2010年06月03日 (木)「ラジオ文芸館」をお聴きください 【村上里和】
皆さん、「ラジオ文芸館」をお聴きになったことはありますか?
文芸作品の世界をアナウンサーの語りと音響効果で描くラジオ番組です。
6月5日(土)の放送は、北海道を舞台にした作品を取り上げます。
桜木紫乃作「霧繭(きりまゆ)」。
釧路を舞台に、和裁師として生きる女性の姿を描いています。
和服を縫うには一針一針手縫い。一人前になるには厳しい修行で5年はかかると言われています。
主人公の島田真紀は針を持って20年になる和裁師。
師匠の森千代野から代替わりを伝えられ、街一番の和裁師となります。
千代野から託された初めての弟子、やよい。
真紀と同じ男性に思いを寄せる呉服屋の女将のひな子。
女性たちの思いが交錯します。
初めてこの作品を読んだとき、凛とした真紀の生き方に心を打たれました。
静かな中にも秘めた情熱が感じられるとても素敵な作品です。
作者の桜木紫乃さんも北海道の方です。釧路市生まれで今も札幌近郊にお住まいです。
裁判所に勤めながら作品を書き続け、2002年にオール読物新人賞を受賞。
北海道を舞台にして男女を新しい筆致で描いた作品を生み出しています。
桜木さんはお子さんを妊娠されたときに作品を書き始め、おんぶしながらも書き続けたそうです。好きなことに打ち込み、夢を実現させた桜木さんご自身もとても魅力的な方です。
写真は、「つながる@きたカフェ」で、「ラジオ文芸館」のPRをした時のもの。作品の一部も朗読しました。
桜木さんの「霧繭」の世界を、是非ラジオ文芸館でお楽しみください。
放送は、6月5日土曜日午後10時15分から、ラジオ第一放送です。



