城の石垣は命のよりどころ (2015年 1月20日(火)放送  愛媛県 今治市)

今治市の市街地に600年前と変わらぬ里の環境がある。今治城の石垣だ。城を囲むマツやヤナギの深い木立と内堀の間にある高さ11mの石垣は、江戸時代のまま残り、庭師が草刈り等の手入れを施してきた。石の種類も多様で、花崗岩にはツメレンゲ、石灰岩にはシダ類のヒメウラジロなどが分布し、石垣全体で絶滅危惧の植物が10種類以上も見られる。さらに、瀬戸内海と繫がる内堀は潮がひくと石垣からこんこんと湧く水も姿を現し、その周囲ではヒラメやクロダイなどの海の魚と、淡水のメダカがすぐ近くで泳ぐ光景が現れる。

里山 季節のことば

「地虫(じむし)鳴く」

地虫とは、地面に積もった葉の下や地中に棲む虫の総称。
秋の夜にどこからともなく聞こえる虫の声のことです。
地虫の一種、螻蛄がジー、ジーと鳴く様は「螻蛄(けら)鳴く」。
秋のもの寂しさを誘う言葉です。