頂の近く
標高2000mに
ある北沼。
水辺まで
迫った雪の壁
がくだけおちて
います。
北沼にはサンショウウオの子供が泳いでいました。  (11178 バイト)

 

(語り)

斉藤由貴

(取材地・取材時期)

取材地:大雪山系トムラウシ山 
取材時期:7月上〜中旬
交通手段 :JR新得駅からバスでトムラウシ温泉まで行き(1時間40分)、トムラウシ温泉の登山口から徒歩(登山)6時間で山頂。
(登山口は他にもありますが、トムラウシ温泉からが最短ルートです。)
(登場する地形、生き物、植物) トムラウシ山の成り立ち:現在の巨岩がゴロゴロとする山は、
30万年前に始まった火山活動によって作られた。粘度の高い安山岩質の溶岩が地表にもりあがった溶岩ドームである。山頂の周辺にはおよそ20個の溶岩ドームが集まっている。 それ故に、起伏の多い複雑な地形になっている。
登場する生き物:<ナキウサギ>国内では北海道だけに生息するウサギの仲間。体長は15センチ前後。積み重なった岩場をすみかにしている。広大な岩場が広がるトムラウシ山では、いたるところでナキウサギの声が聞こえる。
<エゾサンショウウオ>北海道に広く分布するサンショウウオ。標高の低い所では5月頃に産卵し、一年で成体(大人)になるが、夏が短いトムラウシ山にある沼地では、産卵は7月ころで、しかも成体(大人)になるのに2年を要する。番組で紹介したのは標高2000mにある北沼の、まだエラがついた幼生。 
<その他>ルリビタキ(鳥)、シマリス
登場する高山植物:<岩場の植物>イワヒゲ、イワウメ、エゾオヤマノエンドウ。それぞれ乾燥と寒さから身を守る工夫を持っている。番組では乾燥の面に絞って紹介。              
<雪解けあとの湿った土に咲く植物>エゾコザクラ、チングルマ、エゾツガザクラ、イワイチョウ、エゾノハクサンイチゲ。群生してお花畑をつくる。
<お花畑>番組の終盤に登場するハクサンイチゲのお花畑は、トムラウシ山西側の斜面。銀杏が原へ向かう登山道から撮影。
(より詳細な情報の入手先 ) 層雲峡ビジターセンター:電話:01658−9−4400
トムラ登山学校:電話: 01566−5−2141


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トムラウシ山のロケは、長い登山から始まりました。重い撮影機材を担いで7時間、ようやく山頂直下のテント場に到着します。
トムラウシ山は本当に遠い遙かなる山です。
それだけに残されている自然は手つかずで、しかも雄大です。たっぷりと残った雪が融けて作る山上の沼、広大なお花畑、そして岩場で鳴く可愛いナキウサギ。日本とは思え ないようなスケールの大きい風景を、お楽しみ下さい。