番組について次回の放送予定月間放送予定リスト過去の放送−放送日別過去の放送−地域別
    トップページ >これまでの放送 北海道 占冠の森

北海道の中央部、占冠村。村の9割が森に覆われた、緑豊かな森の王国です。初夏、森から湧く大量の霧が、盆地にたまって雲海となります。霧で潤った森では、その恵みを利用してオオルリが子育てをします。そして月に数度、奇跡的に生み出された雲海が見られます。100キロ離れた太平洋沖で発生した海霧が、山脈をも乗り越えて占冠に流れ込むのです。2種類の雲海に包まれる占冠の森で、霧が織りなす命の営みを見つめます。

番組内容

深い森に覆われた占冠

針葉樹と広葉樹の混ざった森が広がります。豊かな森では、かわいいヒナを連れたエゾライチョウの親子も見られます。

森から湧く放射霧の雲海

夜間の放射冷却によって、森の空気が冷やされて霧が発生。  盆地に流れ込むと、谷を埋め尽くす雲海となります。

霧が育む森

まるで目玉のような形をした、胞子の入った袋を持つタマゴケです。うっそうとした森では、コケなどが霧で体を潤します。

オオルリの子育て

オオルリは霧が育むコケで作った巣で子育てをします。  夫婦はヒナのために、せっせと森の虫を運びます。

日高山脈を乗り越えて流れ込む海霧の雲海

はるか100キロ離れた太平洋沖で発生した海霧です。日高山脈を越えて占冠の盆地に流れ込み、雲海となります。

情報

語り 村上 里和(むらかみ さとわ)アナウンサー
取材時期 2013年 6月下旬〜7月上旬
取材地 北海道勇払郡占冠村の森林、星野リゾート トマム(雲海)
※具体的な取材場所は、保護のためお伝えできません。
交通手段 JR:札幌駅から占冠駅まで約1時間20分帯広駅から占冠駅まで約1時間
マイカー:札幌市から約1時間40分、帯広市から約1時間20分
より詳細な情報の入手先 星野リゾート トマム
〒079-2204北海道勇払郡占冠村字中トマム
TEL:0167-58-1111
登場する自然現象
  • 放射霧
    晴れた夜、放射冷却によって気温が急激に下がると発生する霧。占冠では初夏〜秋にかけて頻繁に発生する。放射霧が盆地にたまり、雲海となる。
  • 海霧
    太平洋・十勝沖で発生する霧。東風に乗って十勝平野を旅し、日高山脈の峠を乗り越えて占冠の盆地に流れ込んで雲海となる。その移動距離はおよそ100km。
登場する動物
  • エゾライチョウ
    日本では北海道だけに暮らす大きさ40cmほどの留鳥。夏、林道などでメスとヒナからなる家族が歩く姿が見られる。
  • オオルリ
    森林の沢沿いなどに暮らす夏鳥。昆虫類を空中で捕まえる。オスは美しい瑠璃色の羽を持つ。
  • ニホンザリガニ
    北海道と東北地方の一部の水辺に生息する日本固有のザリガニ。外来種などの影響で数が減少し、絶滅危惧種に指定されている。
登場する植物
  • エゾマツ
    北海道を代表する針葉樹の1つ。高さ30〜40mにもなる。タマゴケ:湿った地上や岩上に群生するコケ。胞子の入った球形の袋を持つ。
登場する菌類
  • ウグイスゴケ
    地衣類と呼ばれる菌類の仲間。高さ5cmほど。倒木などの上に生える。共生する藻類が光合成をし、その栄養を得る。

取材日記





雲海が頻繁に見られる占冠。しかし撮影中はほとんど雲の中に入ってしまい、真っ白で何も見えない日々が続きました。雲海が見られることを祈って毎日山に登り続け、撮影後半でやっと雲海が見られた時には、今までの疲れが吹き飛ぶほどの美しい光景に感動しました。目の前には歩けそうなほどの雲の絨毯。朝日を浴びて輝く幻想的な雲海が、どこまでも広がっていました。森の撮影では、コケを使った鳥の巣を見つけるのに苦労しました。ガイドさんが森を歩き回って探してくれましたが、うっそうとした占冠の森ではそう簡単には見つかりません。そんな中、撮影中に1つの巣を発見!中には卵と生まれたばかりのヒナが1羽。「良かった〜!」と撮影クルーで喜び合ったのもつかの間。次に撮影に行った時、卵とヒナは誰かに食べられてしまい、巣はもぬけの空だったのです!犯人はネズミかテンか…?自然の厳しさを痛感した撮影でした。
>>   よくあるご質問    >>   おすすめのホームページ    >>   ご意見・ご感想       

copyright NHK
さわやか自然百景トップページへ