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| 関東平野の真ん中、栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる渡良瀬遊水地は、広大なヨシ原が広がる湿原です。 1月、枯れ草色のヨシ原には、越冬する野鳥の姿があちこちで見られます。なかでも猛きん類はチュウヒ、ハイイロチュウヒ、コミミズクなど12種類が見られ、日本屈指の越冬地となります。そして3月、枯れヨシを焼く「ヨシ焼き」がおこなわれます。これは、よしずの材料となる良質のヨシを育てる目的で昭和30年代から続けられています。 番組では、渡良瀬遊水地の猛きん類を中心とした野鳥たちを紹介するとともに、ヨシ原を覆う幻想的な朝霧や壮大なヨシ焼きの光景を美しいハイビジョン映像で映し出します。 |
| 見渡す限りの広大なヨシ原。その面積は本州最大です。 | ![]() |
ハイイロチュウヒです。きれいなオスはなかなか見られません。 | ![]() |
| 風のない冷え込んだ早朝、朝霧がたちこめ幻想的な風景がみられます。 | ![]() |
フクロウの仲間のトラフズク。夜行性でネズミを捕まえます。 | ![]() |
| コミミズクは夕方になると決まった場所にあらわれ狩りをします。 |
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ヨシ焼きです。山手線内側半分ほどもある広大な土地に火を入れます。 | ![]() |
(語り) |
石井庸子(フリーアナウンサー) |
(取材地・取材時期) |
●取材地:渡良瀬遊水地(栃木、群馬、埼玉、茨城) ●取材期間:2004年1月〜3月 ●交通手段 車を利用の場合 ・国道354号線三国橋より北西約3km ・東北自動車道:館林I.C.より東へ約20分 東武鉄道利用の場合 ・東武日光線「新古河駅、柳生駅、板倉東洋大前駅、藤岡駅」下車 (浅草〜板倉東洋大前:約1時間 快速利用)(宇都宮〜板倉東洋大前:約1時間 快速利用) JR利用の場合 ・JR宇都宮線「古河駅、野木駅」下車(上野〜古河駅 約1時間)(宇都宮〜古河駅 約40分) ヨシ焼について 一見たいへんな自然破壊に見えるヨシ焼きですが、ヨシが繁茂して荒廃するのを抑え、絶滅が心配される珍しい湿地の植物の多様性を守る働きがあることがわかっています。 ヨシ焼きは、毎年3月に実施。日取りはその年の1月ごろに渡良瀬利用協同組合の話し合いによって決定します。詳細は藤岡町役場などに事前にお問い合わせ下さい。 |
| (登場する地形、生き物、植物) | 鳥類 ●カシラダカ:草原や山などに渡来する冬鳥。ホオジロの仲間。カシラダカという名前は、頭の羽毛が高く持ち上がるのでその名がつきました。漢字では「頭高」と表記します。 ●ホオジロ:一年中見られる小鳥。渡良瀬では最も普通の鳥。ヨシやオギの種が好物です。 ●チュウヒ:ヨシ原にすむタカ。北日本の一部で繁殖していますが多くは冬鳥です。渡良瀬は日本屈指のチュウヒの越冬地。狩り場、ねぐら、繁殖など生活のすべてをヨシ原で過ごします。ヨシの上をすれすれに滑空しながら飛び、ネズミをつかまえます。 ●ハイイロチュウヒ:チュウヒの仲間。オスは美しい青灰色の体で翼の先だけが黒い精かんな姿をしています。日本ではごく少数が越冬しますが、渡良瀬は最大の越冬地。大変珍しいタカで、とくに美しオスはバードウォッチャーあこがれの鳥です。 ●ジョウビタキ:日本で越冬する小鳥。オスはとてもきれいな色をしていますが、メスは地味な配色。番組にはメスが登場します。 ●タヒバリ:セキレイの仲間の小鳥。番組では人間がヨシを刈った後にやってきて、出てきた昆虫を捕らえるなかなか賢い面を見せてくれます。 ●コミミズク:繁殖地が北極圏のフクロウの仲間です。日本では越冬のため秋から冬にかけて生息します。ヨシ原が主な生息地で渡良瀬には10羽以上が見られます。フクロウの仲間は多くが夜行性ですが、コミミズクは夕方明るいうちから飛び回り、ハタネズミを捕らえます。 ●トラフズク:大きさ40センチほどのミミズクの仲間。完全な夜行性で昼間寝ている姿以外はなかなか見られません。今回は、狩り場を見つけて自動撮影装置でその姿をとらえることに成功しました。渡良瀬では繁殖の記録もあります。 動物 ●ハタネズミ:草原にすむ植物色のネズミ。ヨシが主なエサのため、無尽蔵のヨシが茂る渡良瀬には多くののハタネズミがすんでいます。夜行性ですが昼間に活動することもあり、しばしばタカのえじきになります。渡良瀬の猛きん類を支えているのがこのネズミです。 |

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| 早春の風物詩である渡良瀬遊水地のヨシ焼きは、この地域でも一大イベントです。九州阿蘇山の野焼きに次ぐ全国でも屈指の壮大な風景は、カメラマンにとっては待ちに待ったシャッターチャンスなのです。いい場所を確保するのは至難の業。そのため場所取りは8時半開始にもかかわらず4時に行きました。しかし、場所を確保しても問題は風向きです。風下になると猛烈な黒煙のため何も見えなくなってしまいます。運が良かったことに当日はみごとに風上側にあたり、壮大な風景を撮影することができました。一気に燃え上がるヨシ焼きの光景は想像を超える迫力があります。写真のようにカメラがずらりと並ぶのも納得です。一年に一回、3月にしか行われませんが、ぜひお出かけください。 |
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