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北海道西部、日本海に突き出す積丹半島には、起伏に富んだ岩礁が連なっています。夏、南から渡ってくるのは、水中に飛び込んで魚を狩るタカ、ミサゴです。岩礁にそびえる岩の塔の頂上に巣を作り、海と川との豊富な魚を頼りに、子育てをします。狩りの方法は豪快です。獲物を見つけると、巧みに風を捕らえて空中の一点に停止。狙いを定めて真っ逆さまにダイビングして、長い爪が発達した足で魚をつかみとります。積丹半島の水辺で、ミサゴの一夏の子育てを見つめます。

番組内容

溶岩の大岩礁 積丹半島

積丹半島では、海岸線130kmに渡って大岩礁地帯が広がります。1500万年前の海底火山から噴き出した溶岩を日本海の荒波が削って形作られました。

そびえる溶岩の塔

岩礁のあちこちに、100mもの高さにそびえる塔が立っています。溶岩の中でも特にかたい部分が、削り残されてできました。

青い海に映えるエゾカンゾウ

彩りあふれる夏。対馬暖流が流れ込む海はエメラルドグリーンに輝き、エゾカンゾウの黄色いじゅうたんが広がります。

溶岩の塔の頂上に暮らすミサゴ

溶岩の塔の頂上に巣を作り、子育てするのは、南から渡ってくるタカ、ミサゴです。

上空から魚を探すミサゴ

ミサゴは、魚を狩りするタカ。上空から魚を見つけ出すと、空中で停止して狙いを定めて飛び込み、魚をわしづかみにします。

狩りの特訓をする若鳥

夏の終わり、川では、巣立ちを終えて間もない若鳥が、アユの群れを狙って、ダイビングの特訓をします。

情報

語り 吉岡大輔(よしおか だいすけ)アナウンサー
取材時期 2008年6月〜9月
取材地 積丹半島の岩礁と川 (積丹町、古平町、余市町)  
※動植物の具体的な取材場所は、保護のためお伝えできません。

撮影で訪れた展望台:神威岬(積丹町余別)
             :積丹岬(積丹町入舸)
             :黄金岬(積丹町美国)
交通手段 神威岬へは、岩内からバスで1時間40分
小樽からバスで2時間20分(夏季のみ) 
積丹岬へは、小樽からバスで1時間50分
黄金岬のある美国へは、小樽からバスで1時間20分
より詳細な情報の入手先 積丹町商工観光課 0135-44-2111
登場する植物
  • エゾカンゾウ
    断崖に咲く黄色いユリ。積丹半島での花の見頃は6月中旬から7月上旬頃。神威岬や積丹岬の周辺で、群生する。
登場する動物
  • ウミネコ
    積丹半島の岩礁で、大きな群れをなして子育てをするカモメ。にぎやかな鳴き声から、名付けられた。
  • ミサゴ
    積丹半島の海岸の岩の塔の上で子育てするタカ。鋭い爪を使って、タカの仲間で唯一水中にダイビングして魚を狩る。翼を広げた大きさは1.6〜1.7m。
  • アユ
    夏の終わり、川の浅瀬で群れをなして産卵する。この時期の雄は、体全体が黒みを帯びて、腹びれがオレンジ色に染まる。積丹半島での産卵期は、9月頃。

取材日記




ミサゴの子育てを撮影している同じ時期、私自身、父親として生後半年の子どもを育てている最中でした。ミサゴ家族と我が家の大きな違いは父母の役割分担です。ミサゴの場合、つきっきりでヒナを天敵から守るのが母さんの仕事、食べ物の魚をとるのが父さんの仕事です。一方、私はと言えば、子どもといる時間も限られる上、お乳もあげられません。立派な役目を果たしているミサゴの父さんが、少しうらやましくもありました。
ただ、観察を続けると、ミサゴの世界も子育ての主導権は、やっぱり母さんにあると分かってきました。父さんがとってきた魚は、巣に戻るとすぐ、母さんに渡してしまいます。細かくちぎってヒナに与えるのは、母さんの仕事。いつ、どれくらいの魚を与えるのかは、母さんのさじ加減ひとつです。ミサゴの父さんは、それでさびしくないのかなあ。ヒトの尺度で生き物の気持ちを想像するのは非科学的かもしれないけれど、楽しいものです。
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