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熊本県北東部、九州のほぼ中心に位置する阿蘇。東西18km、南北25kmに及ぶ世界最大級のカルデラが広がります。阿蘇五岳の斜面や五岳を囲む外輪山には日本屈指の大草原が広がります。草原は豊かな自然の生態系をはぐくみ、希少な植物も多く見られます。一方、人々は野焼きを行い、牛の放牧等に利用してきました。春の野焼き、野草が草原を彩る夏、黄金に輝く秋、そして、鳥の楽園となる冬、四季を通して阿蘇の自然を見つめます。

番組内容

一面に広がる草原

阿蘇には2万3千ヘクタールに及ぶ草原が広がっています。昔から牛や馬の放牧に利用されてきました。

早春の風物詩、野焼き

早春、阿蘇の風物詩が野焼きです。阿蘇の草原は野焼きなど、人の手を入れることによって維持されてきました。

草原に舞うオオルリシジミ

草原性のチョウ、オオルリシジミです。クララというマメ科の植物の新芽に卵を産み付け、幼虫は若葉を食べて成長します。

希少な花、ハナシノブ

初夏、阿蘇の草原でおよそ一週間、紫の可憐な花を咲かせます。全国でも阿蘇の草原の一部でしか見ることができない希少な花です。

雄大な秋の雲海

ススキの穂が草原を黄金色に染める秋、阿蘇ではしばしば放射冷却によって雲海が発生します。

草原にくらすフクロウ コミミズク

冬。阿蘇の草原は、鳥たちの楽園となります。コミミズクは、夕方、草原の上空を飛び回り、獲物となるネズミなどを探します。

情報

語り 新井 秀和(あらい ひでかず)アナウンサー
取材時期 2009年3月〜2010年3月
取材地 阿蘇(阿蘇市、南阿蘇村、など)
※動植物の具体的な取材場所は、保護のためお伝えできません。
交通手段 熊本空港から車でおよそ40分。電車で熊本駅からおよそ1時間です。
より詳細な情報の入手先 阿蘇市観光課
TEL:0967-22-3111(代表) FAX:0967-22-4577 
阿蘇市観光協会 
0967-32-1960
http://www.asocity-kanko.jp/
登場する植物
  • キスミレ
    野焼きを終えた草原に真っ先に姿を見せる黄色いスミレ。
  • クララ
    豆科の多年草。名前の由来は食べるとクラクラするほど苦いことに由来する。全国的に少なくなっているが、阿蘇の草原では、放牧中の牛が食べないため、比較的残っている。
  • ハナシノブ
    1cmほどの紫の可憐な花を咲かせる。日本固有種で、阿蘇のごく限られた場所でのみ自生している。環境省が定める絶滅危惧種に指定されている。
  • マツモトセンノウ
    国内では阿蘇でしか見ることが出来ない。環境省が定める絶滅危惧種に指定されている。
登場する動物
  • 赤牛
    阿蘇で昔から放牧されてきた。
  • オオルリシジミ
    野草。豆科の野草、クララにだけ卵を産み付ける。そのため、クララがないと子孫を残すことができない。阿蘇以外ではほとんど見られない。環境省が指定する絶滅危惧種に指定されている。
  • ジョウビタキ
    冬鳥として阿蘇にやってくるツグミ科の小鳥。体長13cmほど。
  • カワラヒワ
    体長14cmほどのアトリ科の小鳥。阿蘇では一年を通して見られる。
  • アトリ
    シベリアなどから越冬のためやってくる。群れで行動することが多い。
  • カシラダカ
    ホオジロの仲間。冬、阿蘇にやってきて、草原に残る草の種などを食べる。
  • コミミズク
    冬、シベリアなどから阿蘇にやってくる草原で暮らすフクロウの仲間。草原を飛び回り、ネズミや小鳥などの小動物を食べる。

取材日記





阿蘇をはじめて訪れた時の感想は、「手つかずの草原がこんなに広がっていてすごい!」でした。でも大間違い。阿蘇の草原は野焼きをはじめとする、地元の方々の努力で守られていたのです。野焼きでまっ黒になった草原は、わずか数ヶ月で緑に覆われ、四季を通して様々な動植物で賑わいます。放牧など、人が利用するために維持してきた草原ですが、阿蘇では、人は主人公ではなく、一人の参加者なのだと言うことを感じました。
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