鹿児島湾(2005年10月9日放送)


活火山・桜島の目の前に広がる鹿児島湾。その美しい景観から地元の人々に「錦江(きんこう)湾」と呼ばれています。溶岩が作り出した起伏に富んだ海底にはサンゴやイソギンチャクの大群落が広がり、300種類以上もの魚たちが暮らしています。雄大な桜島を抱く夏の鹿児島湾を訪れました。

マダラギンポ 顔
マダラギンポ 顔
今回の主役の魚、マダラギンポです。体長は5cmほど。サンゴに開いた小さな穴を巣穴として利用しています。夏の朝、子供たちを口に含んでふ化させる面白い生態を見せてくれます。

カスリハゼ
カスリハゼ
火山灰や溶岩の礫(れき)でできた海底にすむハゼの仲間です。テッポウエビの仲間と共生しています。

トゲトサカの仲間
トゲトサカの仲間
海底に広がるお花畑のようなトゲトサカの群落。大きなものでは1mを超えます。

アカオビハナダイ アカオビハナダイの群れ
アカオビハナダイ
アカオビハナダイは他の海では珍しい魚ですが、鹿児島湾では群れになって泳ぐ姿を見ることができます。

サンゴイソギンチャクの群落
サンゴイソギンチャクの群落
水深3mほどの浅瀬に広がるサンゴイソギンチャク。数千個以上のイソギンチャクが分裂によって増え、このような大群落を作っています。

クマノミ
クマノミ
サンゴイソギンチャクにはクマノミが共生しています。


語り 村上由利子アナウンサー
取材地・取材期間
交通手段
●取材地 : 鹿児島市桜島。
●取材期間 : 2005年9月
●交通手段 :
鹿児島空港より空港から鹿児島市内へはシャトルバスが出ています。 所要時間・・約60分(鹿児島空港 ⇒ 天文館 ⇒ 鹿児島中央駅前)
鹿児島中央駅より市営、南国、鹿児島交通バスで水族館前(桜島桟橋)下車
徒歩1分で桜島へ渡るフェリー乗り場です。
ここから13分ほどフェリーに乗ると桜島に着きます。
登場する生き物 登場する動物
●マダラギンポ : 体長5cmほど。イソギンポ科マダラギンポ属。サンゴに開いた小さな穴を巣穴として利用しています。巣穴の近くではキンホシイソハゼが子供(仔魚・体長1mmほど)たちを狙って待ち伏せしていることがあります。
●アカオビハナダイ : 体長10cmほど。体の赤い帯模様が特徴の魚です。メスにはこの帯はありません。メスからオスへ性転換することが知られています。
●カスリハゼ : 体長5cmほど。火山灰や溶岩の細かい砂礫(されき)の海底で見られます。テッポウエビ(このテッポウエビの和名はまだありません…)が掘った巣穴のそばで見張り番をして共生しています。
●トゲトサカの仲間 : ソフトコーラルと呼ばれるサンゴに近い種類の生きもの。桜島の海底にお花畑のように広がっています。潮にのって運ばれてくるプランクトンなどを食べます。
●サンゴイソギンチャク : 水深3mほどの浅瀬に大群落を作ります。盛んに分裂して数を増やし、溶岩の岩肌を覆っていきます。そばにはクマノミが共生しています。
より詳細な情報の入手先 ◇鹿児島市観光課ホームページ
http://www.city.kagoshima.lg.jp/WebGuide/kago_kanko.nsf/
◇桜島ビジターセンター(年中無休 9:00〜17:00)
鹿児島市桜島横山町1722−29 TEL : 099−293−2443
桜島の歴史や自然について展示、解説する施設です。


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