渥美半島 汐川干潟(2006年4月2日放送)



愛知県の南東部、渥美半島の付け根にある汐川干潟は、中部地方では最も広い干潟です。ここは屈指の渡り鳥の渡来地で、年間を通して200種類をこえる野鳥が記録されています。番組では、冬から春を迎える汐川干潟の自然のたたずまいを描きます。

干潟
干潟
汐川干潟は、昭和30年代まではおよそ2,000haの広大な干潟でしたが、開発が進んだ現在は280haほどになっています。

ハマシギの群れ
ハマシギの群れ
汐川干潟は、渡り鳥の重要な中継地です。

ハマシギ
ハマシギ
秋に渡ってきたハマシギです。長く曲がったくちばしでついばみながら、集団で動き回ります。

ダイゼン
ダイゼン
ダイゼンもハマシギと同じく渡り鳥です。ゴカイなど泥の中にいる生き物を食べます。

ミサゴ
ミサゴ
満潮の干潟で猛禽(きん)類のミサゴが獲物をつかまえました。

アオサギの交尾
アオサギの交尾
干潟近くのヨシ原にあるアオサギのコロニーで、アオサギが交尾をしていました。アオサギは普通高い木の上に巣を作りますが、ここではヨシ原の中に巣を作っています。

カワウのヒナ
カワウのヒナ
カワウのヒナです。羽毛が生え始め、春には巣立ちます。


語り 目加田ョ子アナウンサー
取材地・取材時期
交通手段
●取材地 : 汐川干潟(愛知県田原市・豊橋市)
●取材時期 : 2006年2月
●交通交通手段 :
車の場合
・東京→東名高速→豊川インター→R151を田原方面へ(南へ)→R23を田原方面へ→R259を南下→田原湾(汐川干潟)
・大阪→名神高速→豊川インター→R151を田原方面へ(南へ)→R23を田原方面へ→R259を南下→田原湾(汐川干潟)
電車の場合
東京・大阪(東海道新幹線)→豊橋駅→豊橋鉄道渥美線→三河田原駅→徒歩5分→田原湾(汐川干潟)
登場する名所
生き物・植物
登場する地形的名所
●緑が浜公園 : 潮が引くと、目前に干潟が現れます。潮が引くにつれ、鳥たちも散ってしまいますが、引きはじめは間近に鳥たちを見ることができる絶好の観察ポイントです。
登場する鳥類
●ミサゴ : 水面の上を高くゆっくり飛び回り、魚を見つけると翼をすぼめて急降下します。そして水面近くで両足を伸ばして大きなつめを開き、魚めがけて突っ込みます。
●ハマシギ : チドリ目シギ科。日本には旅鳥または冬鳥として数多くやって来ます。長いくちばしで泥の中をついばむしぐさがかわいらしいくもあります。集団で干潟の中を飛び回ります。
●ダイゼン : チドリ目チドリ科。干潟でも、より泥っぽいところで採餌し、ゴカイをよく捕まえます。冬に日本にやってくる渡り鳥です。
●ユリカモメ : 日本には冬鳥として飛来します。冬羽ではくちばしと足が赤く、翼の上面は淡い青灰色をしています。カモメやセグロカモメと比べ一回り小さい体をしています。
●セグロカモメ : チドリ目カモメ科。翼の上面が青灰色の大型のカモメです。くちばしの色は、ユリカモメに比べ黄色いことが特徴です。
●コハクチョウ : ガンカモ目ガンカモ科。日本には越冬のためにやってくる渡り鳥です。番組で紹介した、頭が黒っぽい個体は、若いコハクチョウです。
●カワウ : ペリカン目ウ科。体が大きく、集団で巣を作りコロニーを形成します。普通は高い木の上に巣を作ります。親鳥が干潟などでとってきた食べ物を、ヒナは親鳥の口の中まで入り込んで食べます。
登場する植物
●ヨシ(葦) : イネ科ヨシ属。各地の池、沼、川辺などに生える大型の多年草です。汐川干潟では干潟に流れ込む汐川の河口部に群生しています。
人の生活と隣り合わせの場所に鳥たちの楽園がありました。環境が変わっても、たくましく生きる生き物たち。しかし、それは古来より変わらぬ自然の営みを続けてきた干潟の恩恵です。干潮の干潟で絶えず動き回り、泥をつついて食べ物を探すハマシギの群れは生命力に満ちあふれていました。


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