冨坂 和男
2010年06月11日 (金)3年間、どうもありがとうございました 【冨坂 和男】
札幌放送局で3年間スポーツ中継を担当してまいりましたが、6月11日をもちまして異動のため北海道を離れることになりました。
拙い放送ばかりで、皆様方にスポーツの醍醐味をお楽しみ頂けたか甚だ疑問ではありますが、北の大地は温かい方々ばかりで、NHK札幌のスポーツ中継番組は毎回、多くの皆様にご覧いただきました。心より、深く御礼申し上げます。
私が札幌にやってきたのは、2007年の6月でした。
当時は、日本ハムが交流戦14連勝の真っただ中!
前任地の大阪で甲子園の熱気を体験していた私でしたが、負けず劣らずの日本ハムファンの「熱さ」に驚いたというのが、最初の印象です。
あれから3年・・・。
プロ野球、Jリーグ、北京五輪にバンクーバー五輪と、さまざまなことがありました。
そこで、この3年間、私が実況を担当した中継放送の中で印象に残るシーンをあげてみました。あくまで、私の独断ですので、お許し願えればと思います。
★ダルビッシュ投手、日本シリーズ復活登板(2009年11月 BS1)
肩と腰を痛めてシーズン終盤から全く登板できなかったダル様が、奇跡の日本シリーズ復活!立ち投げのような投げ方ながら、強力G打線を抑え込んだ姿には震えがきました。
ダルビッシュ投手には、このほかにも沢山の名勝負を喋らせていただきました。
★スレッジ選手、逆転サヨナラ満塁ホームラン(2009年10月 BS1)
言わずと知れた、クライマックスシリーズ史上に残る名シーン。快進撃・野村楽天の勢いに飲みこまれるのか、と観念しかけたその瞬間、まさかの一撃でした。あまりの結末に解説の伊東勤さんの目が潤んでいたのが印象的でした。実は、私も・・・。
★ママさんランナー、初の五輪へ(2008年6月 総合テレビ)
ホクレン所属の赤羽有紀子選手が初の五輪代表切符を確実にした、2008年の陸上日本選手権女子1万メートル。渋井、福士というトップ選手相手に、歴史に残るデッドヒート。3人の死力を尽くした戦いは、これからも長く語り継がれる名勝負です。特に残り300mからの赤羽選手の仕掛けには震えました。
★最速娘、200m日本新(2009年6月 BSハイビジョン)
ハイテクAC所属の福島千里選手が、日本選手権200mで日本新の23秒00を出した瞬間。速報では、夢の22秒台が出ていました。興奮の余り、声が裏返りました。これで完全に№1スプリンターになった福島選手、今季もさらに記録を伸ばして、ついに200mは22秒台に入りました。100mで夢の10秒台も間近、でしょう。
★岡部孝信選手、圧倒大ジャンプ(2009年1月 総合テレビ)
昨年のNHK杯ジャンプ、国内で連戦連勝の岡部選手が、他を寄せ付けない強さを見せて、2本とも圧勝の大ジャンプ。このあと世界選手権の代表に入り、団体で銅メダルを獲得しました。ベテランの力に舌を巻きました。
期待された五輪では出場がかないませんでしたが、元気な姿に同世代として勇気づけられました。
このほかにも実況中継は担当しませんでしたが、コンサドーレのJ1昇格なども印象的でした。わずか3年でしたが、たくさんの思い出を胸に、次の任地・東京へ参ります。
東京でもスポーツ中継を中心に担当いたします。もし声をお聞きになりましたら、ああ北海道にいた奴だと思い出していただけたら幸いです。
これからもどうぞ、NHK北海道の番組をご覧いただきますよう、お願いいたします。3年間、どうもありがとうございました。
投稿者:冨坂 和男 | 投稿時間:10:00 | 固定リンク
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2010年01月13日 (水)いざ、バンクーバー 【冨坂 和男】
私も実況中継要員として現地に参ります。
私と曽根アナは、日本向けの実況中継放送を制作する「ジャパンコンソーシアム=JC」の一員として派遣されます。
そう、NHKの一員としてではありません。
それどころか、私や曽根アナの声が、民放のチャンネルから流れてくることもあります。
なぜそんなことが起こるのでしょうか?
そこで今回は、JCという組織についてご説明しましょう。
「JC」というのは、五輪などの際、一時的に結成される中継放送のための組織です。
NHKと東京にある民放キー局5社が共同で組織する、いわば「放送の日本連合チーム」です。
アナウンサー、ディレクター、技術、事務・支援業務など各社から集まった大混成部隊で、その大会の頭文字をとった名称が付けられます。
今回はバンクーバー五輪なので「VOJC」です。
VOJCの実況アナウンサーは、全部で11人。
内訳はNHKが6人、民放が5人です。
この人数でほぼ全ての競技の中継をお届けします。
競技会場では、解説者・アナウンサー・ディレクター・通訳の4人1セットという極めて少人数で業務に当たります。
カメラマンなど技術スタッフは現場に同行しません。
そうです、JCは中継放送の全てを制作するわけではないのです。
映像や会場音、画面に出るタイムなどのグラフィック類は全て、五輪組織委員会が設置する五輪放送機構が世界共通のものとして制作します。
これを「国際信号」と呼びます。
私たちJCが行うのは、この国際信号に「日本語の実況音声を加えて、日本に送る」作業です。
料理に例えれば、ゆでたてのパスタが国際信号、そこにしょうゆなどで味付けをし和風パスタに仕上げるのが私たちJCの仕事ということになります。
先述の通り、現場は最小限の人数しかいませんから、実況者が放送席のデータ端末を自分で操ったりしながらしゃべります。しかも冬は悪天候などで競技日程が頻繁に変わりますから、翌日の業務が突然変わったりします。
とにかく、現場は自転車操業もいいところです。
現地での私たちは、競技の中継を「送り出すのみ」。送り出した中継が、日本でどのように放送されているかは、分かりません。
放送権はJCに参加している全社が持っていて、どの種目をどの局で放送するかは、話し合いや抽せんで決められています。そのため、私や曽根アナがしゃべった試合が、民放のチャンネルで放送される、なんてことがあるわけです。
今回、曽根アナは氷上種目が行われるバンクーバーからアイスホッケー・カーリング・バイアスロンを、私は雪上種目が行われるウィスラーという街からアルペンスキーの中継をお送りします。
現地では孤軍奮闘ですが、精一杯頑張りますので、ぜひご覧下さい。
五輪本番を前に、札幌では今、ジャンプ大会が真っ盛り。
NHKでは、1月14日のワールドカップ札幌大会をBS1で、1月31日のNHK杯ジャンプを総合テレビでお伝えします。どうぞ、NHKのスポーツ放送で、迫り来るバンクーバー五輪への期待をふくらませて頂きたいと思います。
NHKでは、北海道出身や北海道にゆかりのある選手に送る応援メッセージを、みなさんから募集しています。
このNHKのホームページから応募できますので、たくさんのメッセージをお待ちしています。
投稿者:冨坂 和男 | 投稿時間:15:52 | 固定リンク
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2009年09月24日 (木)いよいよ大詰め!プロ野球 【冨坂 和男】
大詰めを迎えたプロ野球ペナントレース。ファイターズは苦しみながらも、2年ぶりのリーグ優勝というゴールテープが見えてきました。最後まで気は抜けませんが、チームもファンの皆さんもそして私たちマスコミも、あともうひと踏ん張りです。
そこで今回は、私たちプロ野球の実況中継を担当するアナウンサーが毎日欠かさず行っていることをご紹介します。それは、プロ野球の全試合の内容を毎日、細かく記録する作業。通称「帳付け」と呼ばれる作業です。
試合の結果のみならず、全打者のその試合の成績、全投手のその日の投球内容、登録・抹消情報、そのほか新記録や出来事などをスポーツ新聞を見ながら丹念にノートに記録していきます。対象は12球団全部。1試合あたり、20分前後。セ・パの両リーグ6試合あると、軽く2時間はかかる作業です。様々な記録が出たり、乱戦で出場選手が多かった試合は更に多くの時間を要します。しかも、全て手書きです。パソコンにデータを流し込めば早いのは分かっていますが、それでは頭に残りません。大切なのは、書くことによって脳に印象づけることです。プロ野球を語るために、私たちが最も大切にしている作業です。
とはいえ、これはあくまで、その日の取材や放送のための基礎資料に過ぎません。従って、2時間ほどかかるこの作業を、私は基本的に毎朝出勤前に自宅で済ませます。これを済ませないことには、一日が始まる気がしません。プロ野球以外の業務の時も、必ず朝行います。もちろん出張や旅行の時も同様です。家族旅行の際は、明け方起きてスポーツ新聞を買いに行き、家族がまだ眠っている横で一人、作業をしています。そんなこんなで私は結婚式の日も、入院中も手術の日も、毎朝欠かさずこの作業を続けてきました。オープン戦が始まる2月下旬からから日本シリーズが終わる11月初旬まで、プロ野球シーズン中は、私たちに完全なオフはあり得ません。そしてその年の最後の一戦・日本シリーズ最終戦の帳付けが終わったときに、ようやく解放気分に浸るのです!
NHKでは、リーグ優勝の瞬間をラジオもしくはテレビで中継でお伝えする予定です。今年も1年間書き込んだ帳付けノートをフルに活用します。どうぞ、大詰めを迎えたレギュラーシーズン、さらにはその先のポストシーズンもNHKのプロ野球中継でお楽しみ下さい!!
投稿者:冨坂 和男 | 投稿時間:10:30 | 固定リンク
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2009年06月17日 (水)がんばれ、ファイターズ! 【冨坂 和男】

「うわー、やられた!!」先発オーダーを見た瞬間、思わず出た言葉。
6月14日(日)、札幌ドーム。プロ野球交流戦、日本ハム対中日。この日は総合テレビの全国放送でした。試合開始40分前に発表された先発メンバー。日本ハムの先発投手の欄に載っていたのは、ほぼ確実と予想された武田勝投手ではなく、プロ3年目の糸数投手の名前だったのです!
実はこの日は中日の先発予想が難しく、ローテーション通りにこないのではと私自身も警戒して、前日の練習から動きを見ていました。梨田監督もこの日の試合前、中日が予想とは違う投手をもってくる可能性のあることを口にしていました。
ところが、です。フタを開けてみれば、中日は順番通り。逆に日本ハムが、まさかのローテーション組み替えだったのでした・・・。
先発投手の予想を外す、なんて放送担当者として恥ずかしい限り。その一方で、してやったりの梨田監督の表情も頭に浮かんできました。
うーん、さすが勝負の世界の人!こんなことも含めて、プロ野球ってやっぱり面白い!!
今年もまだまだ、シーズンは続きます。NHKのテレビとラジオで、日本ハムの試合をお楽しみ下さい!!
投稿者: | 投稿時間:15:26 | 固定リンク
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2009年02月26日 (木)アナウンサーも“目指せバンクーバー”! 【冨坂 和男】
札幌放送局のスポーツアナウンスグループでは、次代の育成と放送内容の進化を目指して年に数回、様々な競技で「研修」を実施しています。そのうちの一つ・ジャンプ放送研修が、1月末のW杯を舞台に開かれました。
道内及び東京と大阪から11人が集まり、3泊4日の「合宿生活」で様々な角度からジャンプ競技を勉強しました。特別講師として全日本チーム・菅野チーフコーチをお招きし、海外の現場で得た世界のトップ選手の最新技術や日本代表の現状と方向性についてお話しを伺ったほか、各国選手団への取材や実況訓練、更に中継解説の竹内元康さんによる各国情勢の分析など、内容は実に多岐に渡りました。
参加者は五輪実況経験者から入局数年の若手まで幅広い層でしたが、皆、世界の最新のジャンプ情勢について共通の情報と知識を持つことができました。ここで得た情報を武器に、私たちアナウンサーも、バンクーバー五輪のマイクを目指しています!!
投稿者:冨坂 和男 | 投稿時間:18:00 | 固定リンク
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2008年11月06日 (木)北海道日本ハム 【冨坂 和男】
今年の北海道日本ハムの戦いを振り返ると、強さと脆さが交互に顔を出すシーズンだった。
シーズン前半はけが人続出で、一時は、中軸以外に開幕スタメンがいないという異常事態。そんな状況でも、しっかり貯金を作ったのは奇跡的だった。
更に終盤は何度も絶望的状況に陥りながら、最後の最後にクライマックスシリーズ出場を決め、ここ一番の勝負強さは健在であることを実証した。
こうした「逆境での強さ」とは逆に、ようやくメンバーが揃っても、今度はなぜか勝ち星が伸びず、上位チームに3連勝・下位チームに3連敗、なんてこともしばしばで、クライマックスシリーズも、流れを掴みながら、西武を仕留めきれなず、詰めの甘さを感じた。
「逆境には強いが、詰めが甘かった」残念ながらそんな表現に行き着く。
今年も、札幌ドームから20数試合、総合テレビやBS1、ラジオで放送しました。来季もV奪回を目指す戦いを、北海道および全国の野球ファンの皆さんにお伝えしていきます。
(写真/北京オリンピック中継より)
投稿者:冨坂 和男 | 投稿時間:11:30 | 固定リンク
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