2010年11月04日 (木)人物再訪 ~ 時計台を守った 時計技師・井上 清 ~ 【市川 泰】
いま何時か? 必要ならすぐ判る。便利な世の中です。
でも、昔はそうではありませんでした。
明治・大正の時代、札幌の時計台は、生活の必需品だったのです。
正時になると、鐘が鳴る。
その鐘は、数キロ離れた畑でも はっきり聴こえたそうです。
腕時計など 高価で買えなかった時代。
市民は、畑で、街で、あるいは家の中で、この鐘を頼りに 暮らしていたのです。
多くの市民の生活を支え、人生を刻んできた 時計台。
その鐘は、今も、130年近く前のものが現役で鳴りつづけています。
録音ではありません。本物の鐘です。
1時間ごとに、1時なら1回、12時なら12回。
時の数だけ、強く 甲高い音が、響き渡ります。
その時刻は、驚くほど正確です。
札幌の中心部。車の激しく行き交う 交差点。
その高層ビルの谷間に、
19世紀の牧歌的な 札幌の原風景が生きているのです。
奇跡の様な この光景は、ある時計技師がいなければ存在しなかったという話を、『つながる@きたカフェ』で紹介しました。
時計技師・井上 清(1897~1996)。
99歳で大往生するまで、その生涯をかけ、時計台を見守ってきた人物です。
昭和8年、建設から半世紀が経ち、錆と埃で動かなくなった時計を、36歳の井上が、無償でただ一人黙々と修理し、蘇らせなかったら、今日の時計台の姿は 無かったかも知れないのです。
それから半世紀。
80才を過ぎてなお、3日に一度、200キロもある動力の「重り」を手で巻き上げ、ビルの5階に相当する塔に、一人登り続けた人物。
21世紀の街、ビルの谷間に、働くことの何たるかを、鐘の音は伝えているように感じるのです。
投稿者:市川泰 | 投稿時間:09:56 | 固定リンク
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2010年07月23日 (金)「結ぶ」から考えること 【市川 泰】
「こんにちは!ほっかいどうを一つに結ぶ『つながる・きたカフェ』
札幌放送局1階の 喫茶コーナーからの 生放送です。」
『つながる@きたカフェ』が11時30分に始まり快活な藤井聖子さんと、二人で映った時の、これが最初の言葉です。
いつの頃からか定着したこのフレーズ。
この中の、「結ぶ」が大事だなと、最近あらためて感じています。
北海道は広い。
それはよく言われますが、では具体的に、どれくらい広いのか、ご存知ですか。
距離と面積。3つの例をあげてみます。
北の宗谷岬から、南の襟裳岬。その距離は、<東京-大阪>間。
東西は、<東京-岡山>。面積は、国土の5分の1。
九州/四国/山口・広島の、14の県を全部足して「北海道」なのです。
やはり「北の大地」ですね。
こんなに、広くて、離れていても、
「北海道に住んでいる」。それだけで、互いに「仲間だ」と感じる。
これが、北海道のチカラ、財産です。
その財産を、もっと強く、もっと深くしたい。
そのために、テレビはもっと機能できるはずです。
テレビは、「テレ・ビジョン」なのです。
「離れていても見ることのできる」もの。
その機能を、「普段着」のように生かして、北の大地の東西南北を、自在に結んだら、「ほっかいどう」が、さらに「ひとつ」になれるのではないか。
もっと「ほっかいどう」の可能性を広げられるのではないか。
そう思うのです。
ほっかいどうを一つに結ぶ『つながる@きたカフェ』。
この言葉で始まる放送が、ほんの僅かでもそんな方向に機能できたら。
そんな思いも込めながら、放送は毎日続いています。
リハーサルの様子(札幌放送局1階 喫茶コーナーにて)
◆つながる@きたカフェ
【総合テレビ】毎週月曜日~金曜日午前11:30~午後0:00(北海道ブロック)
番組ホームページはこちら
投稿者:市川泰 | 投稿時間:11:00 | 固定リンク
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2010年04月02日 (金)『つながる@きたカフェ』 開店! 【市川 泰】

お昼前の新番組 『つながる@きたカフェ』 は、カフェの名前の通り、放送の現場は 「本物の喫茶店」です。
札幌放送局1階の喫茶店にカメラを持ち込んで、私は喫茶店のマスターの出で立ち(?)で月曜から金曜までの昼前、11:30から 30分間の生放送をすることになりました。
店の看板娘は、藤井聖子さんです。
それにしても、なぜ喫茶店なのか。
そのココロは、みなさんもテレビをつくる一員になって喫茶店に入るように、気軽に、携帯電話、パソコン、ファックス、ハガキで身近な話題を送り込んでみませんかということです。
その思いを、番組名の「つながる」と「@」(アットマーク記号)に込めました。
ついさっき携帯電話で撮った写真が、cafe@nhk.jp に送ってみたら、もう放送されている!
写真に付けたコメントも読まれている!
そんな番組になったらと思います。
北海道は、九州/四国に、中国地方の瀬戸内3県を足した広大な大地です。
こんなに広いのですから、西と東、北と南、海辺と内陸では同じ日、同じ時間でも、全く違う「今」があるはずです。
「つながる」をキーワードに、「きた(=ほっかいどう)」に 思いを寄せる人たちが、地域を越え、年齢や職業などを越えてつながったら、きっと何かが生まれてくる。そう思うのです。
気楽に、あなたの「今」、身の周りの「今」を教えてください。
みなさんからの 自由な風を、どうか 送り込んでください。
普段着のことば、何気ない写真 大歓迎。
看板娘ともども、首を長くして 待っています。
みんなのハートで、北海道をさらに元気にしてゆきたい。
それが『つながる@きたカフェ』開店の趣旨です。
ご来店を心から お待ちしております。
『つながる@きたカフェ』
月~金 <総合>11:30~12:00
アドレス:cafe@nhk.jp
ファックス:011-208ー1575
投稿者:市川泰 | 投稿時間:07:00 | 固定リンク
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