北海道 地球岬(2005年1月9日放送)


地球岬
北海道の室蘭にある地球岬。高さ100m前後の断崖絶壁が10数kmにわたって続きます。絶壁の続く海岸線は人やキツネなどの進入を拒み、ウミウ、カモメなどの海鳥たちの楽園となっています。断崖が命をやさしく包み込む地球岬を見つめます。

地球岬
地球岬
地球岬のある室蘭は北海道有数の工業都市です。その一方で、手つかずの自然が残されています。

岬の断崖
岬の断崖
岬の周辺には断崖が10数kmにわたって続いています。地球岬は今から1千万年ほど前の火山活動で誕生しました。溶岩と火山灰の地層が複雑に入り組んで、変化に富んだ海岸線を作っています。

ハヤブサ
ハヤブサ
ハヤブサです。体長は40cmあまり。地球岬の生き物の頂点に立つ猛きん類です。

ハヤブサのヒナ
ハヤブサのヒナ
顔を出したハヤブサのヒナです。白い綿毛で覆われています。ハヤブサは絶滅が心配されています。8つの巣が確認されている地球岬周辺は有数の繁殖地なのです。

よちよち歩きのヒナ
よちよち歩きのヒナ
生後1ヶ月ほどのハヤブサのヒナが、飛ぶ練習を始めました。岩場をよじ登り、少しでも高いところから風に乗ろうとしています。


語り 館野 直光アナウンサー(NHK北海道ビジョン)
取材地・取材期間
交通手段
●取材地 : 北海道室蘭市 地球岬周辺
●取材期間 : 2004年5月20日〜6月29日
●交通手段 :
JRを利用の場合
JR室蘭駅から道南バス「地球岬団地」行きで15分、終点下車、徒歩約20分
車を利用場合
室蘭登別ICで降り国道36号線で室蘭市へ。国道36号線をひたすらすすみ、室蘭新道(無料)へ。御前水で降り、母恋駅前で案内に従って左折。坂道を突き当たったところで右折すると案内が出ます。
登場する生き物
植物・地形など
登場する地形
●地球岬 : 地球岬一帯の断崖絶壁は1千万年前の火山活動で形作られました。溶岩と火山灰層が複雑に入り組み、変化に富んだ風景を作っています。なかでも代表的な場所が銀屏風。海底に火山灰が堆積してできた地層で白い壁が続くことから、その姿を屏風に見立てて呼ばれています。
登場する鳥類
●ハヤブサ : 地球岬に1年を通してとどまります。5月から8月、繁殖活動を行います。なわばりを持つ鳥のため、生まれたヒナはあらたな場所に旅立たなくてはいけません。
●ウミウ : 地球岬周辺に一年を通してとどまります。崖に巣を作るのは子育て期間の5月から8月までです。
●オオセグロカモメ : 地球岬周辺に多いカモメです。
●アマツバメ : 岩場に巣をつくる渡り鳥です。
●ハクセキレイ : 草むらに巣をつくる渡り鳥です。
●イソヒヨドリ : 大きさは23cmほどでヒヨドリよりも大きい鳥です。おもに昆虫を食べます。
登場する植物
●海藻 : 室蘭の沖合には暖流と寒流がぶつかる潮目があります。このため付近の海は北限のマコンブ、南限のミツイシコンブ(通称 日高コンブ)をはじめとする海藻の宝庫です。

※注意  ハヤブサは断崖絶壁に生息します。しかも地球岬周辺の絶壁の下にはほとんど道はありません。そのため、ハヤブサを見るには断崖の上からということになります。観察の際にはくれぐれも足場に注意してください。比較的安全に見られるのは「金屏風展望台」です。双眼鏡などで、海に向かって右側の断崖を注意してみて下さい。5、6月にはかなりの確率でハヤブサの姿を見ることができます。
より詳細な情報の
入手先
●参考文献
・講談社 「地球岬に翔ぶ」
・きらん出版会 「きらん 魅惑の室蘭・胆振ガイド」


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