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北海道東部の十勝平野は、日本有数の広さを誇る畑作地帯です。広大な畑を区切る防風林が、独特な風景を作っています。防風林を形作るのは、開拓時代から生えているカシワや、人の手で植えられたカラマツなど、多様な種類の木です。この防風林は、エゾリスやアカゲラ、ヒガラ、シジュウカラといった野鳥などのよりどころとなっています。夜になると、リスの仲間のエゾモモンガが木から木へと飛び移る姿が見られます。番組では、防風林に支えられて、厳しい季節を乗り越えようと懸命に生きる動物たちを描きます。

番組内容

広大な十勝平野

日本有数の畑作地帯である十勝平野。冬、一面の銀世界となります。

冬の「十勝晴れ」

大雪山系と日高山脈が、冬の間、北西から流れる雪を降らせる雲をさえぎり、晴れる日が続きます。

畑を区切る防風林

畑を碁盤の目に区切るように伸びる防風林が、十勝平野の特徴的な風景を作ります。

防風林にくらすヒガラ

防風林には食べ物を求め、野鳥やエゾリスなど、様々な動物が集まります。防風林が、厳しい冬を乗り越える動物たちを支えます。

巣から顔を出すエゾモモンガ

夜になると動き始める動物がエゾモモンガです。枝の冬芽を食べに木々を飛び回ります。

アカゲラのドラミング

幹を突き「トットットットッ」と音を立てるアカゲラがいました。繁殖期を前に縄張りを主張するドラミングです。一足早く春の気配が漂います。

情報

語り 出田 奈々(いでた なな)アナウンサー
取材時期 2011年1月中旬、下旬
取材地 帯広市、中札内村の防風林など
※動植物の具体的な取材場所は、保護のためお伝えできません。
撮影で訪れた展望台 :新嵐山展望台(芽室町)
交通手段 新嵐山展望台へは、JR芽室駅などから車を利用。
冬期間はスキー場となっているので、登るにはスキー場のリフトに乗る必要があります。
登場する動物
  • ヒガラ
    1年を通して十勝平野で見られる。植物の芽や実などを食べる。
  • シジュウカラ
    1年を通して十勝平野で見られる。植物の他、虫なども好んで食べる。
  • アカゲラ
    1年を通して十勝平野で見られる。くちばしで木をつつき樹皮の下の虫を食べたり巣穴を掘ったりする。
  • エゾモモンガ
    夜行性のリスの仲間。アカゲラなどの古巣を利用する。足の間の膜を広げて木から木へ滑空する。冬は数匹が一つの巣穴に集まり過ごす。
登場する植物
  • カシワ
    かつて十勝平野の原生林に多く茂っていた。カシワの自然林が切り残された防風林がある。
  • カラマツ
    防風林でよく見られる落葉針葉樹。

取材日記




帯広に住んでいる私にとって、防風林は見慣れた風景の一つ、いつも横目に素通りするだけでしたが、中へ入って取材をしてみると発見や感動がたくさんありました。畑作地帯では、雪が掘り返されている畑を目にすることがあります。地面の温度を下げ、収穫されずに土の中に残ったジャガイモを凍結させる「雪割り」という作業で、次の春に別の作物を植えたときに余分な芽を出さないようにするために行われます。身近な事でも、調べてみると色々と知らないことがあるものだと感じさせられました。今回の撮影で特に大変だったのは、エゾモモンガです。巣穴から出てくるのを、−10度を下回る気温の中動かずに待っていると、足下からどんどんと冷えていき、痛くなり、ついには感覚がなくなってしまいます。それでもエゾモモンガが顔を出した時は、寒さを忘れるほどの感動でした。身近な環境でも様々な発見がありました。
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