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神奈川県三浦半島のほぼ中央にある葉山町。相模湾に面し、遠く富士山を望む風光明媚な場所です。干満の差が大きい春の大潮。数多くの潮だまりができ、ウミウシやダンゴウオなど愛嬌ある生きものが盛んに動き回ります。早々に求愛を始めるのはハゼの仲間チャガラ。また、この時期は海藻が急速に生長し、多くの生きものを支えています。冬から春への移ろいの中、葉山の海岸で躍動を始める生きものたちを紹介します。

番組内容

葉山の海

相模湾のむこうに冠雪の富士山を望む葉山。磯や砂浜などの入り交じった海岸線が続いています。

遠浅の岩場

水温は14℃ほど。まだ冬の気配が残る2月の海に潜ります。

海藻林

ヒジキやワカメ、アラメやホンダワラ類など、浅瀬の岩場には様々な種類の海藻が生い茂っています。

海藻のそばで見つけたタツノオトシゴ

赤色の海藻と同じ色のタツノオトシゴ。尾部を海藻に巻き付けています。周りの環境に合わせて体の色が変化します。

ダンゴウオの幼魚

大きさ3ミリほどのとても小さなダンゴウオの幼魚。肉眼ではなかなか見つけにくい魚です。赤色のエツキイワノカワという海藻の上にいます。

卵を守るチャガラのオス

葉山の海を代表する魚のひとつ、チャガラです。早春、岩の下に巣をつくり、オスが卵を守ります。

チャガラの孵化

孵化するまでおよそ1週間。数ミリほどの小さなチャガラの子供たちが春の海に旅立っていきます。

情報

語り 森山春香(もりやまはるか)アナウンサー
取材時期 2012年1月下旬〜2月
取材地 神奈川県葉山町、芝崎海岸
交通手段 (列車・バス)JR逗子駅、京浜急行新逗子駅からバス海岸廻り葉山行き下車。または、山手廻り長井方面行き「葉山」下車。
より詳細な情報の入手先 葉山町役場 産業振興課(葉山町観光協会) TEL 046-876-1111
登場する動物
  • コモンイトギンポ
    ゲンゲ科。大きさ10cmほど。海藻の間に隠れていることが多く、泳ぎは苦手な魚。
  • タツノオトシゴ
    ヨウジウオ科。大きさ10cmほど。海藻などに尾部を巻き付け身を隠す。体色は変化に富む。
  • ダンゴウオ 幼魚
    ダンゴウオ科。成魚の大きさ4cm。葉山で早春に現れる幼魚は3mm前後の大きさ。
  • チャガラ
    ハゼ科、大きさ10cmほど。オスは背ビレが長い。岩の下に巣穴を持ち、産卵後、オスが卵を守る。
  • ボウズコウイカ
    コウイカ科、胴の長さ6cmほど。オスは第1腕と第4腕が細く伸びる事が特徴。海綿に産卵。
  • サクラミノウミウシ
    大きさ3cm。オウギウミヒドラの上にいる事が多い。淡い桜色の体色が特徴。
  • セスジミノウミウシ
    大きさ1.5cm。美しい色合いのウミウシ。
  • サラサウミウシ
    大きさ3cm。葉山では春先の水温が低い時期によく見られる。
登場する植物
  • ヒジキ
    ホンダワラ科の褐藻、北海道を除く日本各地に分布。大きさ30〜80cm。春に繁茂する。
  • アラメ
    コンブ科の褐藻、太平洋沿岸の紀伊半島〜茨城県にかけて分布。2股に分かれた茎が特徴。
  • アカモク
    ホンダワラ科の褐藻。春、長いものでは3m以上になり、5月頃には10m近くまで成長する。

取材日記




鎌倉や逗子などと並び、その名を聞くと反射的に「いい所ですよねー」と答えてしまう葉山。今回は、葉山の海を取材しました。春先はワカメの収穫時期。地元の漁師さんが小船でワカメを刈り取り、海岸で干している姿も見られました。この時期、海底にはワカメ以外にもヒジキなど美味しそうな海藻が豊かに生い茂っています。葉山の遠浅の岩場は、海藻が育つにはとても良い環境ですが、撮影するカメラマンにとっては体力のいる場所でした。ひざ下ほどの水深が続く場所は、引き潮の間に、はるか沖合いまで重い空気タンクと撮影機材を持って一日2往復もしなければなりません。全身筋肉痛になってしましました。取材スタッフのそばで、笑顔で重い器材運びを手伝い、葉山の様々な生きものたちを案内して下さった地元のダイビングサービスの皆さんや葉山の海をこよなく愛する地元の方々に支えられてできた番組です。冠雪の富士山と清々しい海中景観、元気な生きものたちの姿をどうぞお楽しみ下さい。
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