岩手 五葉山(2004年8月8日放送)


五葉山
岩手県の南東、北上高地にそびえる五葉山。温暖な三陸の海の影響を受けて、山には豊かな自然が育まれてきました。番組では、緑豊かな中腹と、厳しい内陸からの風の影響を受ける山頂との対比の中に、さまざまな生き物たちの姿を描きます。

リアス式海岸
リアス式海岸
五葉山山頂から海までは直線距離でわずか13km。
山頂からは三陸独特のリアス式海岸を一望することができます。

シカ
シカ
五葉山には、およそ2000頭のホンシュウジカが住んでいます。
北限のホンシュウジカとして知られています。

ホシガラス
ホシガラス
亜高山帯に住む代表的な鳥、ホシガラスです。
食べ物となるハイマツの実を求めて山頂近くにやってきました。

ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
五葉山を代表する花、ハクサンシャクナゲです。
シャクナゲの開花で、山は1年の中で最も華やかな季節を迎えます。


語り 北郷 三穂子(きたごう みほこ)アナウンサー(NHK仙台放送局)
取材地・取材時期
交通手段
●取材地 : 岩手県五葉山
●取材期間 : 2004年6、7月
●交通手段 : ほとんどの登山客が利用する赤坂峠(あかさかとうげ)登山道まで、JR大船渡線駅大船渡駅から車で30分。山頂までは徒歩でおよそ1時間30分。
登場する生き物
植物、地形など
登場する地形
●五葉山 : 岩手県の南東部にそびえ、北上高地では早池峰山に次ぐ標高1,351mの山。釜石市、大船渡市、住田町(すみたちょう)の3市町にまたがり、山頂から最も近い海岸線までは直線距離でわずか13kmしかありません。昭和41年6月に、岩手県内6番目の県立自然公園として指定されました。
●中腹付近 : ダケカンバやケヤキ、ミズナラなどの木々に覆われています。樹木の種類だけでも200を越えるといわれています。
●山頂付近 : およそ1億1千万年前に地下で作られた花崗閃緑岩に覆われる岩石地帯です。年間を通して強い内陸からの風が吹きつけ、ハイマツやコケモモ、ガンコウランなど限られた種類の植物しか見られません。
登場する植物
●コメツガの森 : マツ科。森を作るコメツガは高さ20mほどになる針葉樹。湿気を含んだ海からの風が豊かなコメツガの森を作ったと考えられています。
●ハクサンシャクナゲ : 7月初旬から中旬にかけて山頂近くに咲きます。7月の第1日曜日にはシャクナゲ鑑賞会が開催され、山は多くの登山客で賑わいます。
登場する動物
●ホンシュウジカ : 麓から山頂、あるいは周辺の山でも普通に見られます。繁殖期の秋には、オスは体を泥に擦り付け「ヌタ場」を作ります。自分のおしっこを土に混ぜ、臭いを体につけることで他のオスを威嚇し、メスの気を引こうとするためといわれています。
●ビンズイ : セキレイ類。ユーラシア大陸東部の温帯から亜寒帯で繁殖します。日本では北海道、本州、四国で繁殖し、暖地で越冬します。
より詳細な情報の入手先 ●五葉山に関する問い合わせ :
大船渡市商工観光部観光物産課  0192-27-8909
担当者より
番組アピール
6月初旬に、初めて五葉山に登りました。空気が澄んでいてリアス式海岸はもちろん、内陸の方角にはまだうっすらと雪を被った早池峰山や岩手山を望むことができました。海と内陸の絶景を一度に楽しめるのが大きな醍醐味だと思います。 五葉山は地元の人たちにとって大切な山です。今回の取材では色々な方とお話をしましたが、皆さん五葉山の素晴らしさをたっぷりと語ってくれました。年間100日は五葉山に入るという、地元の自然保護管理員の方々を始め多くの人たちによって、山は大切に守られています。いつ訪れても綺麗な避難小屋やトイレを見れば分かって頂けると思います。最近は登山ブームで、山も汚れが目立つそうです。登山する人たちがしっかりとしたモラルを持って山を楽しむことが、山を守る地元の人たちへの恩返しだと思います。


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