2013年 3月15日(金)
緊急報告「TPP交渉参加へ ~どうなる!?北海道~」
  • 2013年3月15日放送

    TPP・環太平洋パートナーシップ協定について、政府は近日中に交渉参加を正式に表明する方向で最終調整に入りました。

    多国間の経済連携の枠組みであるTPPは、原則、すべての関税撤廃を目指すものなので、 農業を核に町づくりを行ってきた十勝の自治体では、地域の崩壊が危惧されています。

    一方、海外の農産物に対抗できる新たな農業を目指す動きも出てきました。
    そのキーワードは「高付加価値」「安心・安全」です。
    北海道農業が生き残るためには何が必要なのか、そのヒントを探ります。

池田アナウンサー
安倍総理大臣がTPP交渉参加を正式に表明しました。

もし、TPP参加ですべての関税が撤廃され、何の対策もとられなかった場合、
農業が基幹産業の北海道は深刻な影響を受けます。

影響は農業だけに留まりません。
加工や運送など多くの関連産業も打撃を受けて、
地域そのものが崩壊すると危機を感じている町もあります。

一方で、農業を成長産業にするために農業改革は不可欠なことも事実です。

スタジオゲストの合瀬宏毅解説委員は、「売れる物を作ろうとする農家を支える枠組み」と
「TPPで損失を被る場合は国からの補償」が必要だと解説しました。

では、その財源はどうするのか?
韓国ではFTA締結後、企業が農村を支える「一社一村運動」が展開されたそうです。
食料を安定的に生産する農林水産業は国の根本です。
厳しい財政の中でもアイデアを絞って考えなくてはいけません。

そして、消費者の立場としてもできることがあるはずです。
北海道の美味しいものを食べたい、
北海道の美しい田畑の風景を残したいと思うのであれば、
道産食材を積極的に購入して農家を応援することが必要です。

TPP交渉参加表明によって北海道は大きな転機を迎えました。
これから農業をめぐる問題がダイナミックに動いていきます。
番組では今後も、北海道の未来に向けて考えていきたいと思います。
池田耕一郎アナウンサー
2013年 3月8日(金)
北海道クローズアップスペシャル「冬の災害に立ち向かえ」
  • 2013年3月8日放送

    凍結した路面で避難はスムーズにいくのか。
    気温が氷点下の中、避難所でどう寒さを耐え忍ぶのか。
    そして、こうした冬の災害に、我々はどう備えればいいのか?

    道内各地の様々な取り組みを紹介するとともに、群馬大大学院・片田敏孝教授、タレントの西村知美さん、地域で防災活動に取り組む方々をまじえ「冬の防災」を徹底的に考える。

池田アナウンサー
北海道の冬に大災害が起きたらどうなるのか?
暴風雪と大地震や大津波が同時に襲ってきたらどうするのか?
今、北海道の厳しい冬を見すえた防災の取り組みが各地で始まっています。

番組では「15分撤退ルール」「車避難」「避難所の環境」「自助と共助」をテーマに
地域で防災に取り組む方々と一緒に考えました。

そこで見えてきたことは
いずれの課題も地域住民が主体となって考えることが重要だということです。

日本人はともすると国や自治体など公的機関に責任をおしつけがちです。
当然、公的機関の役割は重要で防災の大きな方向性を決める必要があります。
しかし、そこから先の細かいルールは、
地域の特性を考えて住民自身が決めなければいけません。

私たちは地域の風土から様々な恩恵を受けています。
一方で、その土地がもたらす自然災害から逃れることはできません。
災害をうまくやり過ごす方策を考えることは地域住民の責務です。
そのことを群馬大学大学院教授の片田敏孝さんは「地域に住まう作法」と言います。

いいことだけを享受して、悪いことからは目をそらしていませんか?
自分の命を守ることを他人まかせにしてはいませんか?

私たちは、「北海道に住まう作法」を考えて実行する必要があります。
災害はいつ起きるか分かりません。
ただ、間違いなくその日はやってきます。
今できることを皆さんで一歩ずつ進めましょう。
池田耕一郎アナウンサー
2013年 3月1日(金)
ヒューマンストーリー「届け!大地の響き~北海道農民管弦楽団の挑戦~」
  • 2013年3月1日放送

    冬の農閑期だけ活動するオーケストラ「北海道農民管弦楽団」。
    宮沢賢治の思想に感銘を受けた人々によって結成された楽団が、今年1月、賢治の故郷・岩手県花巻で長年の夢だった演奏会を演奏した。

    演奏したのは、ベートーベンの「田園」。
    12月から練習に入った楽団だが、短期間で音を作り上げるのは容易なことではない。

    「大地と日々格闘する者にしか出せない音」を目指す楽団員たちの挑戦の日々に密着した。

池田耕一郎アナウンサー
2013年 2月22日(金)
日本海のスケソウダラが消える?~できるか 海の資源管理~
  • 2013年2月22日放送

    北海道の冬の代表的な漁、スケソウダラ漁。
    日本海では20年前には10万トン前後の漁獲量があったが、今では資源量全体で9万トンを切ると推定されている。

    15年前から漁獲制限が行われ、漁師も船を減らすなど資源回復に向けた努力を続けてきた。
    しかし回復の兆しは見えず、廃業に追い込まれる水産業者もあとを絶たない。

    どこに問題があるのか?
    危機に直面する日本海のスケソウダラ漁を通じ、漁業資源管理のあり方を考える。

池田アナウンサー
北海道の冬の味覚、スケソウダラの漁業資源が大きく減少しています。
その背景には漁業資源管理の問題がありました。

国は資源の減少が著しい魚に対して漁獲制限をかけています。
しかし、日本ではその量が、生物学的に資源を維持するための量を上回る
矛盾した状態となっています。

なぜそうした事態が起きているのか?
ゲストの勝川俊雄さん(三重大学准教授)によりますと、
国は漁業者の生活に配慮するあまり、資源管理の問題を先送りしているということです。

また、魚群探知機など現代の発達した漁業技術では
魚を捕りつくすことが懸念されると話していました。
そして、いったん捕りつくすと資源の回復には絶望的な時間がかかるということです。

資源管理の先進事例も教えて頂きました。
ノルウェーはサバなどの漁業が盛んですが、厳しい資源管理をすることで逆に、
漁の質や魚の価値を高めて漁業が成長産業となっているそうです。

大事なことは早めのブレーキです。
私たちはもう、ブレーキを踏まなければいけません。
大量生産、そして大量消費を追い求める現代社会の問題があぶりだされたように思えます。
池田耕一郎アナウンサー
2013年 2月8日(金)
揺れる"国境"の島 ~北方領土 色丹島民の本音~
  • 2013年2月8日放送

    いま、北方領土に住むロシア人たちが揺れている。
    プーチン大統領が領土問題の解決に意欲を見せているからだ。
    ことし予定されている日ロ首脳会談で、返還は現実のものとなっていくのか。

    注視するロシア人島民たちからは、ロシア首脳部や日本との関係についてさまざまな意見が出始めている。
    返還の可能性がある色丹島を取材、これまで知られてこなかったロシア人島民たちの本音に迫る。

池田アナウンサー
森元首相の特使としてのロシア派遣や、
安倍首相とプーチン大統領の日ロ首脳会談が検討されるなど、
いま、注目が集まる北方領土問題。

そうしたなか今回の番組では、1956年の日ソ共同宣言で
平和条約締結後の返還が明記された色丹島に注目しました。

人口およそ2000人の色丹島。
揺れ動く領土問題についてロシア人住民がいま何を考えていのるか
彼らの率直な思いを知ることができました。
返還に反対する人がいる一方、
意外にも島の発展のために日本人と経済協力を望む意見もありました。

国境問題に詳しい北海道大学スラブ研究センターの岩下明裕教授は、
領土問題で国と国の交渉はもちろん重要だが、
そこに住む人々の声を聞くことも大事なことだと強調しました。

それは、領土問題を国任せにするのではなく、
私たち一人一人が知るということにつながると思います。
隣人がどんな状況にあり何を考えているのか?
そのうえで返還に向けて議論を深めていかなくてはなりません。

少しでも領土問題が前に進んでほしいと思います。
池田耕一郎アナウンサー
2013年 1月25日(金)
北海道から世界へ翔べ!~髙梨沙羅 初代女王への挑戦
  • 2013年1月25日放送

    来年に迫ったソチオリンピック。
    新たに正式種目となるスキージャンプ女子で初代女王の座に最も近いとされるのが、上川町出身、高校一年生の髙梨沙羅選手です。

    152㎝と小柄ながら、世界の選手を相手にトップレベルの飛距離を誇り、今期のW杯では8戦4勝。
    シーズンを通して1位をキープし躍進を続けています。
    若きヒロインを生み出したのは、大雪山麓の町の手づくりのジャンプ台でした。
    少子化の影響などでジャンプ少年団が縮小していく中、髙梨選手の活躍は町に希望を与えています。 女子ジャンプ界のパイオニアで、髙梨選手を幼いころから知る山田いずみさんをゲストに招き、進化し続ける髙梨選手の強さの秘密やジャンプ競技を支えている地域の人々の思いに迫ります。

池田アナウンサー
髙梨沙羅選手はいま最も輝いている女性アスリートと言っていいかもしれません。
その実績はもとより、低い姿勢からの力強い踏み切りで
大空に舞う大ジャンプは見る人を虜にします。

その髙梨選手の強さの秘密は、
ルール変更にも柔軟に対応する「適応力」、
そして自分のなかで理想の形を「イメージする力」でした。

さらにジャンプが好きでたまらない純粋な気持ち。
そこから生まれる人並み以上の努力がありました。

日本の女子ジャンプはかつて選手が一人しかいない時代がありました。
地域の方々は手作りのジャンプ台を作って少年団を支えてきました。
スタジオゲストの山田いずみさんは、引退後の2009年から
女子ジャンプを紹介するフリーペーパー「美翔女」を発行して
少しでも競技のことを知ってもらおうと活動してきました。

そうした地道な努力のなか生まれたスターが髙梨沙羅選手です。
まさに北海道が支えて育んできた選手です。

ワールドカップの次の戦いは2月2,3日札幌・宮の森ジャンプ台。
のびのびとした大ジャンプを地元北海道で決めてほしいですね。
活躍が楽しみです。
池田耕一郎アナウンサー
2013年 1月18日(金)
ヒューマンストーリー「50年目の初トライ ~北見北斗高校フィフティーンの人生~」
  • 2013年1月18日放送

    50年前に全国高校ラグビー大会の決勝を戦った、 北見北斗高校(北海道)と天理高校(奈良)の選手たちが、 今月5日、再び花園ラグビー場に集まって試合を行った。

    選手は平均年齢66歳。ラグビーの道をあきらめて地元で就職した選手は、 50年前にあげられなかったワントライを目指す。

    花園での苦い敗戦によって、北見北斗のラグビー部から遠ざかっていた選手は、 およそ50年ぶりにチームメイトと再会する。

    選手が様々な人生を乗り越え、トライをつかみ取るまでを追った。

池田耕一郎アナウンサー
2013年 1月11日(金)
世界へ羽ばたけ どさんこ企業 ~2013 社長たちの世界戦略~
  • 2013年1月11日放送

    人口減少、デフレ、円高・・・・。
    長期低迷からなかなか抜け出せない北海道経済。

    公共事業頼りで中央への依存度が高いと言われてきた北海道ですが、 持ち前のフロンティア・スピリットで、軽々と世界に打って出て、挑戦を続ける社長たちがいます。

    2013年最初の北海道クローズアップでは、北海道に基盤を置きながら、世界の第一線で活躍する企業経営者たちを取材。
    その戦略を見ていくことで、2013年、北海道が元気になるための指針を探っていきます。

池田アナウンサー
新年一回目は世界を相手に活躍する北海道の企業を特集しました。
その戦略を見ると「なるほど」と思わせるヒントが数多くありました。
スタジオゲストの小樽商科大学教授の近藤公彦さんの解説を抜粋します。

「商品価値」とともに「経験価値」を高める。
例えば海外のお客さんは北海道のラーメンを食べるとき、特別な経験を楽しんでいます。
店の雰囲気などを工夫して経験価値を高めることが重要だということです。

「価値共創」によってお客さんと一緒に商品を創り上げる。
バーチャルアイドルの初音ミクはその最たる成功例です。
作るのではなく創るということもポイントですね。

「ストレスをなくす」ことで顧客満足度を上げる。
イスラム教徒に配慮したハラル認証取得もその一つです。
ストレスを感じるとせっかくの良い面も台無しになってしまいます。

不利な環境を逆手にとって「課題解決」の力を磨きあげる。
北海道の不利な自然環境や経済環境を克服することが
オンリーワンの技術や経営力につながります。

そして、今回の番組で印象的だったのは社長たちの活き活きとした様子です。
北海道ならではのフロンティアスピリットを感じると同時に、
新しいことに挑戦する姿から元気を頂きました。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 12月21日(金)
ヒューマンストーリー「宝の島の大空へ」~航空写真家・清水武男~
  • 2012年12月21日放送

    今年8月、日本を代表する航空カメラマン、清水武男さん(69)が亡くなりました。

    およそ半世紀にわたって、大空を羽ばたく鳥の眼で、北海道の大自然の一瞬のきらめきや、 北の大地でたくましく生きる人々の営みを、芸術的な構図でカメラに収めてきました。

    しかし心臓の病を患った晩年、清水さんの作風は華やかな航空写真とは一変します。

    開拓時代の道具やアイヌ民具などを細部に至るまで丹念に撮影、いぶかる周囲の声をよそに、 北海道独自の歴史や文化遺産を後世にのこそうとする「記録写真」に打ち込みました。

    生前、北海道は宝の島だと何度も語っていた清水さん、 「鳥の眼」から「虫の眼」となって北海道を記録し続けてきたその思いとは何なのか、遺された作品をたどり、一人の写真家の魂の軌跡を追います。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 12月14日(金)
激闘!衆院選2012
  • 2012年12月14日放送

    まもなく衆議院選挙。

    道内20議席を巡って、雪の中、候補者たちが熱い戦いを繰り広げています。
    平成8年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以来もっとも多い51人が立候補した北海道。

    新しい政党が多くあり、その違いも有権者に分かりづらくなっています。
    消費税、社会保障、TPP、原発・エネルギー政策など、私たちの生活に身近な争点は?

    注目選挙区の候補者の戦いぶりとともに、世論調査や記者による分析を交え、道内の選挙戦の最新情報をお伝えします。

池田アナウンサー
衆議院選挙は自民党の圧勝で終わりました。
「民主王国」と呼ばれた北海道ですが、
民主党は小選挙区で一議席も獲得することができませんでした。

再び政権交代です。
これから自民党を中心とした新しい政権に託すことになります。
景気、消費税と社会保障、TPP、原発とエネルギー政策、外交政策。
まったなしの課題が山積しています。
道内の小選挙区の投票率は58.75%と過去最低でした。
争点の違いなど分かりにくい面があったかもしれません
しかし、私たち有権者は当事者としてもっと日本の将来に関わる必要があります。

私たちは大きなものに依存し過ぎてきたように思います。
何でも政府頼みにするのではなく一人一人が考えていかなくてはいけません。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 12月7日(金)
よみがえる地方路線バス ~斜陽産業復活の秘密~
  • 2012年12月7日放送

    マイカーの普及におされ、斜陽産業であるとされてきた地方の路線バス。

    しかし、十勝地方のあるバス会社は、実に40年ぶりとなる増収を果たし、やり方次第では、路線バスが復活する可能性があることを示しました。 また全国のバス会社の中には、道路にバス停さえおけば、どこでも路線が引けるバスの柔軟性を生かして成功している会社もあります。

    バスはなぜよみがえろうとしているのか。
    秘密を探ります。

池田アナウンサー
利用者数が落ち込み斜陽産業と言われてきた路線バス。
しかし今、北海道の十勝バスを始め活気あふれる会社が多くあります。

その秘密は当たり前とされてきた常識を見直すことでした。
バスの乗り方講習会やバス停の柔軟な設置など
乗客の視点にたって改革を行うことが乗客数回復につながりました。

高齢化社会をむかえ、
街の設計図は変わって路線バスの需要は増えると予測されています。
海外の途上国においても日本の路線バスのシステムが期待されているようです。

これからの街づくりを考え
日本の交通システムをバージョンアップするうえで
路面電車やトラムと同時に路線バスも活躍するチャンスが多くあります。

斜陽からライジングサンに!
路線バスのこれからが楽しみです。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 11月30日(金)
動き始めた“北極海航路”
  • 2012年11月30日放送

    年間を通じ厚い氷に閉ざされていた北極海。
    それが、地球温暖化による氷の減少で、大きく変わろうとしています。 ここを通る「北極海航路」が完全開通し、新たな海上輸送ルートとして世界から注目されているのです。

    北極海を通れば、ヨーロッパ~アジア間の距離は、スエズ運河を経由した場合と比べて、3分の2に短縮。 コストも大幅に削減されます。 そのため、ヨーロッパやロシアから中国などのアジアに向けて、石油関連製品や鉄鉱石が運ばれ、輸送実績は2年間で10倍近くに伸びています。

    この航路でアジアの玄関口に位置する日本では、これまで積極的な取り組みがなく、国際的なプレゼンスを示せずにいました。 こうした中、苫小牧や稚内、石狩湾などの大きな港があることから、道が新たな物流の可能性を模索しています。

    番組では、ロシアやノルウェーといった国が北極海航路の整備に力を入れている現状と、航路が北海道にもたらす可能性に迫ります。

池田アナウンサー
いま注目を集めている北極海航路。
スエズ運河などを通る従来の南回りのルートに比べ、
ヨーロッパとアジアが三分の一の時間で結ばれコスト軽減が期待されています。

そしてもう一つ重要なのが、エネルギー安全保障の問題です。
原発事故以降、日本では液化天然ガスの需要が高まっています。
これまでは中東からの輸入が中心でしたが、
ロシアや北欧のエネルギーが加わると価格交渉においても有利になります。

11月中旬にはノルウェーから日本に向けて初めての輸送が行われました。
北海道はこの航路でアジアの入り口にあたりチャンスがあります。
港の活用の議論はまだ始まったばかり。
ぜひアイデアを練って北海道がイニシアチブをとってもらいたいと思います。

一方で複雑な気持ちもあります。
北極海航路は温暖化によって氷が減少する中で生まれました。
地球環境の問題についても同時に考えさせられます。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 11月16日(金)
北海道 青森クローズアップ「なぜ建設再開? ~大間原発 揺れる2つの町から~」
  • 2012年11月16日放送

    先月、東日本大震災以降中断していた青森県の大間原発の建設が再開し、津軽海峡を挟んで函館市と青森県大間町が大きく揺れています。

    工事再開に安堵している大間町。
    工事休止で、地元企業では解雇や休業が相次ぎ、大きな経済損失が生まれ、苦しい状況に陥っていました。

    さらに、大間町と函館を結ぶフェリーも、原発マネーを当て込んだ借金で建造を進めており、 原発無くしては町の財政が立ち行かない状況になっています。

    一方で、大間原発から23キロの距離にある函館市は工事再開に猛反発。
    政府が緊急防災措置を取る地域の範囲を半径10キロから30キロに変更したことで、函館市民の危機感は強まり、市長は法的措置も辞さない構えです。

    番組では、工事再開に安堵する大間町と反発する函館市、双方の動きと背景を取材。
    福島第一原発事故以降、初めてとなる原発工事再開をきっかけに浮き彫りとなった国の原子力政策の矛盾や、函館と大間町のこれからを考えます。

池田アナウンサー
青森県の大間原発の対岸にある函館市が揺れています。

そもそも大間原発はなぜ建設が再開されたのか?
それはプルトニウムを消費できる特別な原発だからです。

国内には使用済み燃料から生まれるプルトニウムが貯まり続けています。
日本は核兵器に転用することができるプルトニウムを保有し続けることができません。

自民党と公明党の新しい政権では、
民主党政権が掲げた「2030年代の原発ゼロ」を見直すとしています。
また、茂木経済産業大臣は核燃料サイクル事業について
「いま完全に放棄する選択肢はない」と述べています。

核燃料サイクルを担う大間原発はどうなるのか?
新政権は函館市の要請にどう応えるのか?

まずは函館市に対して、安全対策など丁寧な説明が求められます。
そして、核燃料サイクルを含めた日本のエネルギー政策の行方が注目されます。
池田耕一郎アナウンサー
ゲスト: 水野倫之 解説委員
2012年 11月9日(金)
「高校生×北クロ ~高校生が考える北海道のこれから~」
  • 2012年11月9日放送

    「北海道に暮らし、地域の課題を身近に感じている高校生だからこそ気づける視点がある―」

    今回の北海道クローズアップは、次世代を担う高校生とコラボレーション。
    高校の放送局員が自ら企画、取材、撮影を担当、テレビの番組づくりに挑みました。
    スタジオには、取材にあたった高校生のほか、作家・雨宮処凛さんとボクシング元世界王者の内藤大助さんも登場!
    放送時間を73分間に拡大、生放送のスペシャルで北海道の未来について考えます。

池田アナウンサー

今回は道内4つの高校の放送局から21人の生徒が参加しました。

特に盛り上がったのはスマートフォンをめぐる問題です。
今の高校生はデジタルネイティブ世代。
生まれた時からインターネットやパソコンが身近にあります。
そして、半数以上の生徒がスマートフォンを所有しています。

ところが友達同士の人間関係は複雑化。
すぐ近くに友達がいてもSNSでの交流を重視する人もいるようです。
いじめの問題も起きています。スマートフォンが手放せないSNS中毒も問題です。

高校生にとって「友達との関係」は大人が思っている以上のものです。
その付き合いを上手にこなしながら、情報の海で溺れないようにしなくてはいけません。
番組内でスマートフォンをめぐる問題の抜本的な解決策は見つかりませんでした。

ただ、そうした時代だからこそ自分で足を運んで、目で見て、耳で聞いて、身体で感じて、
自分の言葉で伝えることを大事にしてもらいたいと思います。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 11月2日(金)
ヒューマンストーリー  「俳優・大地康雄 “心のふるさと”を撮る」
  • 2012年11月2日放送

    剣淵町で行われている絵本の読み聞かせ会で、大人と子どもが深く心を通わせる姿に感動した俳優の大地康雄さん。
    “絵本が結ぶ親子の絆”をテーマに、今年、自ら製作総指揮をとって映画を撮影しました。

    番組では、全国でも珍しい“絵本による町おこし”を実現し、絵本を仲立ちに豊かな人間関係を築いている剣淵の人々と、彼らを主人公にした映画づくりに奮闘する大地さんの思いをお伝えします。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 10月26日(金)
いざ決戦! ファイターズ 日本一へ
  • 2012年10月26日放送

    3年ぶりのリーグ優勝を決めた北海道日本ハムファイターズ。
    エースのダルビッシュ投手が抜け、大きな補強もしなかったため下馬評は決して高くはありませんでしたが、 チームは予想外の快進撃を続けています。

    その裏には、栗山新監督の徹底的な選手への対話と、12球団中最少人数だからこそできる選手育成システムがありました。

    番組では、前監督で解説者の梨田昌孝さんをゲストに招き、その強さの秘密を徹底分析します。

池田耕一郎アナウンサー
ゲスト:解説者・梨田昌孝さん
2012年 10月19日(金)
ヒューマンストーリー 究極の“美牛”をつくりたい
  • 2012年10月19日放送

    全国一の生乳生産量を誇る酪農王国、北海道。

    9月下旬、道内各地から500頭もの乳牛が安平町に集まり、「北海道一美しい牛」を決めるコンテストが開催される。

    この大会を通し、酪農の奥深さを息子に伝えようとする中標津町の牧場主、中川将さん。 この春、中学に入学し、酪農家になるべきなのか悩み始めた一人息子・泰征くん。

    それぞれの思いを抱えながら大会に挑む親子のひと夏を追った。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 10月12日(金)
中国“競馬市場”を制覇せよ!
  • 2012年10月12日放送

    今、中国では「速度競馬」と呼ばれる競馬が各地で広がり始めています。
    経済成長で巨万の冨を築いた富裕層が、速い馬を求め世界中から馬を買い集めているのです。

    その中国市場に参入を目指すのが日本最大の馬産地・日高です。中国の富裕層をターゲットに売り込みを開始しました。
    しかし、中国市場を狙う世界各国との争奪戦が激化。
    さらに尖閣諸島をめぐる日中関係の悪化で暗雲が立ちこめています。

    日高は、勝ち残れるのか?激しい競争の現場を追います。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 10月5日(金)
夕張は再生できるか~“限界自治体”の課題~
  • 2012年10月5日放送

    全国に衝撃を与えた夕張市の財政破たんから6年。
    去年4月には元東京都庁職員の鈴木直道さん31歳が新市長に就任した。

    若い市長は、国・道と夕張が直接話し合う三者協議を実現するなど新たな再生の 芽を生み出しつつあるが、国や道の同意がなければどんな政策も通 らないというジレンマにも直面している。

    高齢化率44%と日本の30年後の姿そのものとも言われる夕張が再生できるかは、今後の国や地方自治のあり方を問う上で重要な課題だ。

    夕張の今をみつめることで、再生のヒントを探る。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 9月21日(金)
未来をひらく ホンネのコトバ
  • 2012年9月28日放送

    ある調査によれば、道内の高校生の半数近くが就職して3年以内に仕事を辞めています。
    教育関係者の間では、自分の将来を真剣に考える機会が少ないためでは、という声も上がっています。
    こうしたなか、カタリバという出前授業が注目を集めています。
    大学生や専門学校生がボランティアで高校に出向き、将来の進路について本音で語り合う取り組みです。

    カタリバはどのようにして高校生の心を開くのか。
    その活動に密着しました。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 9月21日(金)
“新幹線効果”をつかめ ~札幌延伸 道内は潤うか~
  • 2012年9月21日放送

    今年6月、「札幌~新函館」間の着工が認可され、 平成47年度の全線開業を目指し本格的に動き始めた「北海道新幹線」。

    「東京~札幌」間が5時間前後で結ばれ、観光などへの経済効果は毎年1400億円に上るという試算もある。

    こうした“宝の山”をどう狙うのか。
    道内各地で様々な取り組みが始まっている。

    番組では「北海道新幹線」の”開業効果“を沿線地区のみならず 道経済全体の活性化につなげるにはどうすればよいのか考える。

池田耕一郎アナウンサー
ゲスト:清水愼一・立教大学観光学部特任教授
2012年 9月7日(金)
その時 どう逃げ切るか ~津波新想定の衝撃~
  • 2012年9月7日放送

    今年6月に発表された北海道の新しい津波想定に各地で衝撃が走っている。
    最高で30mを超える津波の高さに加え、浸水の範囲も大幅に拡大。

    釧路市の場合、津波は、低地にある市街地を飲み込んで釧路湿原まで到達し、 これまで2万人弱と考えられていた避難者の数は、人口の半分、10万人にまで膨れ上がる。

    番組では、全国の先進事例などを踏まえながら、
    巨大津波への備えを探っていく。

池田アナウンサー
スタジオゲストの群馬大学大学院教授の片田敏孝さんから
防災への心構えとして興味深い話を伺いました。
いくつかを記します。

『地域に住まう作法』
ある場所に住む時、私たちはその地域の自然から様々な恵みを享受します。
その一方で津波や河川の氾濫など災害に巻き込まれるリスクもあります。
しかしリスクを恐れて街を捨てるわけにはいきません。
その土地で暮らすためにはリスクを「うまくやり過ごす」ことが大事です。

『街の性能を知る』
リスクを「うまくやり過ごす」ためには、自分が住んでいる地域を知ることが必要です。
どんな地形でどんな自然災害のおそれがあるのか?どこに行けば安全なのか?
地域を知れば防災の課題が分かり、おのずと防災の意識が働きます。

『地域が主体的に』
自治体はどこも財政難で防災にかけられる予算は限られています。
そうした中でこれからの防災は住民一人一人の主体的な行動が求められます。
防災について「誰かがやってくれるだろう」と依存する姿勢でいて、
命を失ってしまっては元も子もありません。
自分の命は自分で守る。「内発的な自助」に移行しなくてはいけません。
そうして住民が力をつけて行政との「共闘体制」が必要だということです。

防災が最大の力を発揮するために大事なこと。
災害をやり過ごすための「心構え」、そして防災に向き合う「意識」だと感じました。
池田耕一郎アナウンサー
ゲスト:片田敏孝・群馬大学教授
2012年 8月31日(金)
ヒューマンストーリー 僕らが伝えたかった“原発”
~被災地の高校放送部 1年半の記録~
  • 2012年8月31日放送

    東日本大震災の発生以降、被災した自分たちの姿を記録し続けている、福島県立原町高校放送部。
    「高校生×NHK」(去年9月)にも出演、被災地の現状を北海道の若者に伝えた。
    震災を記録し伝える1年半の取り組みが、この夏、大きな山場を迎える。

    今回の記録のテーマは、ある女子部員とその家族の絆。
    今も自宅に帰ることができず、家族ばらばらの状態で避難生活を送っている。
    父親は、福島第一原発で復旧作業にあたる。
    原発事故に翻弄され続けている一家の心境を、ドキュメンタリー作品として発表するのだ。

    彼らの作品を通して被災地の若者の等身大のメッセージを伝えるとともに、その取材制作過程に密着、彼らの格闘と成長の様子を見つめる。

▼番組で紹介した放送部の作品はこちら


テレビドキュメント(2011年6月)
▼「原発30km圏内からの報告」


ラジオドキュメント(2012年7月)
▼「お父さんの仕事」

2012年 7月20日(金)
不屈の言霊  「京谷和幸×渡辺一史 どんな時でも夢を追え」
  • 2012年7月20日放送

    ロンドンパラリンピックに車いすバスケットボールで挑む京谷和幸選手、40歳。

    室蘭の高校を卒業しJリーガーとなるが、自動車事故で下半身不随に。 リハビリで始めた車いすバスケで頭角を現し、日本代表となった。 現役最後と決めたロンドンの大舞台では初のメダル獲得を目指す。

    聞き手は、札幌在住のノンフィクション作家、渡辺一史さん。

    不屈の道産子アスリートの本音を引き出す。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 7月13日(金)
ヒューマンストーリー  「コウモリってかわいい!~動物写真家・中島宏章さん~」
  • 2012年7月13日放送

    札幌に住む動物写真家、中島宏章さん。
    中島さんが12年間撮り続けてきた動物は、なんとコウモリ。

    暗く不気味な印象を抱かれやすいコウモリだが、その姿は意外なほど愛くるしい。
    これまで注目されなかったその生態を知ろうという気運は世界中で高まっており、今年は「国際コウモリ年」に指定されている。

    実は「身近な場所」に息づくコウモリの魅力をカメラに収める、期待の写真家に迫る。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 7月6日(金)
「安全は取り戻せるか ~検証 JR北海道~」
  • 2012年7月6日放送

    去年5月、JR北海道が起こした石勝線トンネル脱線火災事故。
    奇跡的に死者こそ出なかったが、JR北海道史上最悪の事故として改革を迫られた。

    しかし、その後も、脱線事故や信号トラブルなど大惨事につながりかねない事故を相次いで起こしている。
    道民の信頼を失ったJR北海道は、いま「会社存亡の危機にある」として全社を挙げて改革に取り組んでいる。

    NHKではその改革に密着、ほんとうに安全は取り戻せるのか、課題を探る。

池田アナウンサー
今回の北海道クローズアップでは、
ここ1,2年事故や不祥事が相次ぐJR北海道の安全改革について考えました。
小池明夫社長にスタジオ出演して頂き直接、話を伺いました。

小池社長からは「ことなかれ主義や当事者意識の欠如など『大企業病』に陥ったことが
事故や不祥事の原因」という話がありました。
そのうえで、社内で垣根を越えて意見を言い合う「風通しの良い企業」に向けて、
対策を進めている現状を聞き改革への堅い決意を感じました。

全国的に鉄道、航空、バスなどの事故が相次いでいます。
交通インフラが乗客の安全、安心を守ることは当然の義務です。
一方で効率化や経済成長を優先した現代社会が、安全や安心を失わせた面もあります。
これからの私たちの社会のありようについて、一人一人が考える必要性を感じました。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 6月29日(金)
「盲導犬を育成せよ~遺伝子研究 最前線~」
  • 2012年6月29日放送

    慢性的な不足が問題となっている盲導犬。

    いま、必要としている人の4人に1人にしか行き渡っていない。
    盲導犬は専用の育成施設で訓練を受けるが、合格率は3割程度と低く、思うように増やすことが出来ない。

    そうした中、帯広畜産大学では世界で初めて盲導犬の適性に関わる遺伝子を発見。
    その遺伝子に着目することで、盲導犬の合格率を上げる取り組みが北海道で始まっている。

    盲導犬の遺伝子研究の最前線を伝える。

池田アナウンサー
北海道盲導犬協会に取材で訪れたとき、
パピーウォーカーの研修会が開かれていました。
パピーウォーカーは盲導犬候補の子犬を育てるボランティアです。
どの犬も元気いっぱいで嬉しそうな表情で
飼い主から愛情が注がれている様子が分かりました。

しかし、全部の犬が盲導犬になれるわけではありません。
厳しい選抜の結果、合格する犬は全体のたった3割です。

さらに、盲導犬の育成・訓練には莫大なお金がかかります。
その額は一頭あたりおよそ300万円だと言われています。
そうしたなか、帯広畜産大学と北海道盲導犬協会であるプロジェクトが始まりました。
盲導犬に向いている犬を遺伝子レベルで調べて合格率を上げようという取り組みです。

盲導犬によって生き生きと暮らせる人生があります。
研究の成果に期待するとともに、
私自身ももっと盲導犬を理解してできることを行いたいと思います。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 6月15日(金)
「まちにイチゴが根付くまで ~“震災集団移住”農家たちの挑戦~」
  • 2012年6月15日放送

    東日本大震災で津波の被害を受けた宮城県亘理町のイチゴ農家たち。
    6世帯が伊達市に移住し、再起を図っている。

    伊達市の狙いは、栽培技術を持つ農家を受け入れることで、イチゴをまちの新たな特産品として育てること。
    被災者を支援するだけでなく、受け入れる自治体の産業振興にも繋げようという全国でも珍しい取り組みだ。

    新たな支援の取り組みと、農家たちの奮闘を1年にわたって見つめた。

池田アナウンサー
「いちごが実りました。」
このコメントで番組が始まりました。
たった一粒のいちごから多くのことを考えさせられました。

故郷を離れた農家のみなさんの決意。
環境が違うなか無事に実らせた安堵感。
故郷に残した家族や友人への思い。
昔の開拓農家も同じような気持ちで北海道に移住したのだろうか。
その子孫が暮らす伊達市との時を超えたつながり。

そして、あらためて気づかされるのは自分が震災を忘れていたことです。
震災をもう過去のものとしていないだろうか?
亘理町のいちご栽培の復興はまだまだ時間がかかります。
一粒のいちごを通して被災地に思いを巡らせてもらえたらと思います。

伊達市のいちごは洋菓子の材料として人気のようです。
美味しいいちごを北海道にもたらしてくれたことにも感謝したいと思います。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 6月1日(金)
「追跡!ランニングブーム」
  • 2012年6月1日放送

    空前のランニングブームは留まるところを知らない。
    今や、全国のランニング人口は800万人を超えるといわれ、年間100以上のランニングの大会が開かれる北海道には、道外からも多くの市民ランナーが集まる。

    いったいなぜ人々は走るのか。
    このランニングブームを地域起こしやビジネスに結び付けようと狙う動きも活発化。

    自身もマラソン歴10年の池田キャスターとともに、社会現象となっているランニングブームの深層に迫る。

池田アナウンサー
私も一市民ランナーです。
もうかれこれ10年あまり走り続けています。
この間、市民ランナーの世界はめまぐるしく変わりました。
まさかこのようなランニングブームが訪れるとはと驚いています。
いまやランナー人口は全国800万人と言われています。

番組では「市民ランナーの方々が走る理由」を追いかけました。
達成感、ストレス解消、努力する喜び、ファッション、仲間との絆など
一つの理由に絞りきれません。

私の走る理由は五感で自然を感じられることです。
走っていると微妙な季節の移り変わりが感じられます。
自然の美しさやありがたさが、頭ではなく体で分かるんです。

北海道のマラソン大会にはオンリーワンの魅力があります。
雄大な景色、透き通った空気、おいしい食材など道外ランナーにとって憧れの的です。
一度に数千人規模で集客が期待できるマラソン大会は、
今後、スポーツツーリズムの発展とともに地域振興コンテンツの有望株になり得ます。

取材を通して、また一市民ランナーとして、
北海道は特に大きな可能性を秘めていると感じています。

ゲスト:谷川真理さん(マラソンランナー)
池田耕一郎アナウンサー
2012年 5月18日(金)
「ヒューマンストーリー・原発の町を 背負いながら」
  • 2012年5月18日放送

    福島第一原発がある大熊町から、3世代で札幌に避難した熊谷さん一家。 去年夏、父母は、戻れないふるさとの近く、福島県に帰ることを決断。

    長男の家族は、札幌に残ることを決断し、家族はバラバラに暮らすことになりました。

    それぞれの決断の裏には、原発の町で生きてきたゆえの“苦悩”。 そして、“守りたいもの”がありました。

    熊谷さん一家の思いに、寄り添い見つめてきた400日を通して、原発事故が家族に何をもたらしたのかを考えます。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 5月11日(金)
「巨大市場 中国をつかめ ~水産業 危機をチャンスに~」
  • 2012年5月11日放送

    海に四方を囲まれ、日本の水産物の4分の1を生産する北海道。
    しかし、日本では魚離れで魚介類の消費が落ち込み、北海道の水産業は強い危機感を抱いています。
    そこで今、生き残りをかけて海外へと進出しようとする動きが進んでいます。
    特に「北海道」が絶大な人気を持ち、経済が急成長する中国は、魚介類の消費が急拡大しています。

    「北海道ブランド」を生かして中国への進出を目指す最新の動きをリポートします。

池田アナウンサー
急激な経済成長を続けている中国。
北海道の水産業はいま中国への輸出に活路を見いだそうとしています。

しかし、食文化の壁を乗り越えるのは容易ではないようです。
例えば北海道を代表する鮭。
中国ではほとんど食べる習慣がなかったことに驚きました。
道漁連では現地の人に親しまれるメニューを模索。
地道な努力を重ねながら奮闘しています。

海外での販売戦略で重要になるのは現地のニーズを開拓する商品開発。
そこでヒントになるのが函館の「イカ釣りロボット」メーカーの取り組み。
このメーカーではイカの消費を増やそうと、「さきいか」の製造販売にまで乗り出しました。

海外への販売が注目される一方で、私たちの食生活についても考えさせられました。
国内で歯止めがかからない魚離れ。
魚をもっと食べて魚食文化を守る必要もありそうです。

ゲスト:宮澤晴彦(みやざわ・はるひこ)さん 北海道大学水産学部 准教授
池田耕一郎アナウンサー
2012年 4月27日(金)
「シリーズ・人口減少社会を生き抜け⑦ 地域を救う医師を育てろ」
  • 2012年4月27日放送

    都市部に医師が集中し、過疎地域では深刻な医師不足が続く北海道。
    地域医療の担い手を育成することが急務となっています。

    医学生に関心を持ってもらおうと、早い学年からの地域実習を導入した医科大学。

    様々な症例に対応できる「総合医」の研修プログラムを充実させ、地域医療のトップランナーとして注目を集める病院。

    担い手をどう育てるか、模索する現場を取材し、地域医療再生のヒントを探ります。

池田アナウンサー
番組内でご紹介したアンケートについてはこちらをご覧ください。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/cis/RinshoKenshuiTyosa.pdf

URLは北海道保健福祉部医療政策局地域医師確保推進室が行ったアンケート結果です。
「卒後臨床研修医師に対するアンケート調査結果について」(H23.10実施)
番組内で紹介したアンケートは問22です。


番組ゲストの伊関友伸さん(城西大学経営学部教授)によりますと、
北海道の地域医療は他の都道府県より深刻な状況だということです。
一方で道内には3大学に医学部があり学生数は十分います。

そこでカギとなるのが北海道の医学生を道内にとどめること。
札幌医科大学や旭川医科大学では現在、「地域枠」の学生を募集しています。
そして地域枠の一期生は再来年に研修医になります。

地域医療を志す若者は数多くいます。
彼らに北海道を選んでもらうために
VTRで紹介したような地域医療を学ぶ実習、魅力的な病院作り、
そしてバックアップする行政の体制がすぐに必要だと感じました。
池田耕一郎アナウンサー
2012年 4月20日(金)
「ヒューマンストーリー・舞い上がれ白鳥~別海スケート少年団~」
  • 2012年4月20日放送

    道東の別海町に、最大幅48メートル、滑ることができる面積が日本一という屋外スケートリンクがある。
    作ったのは楠瀬功さん、68歳。

    楠瀬さんは30年前、小中学生のためにスケート少年団「白鳥」を創設し、指導を続けてきた。
    「日本一」のリンクには、子どもたちがのびのびと練習できるようにという思いが込められている。

    楠瀬さんの温かくも厳しい指導の下、一冬で見違えるように成長する子どもたち。その姿を見つめる。

池田耕一郎アナウンサー
2012年 4月13日(金)
「受け入れますか? 震災がれき」
  • 2012年4月13日放送

    震災から1年が過ぎても、被災地に積み上げられた大量のがれき。 処理できた量は8%ほどに過ぎず、復興の計画にも影響が及び始めている。

    国は全国の自治体に“広域処理”への協力を正式要請した。
    今、道内の自治体の間でも、受け入れを巡る議論が本格化し始めている。

    しかし放射性物質の安全性や、農業や観光への風評被害の問題など住民の抱える不安は大きい。

    被災地を助けたいという思いと、受け入れる側の安全・安心とをどのように両立させるのか、その課題を取材する。

池田アナウンサー
震災がれきの広域処理は非常に難しい問題です。
科学的、社会的、心情的、政治的と多様な要素が絡み合っています。

復興を進めるために、がれきの処理が不可欠なのは誰しも共通の考えです。
被災地の方々の顔を思い出す度に処理が進まない状況に悲しくなります。

一方で放射性物質の安全性の問題があります。
安全だとしても受け入れる側の地域住民に不安がある以上、
精神的なストレスになる可能性もあります。

何を最優先に考えるかによって意見は一人一人違ってきます。
そして、それぞれの意見はそれぞれの側面において正しいものです。
調べれば調べるほど自分のなかでも答えが分からなくなってきました。

賛成するにせよ、反対するにせよ、
日和見するのではなくこの問題にしっかりと向き合う必要を感じます。
池田耕一郎アナウンサー