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日本海に浮かぶ山口県の見島(みしま)。火山活動によって誕生した島は、本州から沖合に45km、大海原にポツリと浮かび、長い旅を続ける渡り鳥にとって格好の休憩地となっています。周囲を流れる暖流・対馬海流の影響で温暖な気候にも恵まれ、森の昆虫なども豊富です。5月、一足早く初夏が訪れた島は田植えの時期を迎えています。田にすむ昆虫やミミズも鳥たちの大切な食べ物です。渡り鳥たちにひと時の安らぎを与える見島の初夏を見つめます。

番組内容

ヤツガシラ

頭に立派な羽をもつヤツガシラ。渡りの時期にだけ見られる珍しい旅鳥です。見島を訪れるバードウォッチャーたちの憧れの鳥です。

キビタキ

見島の林には、キビタキやオオルリなど日本で繁殖するために渡ってくる夏鳥が多く見られます。

オオハム

オオハムは日本の沿岸で冬を過ごす冬鳥です。これからシベリアなどに渡るために、見島の港で魚を探していました。

アマサギ

アマサギは水田などで虫やクモを捕まえて食べます。見島では耕うん機の後をついてくる様子も見られます。

アカガシラサギ

日本では滅多にみることのできない旅鳥のアカガシラサギ。繁殖期になると、頭から首にかけての羽が赤褐色に変化します。

ギンムクドリ

こちらも珍しい旅鳥のギンムクドリ。見島には、時々こうした珍しい野鳥が訪れることがあります。

イワタイゲキ

対馬海流に囲まれた見島は1月〜3月の平均気温が約7度と温暖です。海岸には温暖な場所を好むイワタイゲキが花をつけていました。

情報

語り 森山春香(もりやま はるか)アナウンサー
取材時期 2012年4月下旬〜5月上旬
取材地 見島(山口県萩市)
交通手段 【電車】JR萩駅から萩港まで徒歩10分
【船】萩港から定期船「おにようず」 所要時間70分
   運行時間は季節によって変わります。
   詳しくは以下のサイトをご覧下さい。
   萩海運ホームページ:http://www6.ocn.ne.jp/~hkaiun/
                  
【車】萩港に駐車場あり
   定期船で見島に車で渡る場合は予約が必要です。
より詳細な情報の入手先 見島観光協会
TEL:0838-23-3311
ホームページ http://www17.ocn.ne.jp/~mta/
登場する動物
  • オオルリ
    ヒタキ科。大きさは16cmほど。東南アジアから日本全土に渡ってくる夏鳥。低山から山地にかけての林に生息する。オスは頭部から背、尾までの上面が青色。
  • キビタキ
    ヒタキ科。大きさは14cmほど。冬は東南アジアで過ごし、暖かくなると北海道から九州にかけて渡来する夏鳥。低山から山地にかけての森や林に生息する。眉、のど元から腹の上部までは鮮やかな黄色をしている。木の周りを飛ぶ羽虫などをフライングキャッチで捕って食べる。
  • ヤツガシラ
    ヤツガシラ科。大きさは28cmほど。旅鳥として低山の草地、農耕地などに渡ってくる。3月から4月の春の渡りの時期、日本海側の島しょ部などでよく見られる。東南アジアや中国南部などから、繁殖のために中国北部やモンゴルなどへ渡る。地中にすむ昆虫の幼虫などを食べる。
  • オオハム
    アビ科。大きさは70cmほど。冬鳥として九州以北の沿岸に渡ってくる。4〜5月ごろの春の渡りの時期には、数十羽から数百羽の群れが見られることもある。海中の魚を潜って捕まえて食べる。
  • ブッポウソウ
    ブッポウソウ科。大きさは30cmほど。夏鳥として、東南アジアから本州、四国、九州に渡ってきて、低山の林や里山に生息する。主にトンボやカナブンなど飛ぶ昆虫を食べる。
  • サンショウクイ
    サンショウクイ科。大きさは20cmほど。夏鳥として東南アジアから本州、九州に渡ってくる。平地から山地の広葉樹林に生息する。高木の上空を「ピリリピリリ」と鳴きながら移動する。昆虫やクモを食べる。
  • ムナグロ
    チドリ科。大きさは24cmほど。旅鳥として全国の干潟、水田などにやって来る。オーストラリアや東南アジアなどから、繁殖のためにシベリア北部などに渡る。
  • センダイムシクイ
    ウグイス科。大きさは13cmほど。夏鳥として東南アジアから九州以北に渡ってくる。「チイ チヨ ビィ〜」と鳴き、聞きなしは「焼酎一杯ぐい〜」「鶴千代君」など。枝をせわしなく動き回り、虫を捕って食べる。
  • ハチクマ
    タカ科。大きさは60cmほど。羽を広げると120cmほど。夏鳥として、東南アジアなどから日本全土に飛来する。低山から平地の森林で繁殖する。主に昆虫類を補食し、特にハチを好むことからこの名がついた。
  • アマサギ
    サギ科。大きさは50cmほど。夏鳥として東南アジアなどから渡ってきて、繁殖する。他のサギ類よりも乾燥した土地を好み、草地や牧草地などで主に虫をとって食べる。
  • ギンムクドリ
    ムクドリ科。大きさは24cmほど。冬鳥または旅鳥として、日本海側の島しょ部や南西諸島での記録が多い。
  • アカガシラサギ
    サギ科。大きさは45cmほど。旅鳥または冬鳥として全国各地で記録がある。東南アジアなどから繁殖のために中国北部へ渡る。
  • ミサゴ
    タカ科。大きさは60cmほど。羽を広げると、150cmほどになる。日本では留鳥として全国に分布する。沿岸部の海水面や河川などにダイビングして魚を捕る。
  • ツバメチドリ
    チドリ科。大きさは25cmほど。旅鳥または夏鳥として、オーストラリア北部や東南アジアなどから西日本に飛来する。その姿がツバメに似ていることから名付けられた。
  • ハジロコチドリ
    チドリ科。大きさは20cmほど。旅鳥または冬鳥として渡ってくる。繁殖期になると、顔から額までが黒くつながり、くちばしの根元が黄橙色に変色する。
登場する植物
  • ヤブツバキ
    ツバキ科。温暖な地域に生える照葉樹林を代表する樹木。葉は硬く、太陽の日差しを反射する光沢がある。
  • イワタイゲキ
    トウダイグサ科の多年草。花期は3月〜5月。40cmまで生育する。まっすぐに伸びた茎の先に黄色い花を複数咲かせる。花のように見えるのは実は苞葉(ほうよう)で、本当の花は大きさ5ミリほどで目立たない。他の植物が育ちにくい岩場など厳しい環境の海岸に、岩の隙間に地下茎を伸ばして自生する。
  • ルリハコベ
    サクラソウ科の一年草。花期は3月〜5月。花の大きさは2cmほど。温暖な地域の海岸沿いを好む。

取材日記





まさに渡り鳥の楽園という言葉がふさわしい見島。今年は長年通うバードウォッチャーたちも「こんなことは初めて」と口を揃えるほど渡り鳥が少ない年でしたが、それでも様々な鳥が姿を見せてくれました。春の渡りの時期、見島はちょうど田植えの真っ最中です。島を訪れたバードウォッチャーたちは地元の方の邪魔にならないように、マナーを守って観察していました。これからも誰もが楽しくバードウォッチングできる見島であって欲しいと願っています。
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