いよいよ大詰め!プロ野球 【冨坂 和男】
大詰めを迎えたプロ野球ペナントレース。ファイターズは苦しみながらも、2年ぶりのリーグ優勝というゴールテープが見えてきました。最後まで気は抜けませんが、チームもファンの皆さんもそして私たちマスコミも、あともうひと踏ん張りです。
そこで今回は、私たちプロ野球の実況中継を担当するアナウンサーが毎日欠かさず行っていることをご紹介します。それは、プロ野球の全試合の内容を毎日、細かく記録する作業。通称「帳付け」と呼ばれる作業です。
試合の結果のみならず、全打者のその試合の成績、全投手のその日の投球内容、登録・抹消情報、そのほか新記録や出来事などをスポーツ新聞を見ながら丹念にノートに記録していきます。対象は12球団全部。1試合あたり、20分前後。セ・パの両リーグ6試合あると、軽く2時間はかかる作業です。様々な記録が出たり、乱戦で出場選手が多かった試合は更に多くの時間を要します。しかも、全て手書きです。パソコンにデータを流し込めば早いのは分かっていますが、それでは頭に残りません。大切なのは、書くことによって脳に印象づけることです。プロ野球を語るために、私たちが最も大切にしている作業です。
とはいえ、これはあくまで、その日の取材や放送のための基礎資料に過ぎません。従って、2時間ほどかかるこの作業を、私は基本的に毎朝出勤前に自宅で済ませます。これを済ませないことには、一日が始まる気がしません。プロ野球以外の業務の時も、必ず朝行います。もちろん出張や旅行の時も同様です。家族旅行の際は、明け方起きてスポーツ新聞を買いに行き、家族がまだ眠っている横で一人、作業をしています。そんなこんなで私は結婚式の日も、入院中も手術の日も、毎朝欠かさずこの作業を続けてきました。オープン戦が始まる2月下旬からから日本シリーズが終わる11月初旬まで、プロ野球シーズン中は、私たちに完全なオフはあり得ません。そしてその年の最後の一戦・日本シリーズ最終戦の帳付けが終わったときに、ようやく解放気分に浸るのです!
NHKでは、リーグ優勝の瞬間をラジオもしくはテレビで中継でお伝えする予定です。今年も1年間書き込んだ帳付けノートをフルに活用します。どうぞ、大詰めを迎えたレギュラーシーズン、さらにはその先のポストシーズンもNHKのプロ野球中継でお楽しみ下さい!!
投稿者:冨坂 和男 | 投稿時間:10:30 | カテゴリ:冨坂 和男 | 固定リンク
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