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三重県南部を流れる銚子川河口部には、真水と海水がくっきりと2つの層に分かれる不思議な水中世界が広がります。それは澄み切った水が河口を流れる銚子川だからこそ見られる珍しい光景で、地元では「ユラユラ帯」と呼ばれています。ほかの川では珍しい「シオアユ」などユラユラ帯に集まる生き物たちの営みと、源流の森に降る雨から始まり流れが、海へとたどり着くまでの長い旅路にカメラが寄り添います。

番組内容

紀伊半島を流れる清流

銚子川は、紀伊山地から熊野灘へと注ぐ長さ20kmほどの川です。

海水と淡水が作る不思議な現象

海から300mほどの河口付近では、比重が重い海水が川の水の下に入り込み、「ユラユラ帯」という境界面を作ります。

川底を泳ぐクロダイ

ユラユラ帯の下、海水の層では海にすむ魚がゆっくりと遡上する姿が見られます。

河口付近のアユの群れ

銚子川では、河口付近で一生をすごす珍しいアユが見られます。地元では、シオアユと呼ばれています。

大台ヶ原の豊かな森

銚子川の源流は、標高1600mに広がる大台ヶ原にあります。

森に降る雨粒

大台ヶ原は、年間降水量5000mm、日本有数の多雨地帯です。ハイスピードカメラが落ちる雨粒をとらえました。

河口付近のカキ養殖

銚子川河口付近では、大台ヶ原からの栄養豊富な水を利用して、カキ養殖が盛んです。

情報

語り 森山 春香(もりやま はるか)アナウンサー
取材地 和歌山県大台ヶ原、三重県銚子川河口。
紀伊半島南東部、三重県・紀北町を流れる銚子川の河口域でユラユラ帯とあつまる魚類を撮影。カキの産卵は同じく紀北町にある白石湖。源流部にふる雨の映像はそこから20キロほど北西にあがった大台ヶ原にて撮影。オオダイガハラサンショウウオの具体的な撮影場所については生態系保護のためお教えできません。
交通手段 銚子川と白石湖・・・三重県紀北町・JR相賀駅から車で10分
大台ヶ原・・・奈良県上北山村・近鉄大和上市駅からバス
※冬期は閉山で入れない。入山はゴールデンウイークから
取材時期 銚子川と白石湖 紀北町観光協会 TEL:0597-46-3555
大台ヶ原 大台ヶ原ビジターセンター TEL:0746-83-0312 
登場する動物
  • チチブ
    海にすむハゼの仲間。
  • アカエイ、クロダイ
    海から流れ込む海水と共に銚子川河口に上がってくる。
  • アユ
    銚子川では、群れを作り河口で一生をすごすものがいて、地元では「シオアユ」と呼ばれる。
  • オオダイガハラサンショウウオ
    雪解けの時期、銚子川の源流域で産卵します。

取材日記





銚子川は、紀伊半島の南東部を流れる小さな川です。尾鷲、紀伊長島といった三重県の観光地にはさまれ、ほとんどの地元の人たちにとっても「クルマで通り過ぎる川」くらいの認識しかされていないと思います。しかし深い山の源流から人里を通ることもなく海にたどり着くこの川の透明度は予想以上でした。今回水中撮影をしたのは、四万十川をはじめ数々の清流を撮影してきたカメラマンですが、水中撮影の初日から「河口の水がこんなに透明なのは初めて」と驚きを隠せませんでした。この川の名物、「ユラユラ帯」はそんな美しい水が海水と交わったときに見られる現象です。真水と海水の境目がユラユラと揺れて見えるこの現象、実は水中に潜らなくても見ることが出来ます。条件の良い日なら、陸の上から見ても、ハッキリと確認できるのです。銚子川は、険しい山にのぼらなくても紀伊半島の自然の豊かさを感じられる不思議な川でした。
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