海女が守る磯 (2012年 1月26日(木)  三重県鳥羽市)

三重県の鳥羽市の沖に浮かぶ神島の周辺にはアラメと呼ばれる海草が茂る豊かな海が広がる。島では今もおよそ80人の海女がサザエやアワビ漁を行っている。アワビやサザエを採ることができるのは初夏の20日間、一日2時間に限られる。資源を守るための厳しい決まりだ。島では毎年6月、大切な神事が行われる。荒波が打ち寄せる中、磯の岩場に榊を立て、大漁を願うのだ。神島には海と共に生きる人々の知恵が今も息づいている。

里山 季節のことば

「磯笛(いそぶえ)」

海女が海面で息を整える時に出す音のことです。「ひゅーひゅー」という音が時に磯にもの悲しく響き渡り、嘆いているようにも聞こえるので「磯嘆き(いそなげき)」とも言います。島国ならではの哀愁漂う表現です。