愛知 海上(かいしょ)の森 


 

 
名古屋市の東隣、「瀬戸物」で有名な瀬戸市の郊外に広がる、海上(かいしょ)の森。
2005年に開催が予定されている愛知万博の会場予定地に指定され、全国にこの小さな森の名前が知れ渡りました。反対運動がひろがる最中、森の中でオオタカの営巣が確認されたのを契機に、計画が見直され、森のほぼ全体が残される事になりました。
 海上の森の最も大きな特徴は、森の中に120箇所以上の小さな湿地が見られる事です。
栄養分の少ない湿地では、工夫を凝らした生態をもつ生き物たちが息づいていました。
   番組では、大都市のそばに残された森の中の湿地で、緑と水の恵みを受けながら懸命に生きている小さな生き物たちの暮らしを描きます。

 

愛知県瀬戸市の住宅街と隣り合う海上の森です。 主な木はコナラやアベマキ。雑木林です。 bandai07.jpg (9114 バイト)
雑木林の中に湿地が点在しています。これが最大の特徴です。 湧き水が120箇所近く確認されています。 bandai09.jpg (8107 バイト)
一年の最後を飾るホソバリンドウです。 トビケラの仲間は澄んだ水ならではの生き物です。 bandai08.jpg (11178 バイト)

 

(語り)

斉藤由貴

(取材地・取材時期)

取材地:愛知県瀬戸市海上町
取材期間:平成13年10月28日〜11月8日
交通手段
(電車の場合)名古屋からJR中央線で高蔵寺下車、愛知環状鉄道に乗り換え山口駅へ。岡崎・豊田方面からは愛知環状鉄道で山口駅下車。海上の森までは徒歩30分。
(車の場合)名古屋からグリーンロードで八草へ。そこから国道155号線で山口へ。
(登場する地形、生き物、植物) ●植物:ミミカキグサ/ホソバリンドウ/モウセンゴケ
●昆虫:マツモムシ/エグリトビケラ/ツマグロトビケラ/
      クサギカメムシ
●鳥類:コゲラ/セグロセキレイ/カイツブリ/ジョウビタキ
●地形:瀬戸物の原料になる瀬戸陶土層(水を通しにくい)の上に
            砂礫層があるため水が砂礫から少しづつ染み出すめ、
            森の中にたくさんの小さな湿地ができています。                        
(より詳細な情報の入手先 ) ●瀬戸市観光協会:0561−85−2730
出版物
@「日本人の忘れもの〜海上の森はなぜ貴重か?〜」 名古屋リプリント刊(植物、鳥、虫、地質などの研究者の方々が書かれた少し学術的な本です)1715円、p230
A「海上の森の花虫樹」 ものみ山自然観察会・海上の森ネットワーク編 欅出版(写真と解説つきで、四季折々に見られる花・虫・木のガイドブックになっています)
1800円、p207
B「海上の森の詩」 ものみ山自然観察会編 七賢出版(写真と詳しい解説。著名人や研究者の方々が海上の森に寄せたエッセイもあります)1456円、p70
  
すべて一般書店では入手できません。出版社へお問い合わせ下さい。

 


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今回の取材で何回も森へ足を運びましたが、その度に、新しい発見がありました。
今は、生きものが比較的少ない時期だと思いますが、それでもたくさんの出会いがありました。小さな双眼鏡と草花のガイドブックのひとつもあれば、家族連れでも一日過ごせる、本当に楽しいところです。標高も300メートルほどですから、お弁当を持って森の中をハイキングもできます。