番組について次回の放送予定月間放送予定リスト過去の放送−放送日別過去の放送−地域別
    トップページ >次回の放送 南三陸 志津川湾

起伏に富んだリアス式海岸が続く三陸海岸。青森県南部から宮城県牡鹿半島まで約600kmにわたる長い海岸です。その南部、南三陸の中央に宮城県志津川湾はあります。三陸海岸の沖合いは、暖流と寒流がぶつかり合う世界有数の漁場で、たくさんの魚たちが集まります。志津川湾は、主に親潮から流れてくる寒流の影響を強く受け、マボヤ、アイナメ、カジカの仲間をはじめ、個性豊かな北の生きものたちが多くくらします。冬、寒流系の魚たちが元気に活動する南三陸の志津川湾を紹介します。

番組内容

穏やかな志津川湾と島々 

三陸海岸南部のほぼ中央に位置する志津川湾。沖合いは親潮が育む世界有数の漁場。湾の入り口から、太平洋の豊かな潮が流れ込んできます。

コンブとアラメが混生する海藻林

多くの海藻が繁茂する海底。北海道で多く見られるマコンブがある一方で、比較的、南の海に多くみられるアラメもみられる。アラメとコンブが同じ海域で生息しているのは大変珍しく、貴重な藻場となっています。

東北の名物「マボヤ」

「海のパイナップル」と呼ばれる、大きさ10センチほどの動物です。

個性豊かな北の海の魚たち

愛嬌のある顔立ちをしたフサギンポをはじめ、三陸の海以外ではほとんど見ることのできない珍魚・クチバシカジカなど個性的な姿形をした魚たちが暮らしています。

産卵のため遡上するシロザケ

秋から冬にかけて、湾に注ぐ川には、たくさんのシロザケが遡上します。はるか北のベーリング海を回遊し、4年以上かけて、生まれた川へ戻ってきます。

マボヤの産卵

冬の大潮の限られた時間帯に行われる、マボヤの産卵。一つのマボヤの産卵数は、数十万。数回にわけて産卵します。

情報

語り 江崎史恵(えざきしえ)アナウンサー
取材時期 2009年12月
取材地 南三陸町
交通手段 ■ 東北新幹線仙台駅→東北本線経由・気仙沼線志津川駅下車(約80分)
■ 東北新幹線古川駅→陸羽東線・小牛田駅乗り換え→気仙沼線志津川駅下車(約70分)
■ 東北新幹線一関駅→大船渡線・気仙沼駅乗り換え→気仙沼線志津川駅下車(約100分)
◎車で
■三陸自動車道桃生津山ICから国道45号で約30分(約30km)
■東北自動車道若柳金成ICから約50分(約40km)
より詳細な情報の入手先 南三陸町観光協会(南三陸時間旅行サポートセンター)
〒986-0741 宮城県本吉郡南三陸町志津川字十日町159
TEL: 0226-47-2550 FAX: 0226-46-3080 
HP:http://www.m-kankou.jp/
登場する植物
  • イボツノマタ
    スギノリ目スギノリ科。潮間帯の波あたりの良い岩上に生える海藻。
  • エゾノネジモク
    波あたりのより場所の低潮線付近から水深3mくらいの岩上に生育する。雌雄異株。  
  • アラメ
    コンブ目コンブ科。本州太平洋岸北・中部,九州北岸に分布。志津川湾はアラメとコンブが混生する場所として貴重な海域。
  • マコンブ
    コンブ目コンブ科。北海道南部、本州北部に分布。
  • タチアマモ
    アマモ科アマモ属。三陸海岸では草丈が6m以上になる長い海草。 本州中・北部などに分布。
登場する動物
  • コクガン
    冬鳥として主に北日本に飛来。海岸で、アマモや海藻などを食べる。志津川湾沖合いは、コクガンの越冬地として国の天然記念物に指定。
  • オホーツクトゲモエビ
    モエビ科。日本では、宮城から北海道に分布。
  • ジュウモンジクラゲ
    十文字クラゲ目。海藻などに付着して生活。生まれた場所で一生過ごす。
  • フサトゲニチリンヒトデ
    ニチリンヒトデ科。9〜11本の腕をもつ大きさ5cmほどのヒトデ。
  • エゾニチリンヒトデ
    ニチリンヒトデ科。8〜13本の腕を持ち、25cm以上の大きさになる。他のヒトデ類を襲って食べる。
  • マボヤ
    脊索動物門ホヤ綱マボヤ目の動物。植物プランクトンを主に食べる。「海のパイナップル」と呼ばれる。
  • ダンゴウオ
    ダンゴウオ科。メスは2cmほどで成熟する小型種。
  • フサギンポ
    タウエガジ科。北海道では全沿岸に見られる普通種。大きなものでは50cmを越える。
  • クチバシカジカ
    クチバシカジカ科。大きさ7cmほど。岩手県沿岸〜宮城県沿岸に分布。
  • シロザケ
    サケ科。11〜12月、志津川湾にそそぐ川に遡上し産卵する。
  • オオバン
    クイナ科の鳥。主に本州中部以北で繁殖する。キョンキョンと甲高い声で鳴く。
  • アイナメ
    アイナメ科。産卵期は10〜1月。卵の直径は約2mm。

取材日記





南三陸町を訪れたのは12月中旬。水温10℃の志津川湾へ潜りました。船が出る港には、この海でのダイビングを楽しみにしている、たくさんのダイバーが集っていました。出港前、お世話になった地元のガイドさんは「まだまだ暖かいですよ!」と笑顔でしたが、私の顔はすでに凍りついていました。「なぜこんな寒い海に潜るのか?」それは、潜ってみてはじめて分かりました。海底のあちらこちらに姿を現す小さな魚たち。まるでオモチャのような愛嬌たっぷりの姿です。そんな生きもの達が、冷たく厳しい海の中で卵を守ったり、産卵したり、闘ったり。その生きている姿に感動しました。「私も魚たちを見習って、厳しい社会の中でたくましく生きていこう!」気がつけば、寒かった心も体も自然に温まり、決意も新たにさせてくれた、冬の志津川湾。魅力いっぱいの生きものたちの姿をどうぞご覧下さい!
>>   よくあるご質問    >>   おすすめのホームページ    >>   ご意見・ご感想       

copyright NHK
さわやか自然百景トップページへ