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    トップページ >これまでの放送 鈴鹿山脈 御在所山

三重県と滋賀県の県境を南北に連なる鈴鹿山脈。そのほぼ中央に位置する御在所山は、標高1212mながら険しい山です。花崗岩の巨石や断崖絶壁が、独特の景観を作り出しています。人のくらしのすぐ近くにありながら、山麓の森にはニホンザルやニホンジカなど多くの生きものたちがくらします。春、ツツジのなかま、アカヤシオが山頂をピンク色に染めるころ、タテヤマリンドウ、イワカガミなどの高山植物が咲き競います。鈴鹿山脈の春を訪ねます。(地元では「御在所山」とも「御在所岳」とも呼ばれていますが、番組では、国土地理院の表記に乗っ取り「御在所山」としました。)

番組内容

山に見られる奇岩

御在所山は花崗岩で出来ています。長い年月をかけ、雨や風が巨石を思いがけない形にしました。これは地蔵岩と呼ばれています。

ニホンザルの親子

ふもとの照葉樹の森で、ニホンザルの群れが出始めたばかりのササを食べていました。

山に春を告げるアカヤシオ

ツツジの一種、アカヤシオです。御在所山には40種ほどのツツジの種類があり、赤や白の大輪の花で山を彩ります。

雪に覆われた山頂

鈴鹿山脈は本州の中でも幅の狭い部分。低気圧が日本海から太平洋へと抜ける通り道になります。

キビタキ

黄色と黒のコントラストが見事なキビタキ。繁殖のため、南から渡ってきました。

シロヤシオの花

内山頂では硬いつぼみだったシロヤシオ。ふもとでは一足先に開花していました。

情報

語り 江崎史恵(えざきしえ)NHKアナウンサー
取材時期 2009年4月下旬、5月上旬
取材地 御在所山(三重県菰野(こもの)町、滋賀県東近江市)
交通手段 (公共機関)三重県四日市市から近鉄湯の山線の終点、湯の山温泉駅にて下車。徒歩もしくはタクシーにて登山道入り口まで移動。山頂へはロープウエイも利用できます。
(車で向かう場合)東名阪自動車道 四日市ICで下車。国道477号線を西に向かい、登山道入り口へ。ロープウエイを利用する場合には、国道477号線から県道577号線に入り、西に向かいます。
注意:御在所山は平成20年の集中豪雨の影響で、登れる山道が制限されています。三重県と滋賀県を結ぶ鈴鹿スカイラインも通行止めになっている可能性があるので、事前に、菰野町役場観光産業課(電話:059−391−1129)などに問い合わせることをお勧めいたします。
より詳細な情報の入手先 菰野町役場観光産業課(電話:059−391−1129)
登場する地形
  • 花崗岩
    マグマが冷えて固まった石。御在所岳の花崗岩は白く大きなものが多かった。
登場する植物
  • ヤブツバキ
    ツバキ科。ふもとの照葉樹の森で沢山、花を咲かせていた。
  • アカヤシオ
    ツツジ科。標高の高いところに多く、御在所山では、中腹から山頂にかけてある。
  • ショウジョウバカマ
    ユリ科。春の早い時期に咲く花。山頂ではみずみずしい花が咲いていた。
  • タテヤマリンドウ
    リンドウ科。日本固有種。開花していても天気が悪いと、花が閉じる。雪が降ったときには、すべての花がしっかりと閉じていた。
  • イワカガミ
    イワウメ科。高山植物。
  • シロヤシオ
    ツツジ科。山麓から山頂まで、広い範囲で分布する。葉が5枚出ることからゴヨウツツジともいう。アカヤシオは花が葉の前に咲くが、シロヤシオは花と葉が同時に出る。
  • キンラン
    ラン科。ふもとの森の、こもれ日があるところで咲いていた。
  • ギンラン
    ラン科。キンランの近くに咲いていた。
登場する動物
  • ニホンザル
    全国に生息する霊長類。夕方、子どもをつれて、ふもとの森を歩いていた。
  • コゲラ
    キツツキ科。スズメと同じくらいの大きさのキツツキ。ミズナラの木をつついていた。
  • ウグイス
    ウグイス科。大きさ14cm程度。沢山のウグイスが、林でさえずっていた。
  • ホオジロ
    ホオジロ科。大きさ17cm。ウグイスがいた林で飛び回っていた。
  • ニホンジカ
    シカ科。全国に分布。暗くなった落葉樹の森に一頭で現れた。
  • ミソサザイ
    ミソサザイ科。水辺でよく見かける。大きさ11cmと小柄ながら川の音にも負けないようなよく通る声で鳴く。
  • ヒガラ
    シジュウガラ科。大きさ11cm程度。日本産カラとしては最小。ペアで動き回り、巣材のようなものを集めていた。
  • キビタキ
    ヒタキ科。大きさ14cm弱。夏鳥として渡来する。取材に行っていた時期は、少し鳴いてはすぐにせわしなく移動していた。
  • オオルリ
    ヒタキ科。大きさ17cm弱。夏鳥として渡来する。静かに飛び回っていた。

取材日記





今回の取材は、大型連休の直前に行いました。東京では半そでシャツで過ごしてもおかしくないような温かさの中、鈴鹿山脈御在所山へ。山頂は涼しいとは思っていましたが、この時期にまさか雪で覆われるなんて!一面の雪景色は大迫力でした。御在所山で長年働いてきた方にうかがうと、この時期に雪が降ったのは十数年ぶりとのこと。そんなときに山頂に居合わせることができて本当に幸せでした。
また、今回は地元の山岳ガイドの方のご協力を得て、御在所山の断崖、藤内壁(とうないへき)の撮影に挑みました。ロッククライミングの名所として知られ、巨岩の塊が圧倒するようにそびえます。この取材で初めてロッククライミングを体験しましたが、登れば登るほど、御在所山の違った面を見ることができました。さまざまな顔を持つ鈴鹿山脈 御在所山の魅力を少しでもお届けできれば幸いです。
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