薩摩半島 池田湖(2004年12月19日放送)


薩摩半島
池田湖は、鹿児島県本土の西側、薩摩半島の南端に位置する九州最大の湖です。5000年前に火山の噴火によってできたくぼ地に雨水が溜まり誕生しました。
生き物たちが繁殖期を迎える池田湖の夏を見つめました。

崖
湖岸の崖
池田湖の岸は急な崖になっています。噴火で火口部分が陥没した時にできたカルデラの外輪山です。壁に囲まれた池田湖には、流れ込む川も流れ出す川もありません。

ジルティラピア
ジルティラピア
ジルティラピアはアフリカ原産の魚で、およそ40年前に日本へ移入されました。成熟すると鮮やかな縞模様になります。つがいで協力して子育てを行います。

アユ
アユ
アユはもともと海と川を行き来して暮らします。池田湖に本来はいない魚ですが、現在、多くの個体が生息しています。

用水路
用水路
明治時代に作られた農業用の用水路です。この用水路ができて海とつながってから、池田湖にはアユなどの多くの魚がすむようになりました。

大鰻
オオウナギ
池田湖のシンボル的存在のオオウナギです。体長は2m、胴回りは60cmにも達し、50年くらい生きるといわれています。南太平洋のマリアナ諸島付近で産卵するといわれています。

子連れのジルティラピア
子連れのジルティラピア
ジルティラピアの稚魚が親の周りを取り囲んで泳いでいます。ジルティラピアの親は子煩悩で、このように稚魚を自分の近くに泳がせ保護しているのです。

チチブ
チチブ
ハゼの仲間のチチブです。岩影に産卵します。卵を守るオスと、卵に自分の精子をかけようと忍び寄る別のオスとの激しい争奪戦が繰り広げられます。


語り 細田史雄アナウンサー(鹿児島局)
取材地・取材期間
交通手段
●取材地 : 鹿児島県 池田湖 {指宿市(いぶすき)・山川(やまがわ)町・開聞(かいもん)町}
●取材期間 : 2004年8月〜9月
●交通手段 : JR指宿枕崎線 指宿駅から車で20分
登場する生き物 登場する生き物
●ジルティラピア : 一度に7000個の卵を産卵します。砂地に穴を掘り、その中で稚魚を育てます。一夫一妻制で、つがいで協力して巣を見張ります。稚魚が巣穴から出た後もしばらくは親が保護します。この頃、稚魚が親を取り囲み、あたかも1匹の大きな魚のように見える不思議な光景を見ることができます。
●アユ : 本来、川で生まれ、稚魚のうちに海を下り、成熟すると産卵のために川を上る生活をする魚です。川がない池田湖にはもともといませんでした。池田湖のアユは明治時代に作られた農業用水を通って海から来たのではないかといわれています。現在、池田湖のアユは、閉鎖的な環境に適応し、陸封されていると考えられています。
●スジエビ : 池や沼、そして海にも住んでいます。同じく用水路を上ってきたのではないかと考えられています。
●オオウナギ : まだら模様が特徴で食用のウナギとは別の種類のウナギです。指宿市の天然記念物に指定されているため、捕獲はできません。好物は、エビやカニなどの甲殻類で「カニクイ」とも呼ばれています。えさが豊富なため、池田湖は日本有数の生息地となっています。
●チチブ : ハゼの仲間です。河口付近などに住むことが多い魚です。池田湖では岩や倒木が沢山転がっているようなところに多く住んでいます。オスは黒くメスは白い色をしています。
その他
●湧き水 : 直接外の水系とつながっていなかった池田湖ですが、地下にしみ込んだ湖水は湧き水となって湖の外に湧き出しています。池田湖から南に1kmほど離れた開聞 (かいもん) 町の唐船峡(とうせんきょう)もその一つです。きれいな湧き水は、名物の流しそうめんを流す水としても使われています。
観光案内などの
問い合わせ先
●指宿市商工観光課  TEL 0993−22−2111
●山川町企画商工課  TEL 0993−34−1111
●開聞町観光商工課  TEL 0993−32−3111 


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