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大阪市の中心部にある大阪城公園。広さ100ヘクタールあまりの公園内には、およそ25000本、500種類を超える樹木や草花などがあります。4月、桜が散る頃になると、草花が芽吹き、虫たちも活発になります。すると、オオルリやサンコウチョウなど南からの渡り鳥が姿を見せ始めます。渡りのルートにある大阪平野の中で、大阪城公園は、羽を休めることのできる緑と食べ物がある貴重な場所です。公園に一年中すむキツツキの仲間・コゲラは繁殖期。求愛行動や巣作り、子育てに勤しみます。緑豊かな大阪城公園で命をつなぐ生きものたちの姿を見つめます。

番組内容

都会における緑の孤島・大阪城公園

大阪市の中心にある大阪城公園。甲子園球場27個分の広さを誇り、25000本ほどの木々が生い茂ります。その豊かな緑が鳥や昆虫など多くの生きものたちを育んでいます。

春から夏へ

桜が散ると、堀の石垣の上にはカンサイタンポポの群落が黄色いじゅうたんを広げます。チョウやハチなどの虫たちが集まり、生きものたちでにぎわいます。

繁殖の季節を迎えたコゲラ

1年中大阪城公園で暮らす、日本最小のキツツキの仲間・コゲラ。体長は15センチほどです。春から夏にかけてコゲラは繁殖期です。求愛行動や巣作り、子育てなどに奮闘します。

渡り鳥の休憩地

夏に日本で繁殖する渡り鳥たちの中継地である大阪城公園。サンコウチョウは、決まってハリエンジュ(ニセアカシア)の木が立ち並ぶ場所へやってきます。お目当ては花に集まる虫たち。食べ物をとって体力を回復させ、北へ飛んで行きます。

石垣を海岸に見立てて

イソヒヨドリは、海辺の岩場や崖に住むことが多い鳥。大阪城公園では5月の下旬に現れ、石垣の隙間に潜むトカゲやムカデなどの食べ物を捕獲します。この時期、イソヒヨドリは子育てに大忙し。巣で待つひなに食べ物を与えるため、大阪城公園とその外にある巣を何度も往復します。

情報

語り 吉田 浩(よしだ ひろし)アナウンサー
取材時期 2012年 4月上旬〜5月下旬
取材地 大阪城公園
交通手段 【地下鉄】谷町線:谷町四丁目駅、天満橋駅
中央線:谷町四丁目駅、森ノ宮駅  
【JR】 大阪環状線:森ノ宮駅、大阪城公園駅
※どの駅からも徒歩すぐ
より詳細な情報の入手先 大阪城公園 東部方面公園事務所 TEL:06-6941-1144
(動植物に関してではなく、公園そのものについての問い合わせ先です。)
登場する動物
  • ヒヨドリ
    市街地で良く見られる鳥。雑食で、桜の季節になると桜の花の蜜を吸う。
  • メジロ
    体長12cmほどの小さな鳥。目のまわりが白いことがその名の由来とされる。桜の蜜を吸う愛くるしい姿を狙うバードウォッチャーも多い。
  • オオルリ
    大きさ16cmほどの鳥で、東南アジアから日本に渡ってくる夏鳥。低山から山地にかけての林に生息する。オスの特徴は、青色に輝く羽根。その美しさから「森の青い宝石」と呼ばれることもある。
  • キビタキ
    冬は東南アジアで過ごし、暖かくなると日本列島に渡来する夏鳥。大きさは14cmほど。オスは眉、のど元から腹の上部までは鮮やかな黄色をしている。
  • センダイムシクイ
    ウグイスの仲間で大きさ13cmの夏鳥。その名の通り、虫が大好物。枝の上を活発に飛び移りながら、クモや虫を捕食する。
  • サンコウチョウ
    東南アジアから繁殖のために日本列島へやってくる夏鳥。オスの体長は45cm、メスは18cm。オスは体の倍ほどもある長い尾羽を持つ。飛んでいる虫を捕らえるため、空中を飛び回る。
  • コゲラ
    日本最小のキツツキの仲間。体長は15cmほど。平地から山間部の森林に生息するが、近年都会の公園でも見られるようになった。木の中に潜む虫を好んで食べる。枯れた木に直径3cm・深さ15cmほどの巣を作り、その中で子育てする。
登場する植物
  • カンサイタンポポ
    関西一円で見られるタンポポだが、大阪市内で群落を形成して自生しているケースは少ない。大阪城公園では石垣の上の道端に多く見られる。花粉なしで繁殖可能なセイヨウタンポポと違い、昆虫の力なしでは結実できない。
  • エノキ
    ニレ科の落葉広葉樹。花が散ると1cm弱の実をつける。左右非対称な葉が特徴。大阪城公園では、石垣上の道端で自生している。
  • ムクノキ
    ニレ科の落葉広葉樹。4月には小さな白い花を咲かせる。
  • ハリエンジュ(ニセアカシア)
    マメ科の落葉広葉樹。白い花を咲かせ、よく街路樹として用いられる。一般的に使われる「ニセアカシア」は学名を直訳したもの。

取材日記





大阪城公園は、年間100種類ほどの野鳥が見られる鳥の楽園…全く知りませんでした。はるか南から渡り鳥がやってくる…半信半疑でもありました。そんな状態で始めたロケですが、次々に訪れるオオルリやキビタキなどの色鮮やかな鳥たちに心をわしづかみにされました。しかし、撮影は困難を極めます。人が多いため、鳥が警戒して飛んで行ってしまう。広い公園内では、探すだけでも一苦労です。そこで協力していただいたのが、地元バードウォッチャーの方々。とにかく鳥を見つけるのが早い!林の中のわずかな動きや鳴き声に素早く反応し、居場所を突き止めます。また、主人公のコゲラについても逐一報告をいただきました。そのおかげで、貴重な現場にも立ち会えました。求愛行動や巣作り、子育てに奮闘する姿には何度も胸が震えたのを覚えています。大都会の真ん中ですが、目を凝らすとたくさんの生き物たちが懸命に生きています。『都会のオアシス・大阪城公園』その言葉をかみしめることができた2か月間でした。
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