高校生×NHK


 
 北海道クローズアップのぺージへ

『高校生が見つめた大震災』

 ことしのNHK杯全国放送コンテストの創作テレビドラマ部門で、全国優勝を成し遂げた札幌旭丘高校。
 ドラマ作りの高いノウハウを生かして、東日本大震災をテーマにしたドラマを作ってもらうことにしました。
 果たしてどんなドラマが生まれるのでしょうか?


北海道札幌旭丘高校放送局
放送後記

 私は今回の作品制作を通して、初めて震災と真剣に向き合うことができました。
 今まで震災について強い関心を向けているつもりでした。しかし「自分に何ができるのか考えてもらうためのドラマを作りた い。」というのがメンバー全員の目標でしたが、「私たちにはなにができるのか。」という話し合いで行き詰ってしまったのです。ここで初めて今までの震災に対する意識が希薄であったことに気づかされました。
 そこで私たちは震災について知ることから制作をスタートしました。そしてその中で、私たちが出した答えがこのドラマ制作です。
 少しでも良いドラマを作ることが私たちにできることだと考え、使命感を持って制作を進めてきました。このドラマを見た人に、少しでも何か感じてもらえれば嬉しく思います。
 もちろん私もこれで終わりではなく、これからも震災に対して自分のできることを探し続け、また高校の放送局という立場から多くの人に伝え続けていきたいと思います。

 このドラマを作り始めて以来、本当に真剣に震災を考えるように
なった。新聞などで震災の記事があったら目を向けるようになったり、家族でも震災についてたくさん議論したりした。
 また、震災について調べていて、避難した罪悪感や些細なことで震災の恐怖を思い出すことなど、北海道の人があまり知らないようなことも多く分かり、脚本を考える上でも伝えようと重視したことの一つだった。
 外から内を見るだけでは分からないことも多い中、内に立って外を見つめ直すことが本当の震災報道だと思う。僕たちが作った番組が見ていてくれている人々の心に伝わって、震災について改めて考えてもらえたら幸いだ。
 こんな二度とないような機会をくださったNHKの皆さん、震災ドラマを製作した僕自身も改めて考えさせられるドキュメントを作ってくれた原町高校、千歳高校の皆さん、そして約2ヶ月間ともにドラマを作った仲間たち、本当にありがとうございました!

 今回NHKの方に震災復興をテーマにしたテレビドラマの制作を依頼された時、身が引き締まる思いがしました。 地震による被害が極めて大きかったことと、まだ復興ははじまったばかりであると思ったからです。
 限られた時間の中で、ドラマ班は話し合いを重ね、漸く方向性が定まりました。それは『自分に今何ができるか考えてもらおう』というメッセージ性のあるものです。
 このたび私は、撮影編集に携わりましたが、映像を通じて画で伝えることを意識しました。しかしその過程は、意見の壁や残された時間との戦い、仲間から寄せられた厳しい批判など大変なものでした。
中には、夜遅くまで編集をする日もしばしばありました。
 完成した時はハードワークで疲れ果てていましたが、同時にとても嬉しかったです。 作品の善し悪しに関わらず、見た人の心に残る作品になっていてほしいものです。
 この番組を通して、我々作り手も震災に関しての考えを深めることができました。 また、「北クロ」を見た方の震災について考えるきっかけのひとつになればと思っております。
 最後になりましたが、NHKのディレクターの方や顧問の先生、それからこの番組に協力してくださった全ての方に、この場でお礼申し上げます。

 正直、今回震災をテーマに自分たちで番組制作を始めるまでは、連日テレビで報道されていた被災地の様子もどこか他人事のように感じ、あまり自分の身近で起っていることとして捉えることができませんでした。
 そのため、制作中は常に迷いがありました。今私たちが伝えようとしていることは、果たして真の情報なのか…、誤った情報を流してしまうことで誰かを傷つけてしまうという責任を感じながらの制作でもありました。
 8月上旬、被災された方のお話を実際に聞く機会を頂きました。
 生の声はどんなニュースや記事よりもリアルで重みがあり、震災によって負った心の傷が垣間見えてくるものでした。
 涙を堪えながらお話する姿を見て、北海道の方々にももっと東北大震災について、被災地の今、被災された方々の今を伝えなくてはと強く思うようになりました。
 今被災地では復興に向けて、それぞれが自分にできることを、みんなのために行っています。自分のためではなく他の誰かのために…
 今の私にはなぜそんなに強く前を向いていけるのかがわかりません。しかしその強さ、大きな絆があればきっとこの大震災も乗り越えていけると信じています。そして私も、少しでも被災された方々の心に寄り添った支援をしていきたいと思いました。

 このドラマを作成する前に、今回の東日本大震災について「別世界の話」「実際に被災していない自分にとっては関係のない話」としか考えていない自分がいました。
 しかし、ドラマ作りを進めていくなかで自分達で取材したり、調べたりして震災について現状や、様子をすることができ、それにより「今私たちに出来ること」について高校生の視点から深く考えることが出来ました。
 スタジオでは、実際に原町高校の方々とも中継という形で交流で
き、同じ高校生の今感じでいることが分かり、心に響くものが数多くありました。
 ドラマ作りの中で、映像の技術だけではなく、もっと大切なことを学ぶことができ、とても貴重な体験が出来ました。
 今後、この高校生×NHKの中で得たものをみんなに伝えていきたいです。

 東日本大震災。
 北クロの番組制作に携わらせていただくまでは、僕の中ですごく遠い存在で何か別次元に起こっている物のように感じていました。
 「震災についてのドラマを制作してください。」
 そう言われたときに、僕はあまりピンと来ませんでした。ニュースによって、震災の及ぼした影響は知っているけど、被災者の方々がどういう感情を持っていて、どんな風に行動していたのかというような細かいことは、僕は良く分かっていませんでした。
 僕はただ"傍観者"として、ニュースや新聞を眺めるだけで、同じ日本に起こっていることなのに、知ろうともしていなかったんだ、ということに気づかされました。
 そのため、震災の記事を新聞やインターネットで調べてみて初め
て、震災の人々に与えた影響が僕達北海道の人間からすれば、計り知れないもので、僕達自身が寄り添っていかなければならない、ということが分かりました。
 北クロの番組製作に携わり、僕の震災に対する考え方を変えるきっかけとなりました。ありがとうございました。

 私は今回「高校生×NHK」に参加させていただき、たくさんのことを経験することができました。
 今回の作品は「東日本大震災」がテーマとなっておりネタ決めも演技もかなり悩みながらやっていました。震災についてはニュースや新聞とかを読んでいて知っているつもりでしたが、改めてよく調べてみると知らないことがたくさんあり、最初から驚きの連続でした。毎日のように行っていたネタ会でもメンバー全員で震災のことについて考え悩み続けました。
 また、私は福島から転校してきた愛美を演じましたが、私自身震災を経験したことがないので、どのように演じたらよいのか分かりませんでした。でもみちのく会の方々のお話を聞いたり、体験談を読んでみると、私が思っていた以上に被災者の方々の傷は大きいということと同時に、前に向かって歩き始めていることを知り、気持ちを新たにして演じることができました。
 今回の作品で震災のこと、日々の日常をもう一度見直す機会になりました。

北海道千歳高校

東日本大震災をテーマに、テレビ
ドキュメンタリーを制作しました。     

福島県立原町高校

「原発30㎞圏内からの報告」を紹介するとともに、彼らがどんな思いで記録を続けているか迫りました。