これまでの放送

2013年11月17日放送

"介護ロボ"市場に立つ!!

新"MADE IN JAPAN"の予感 介護ロボットの未来予想図★

ドイツでの展示会

「介護ロボ元年」と呼ばれる今年、介護ロボットが続々登場!病院や施設などの現場で、介護する人、介護される人の大きな力になろうとしています。市場規模4000億円とも言われるビッグビジネスの到来に、火花を散らす中小企業。日本の技術が超高齢化を救う!?

これはスゴイゾ!★介護ロボット★
    最先端技術でみんなハッピー(^^)

歩行する南雲さん新潟県十日町市の介護施設。迎えてくれたのは、南雲信平さん。去年、転倒して腰椎を骨折して以来、脚の力も弱まり、車イスが手放せなくなったといいます。と、なにやら装着すると...なんと南雲さん、車イスから立ち上がり、歩いているではありませんか!南雲さんだけでは、ありません。小野塚健一さんは2年前、脳梗塞と脊髄の病気を患い、歩行困難な状態に。ところが、南雲さんと同じロボットを装着して歩行訓練に専念すると、半年後には、自力で歩けるように!「感激ですよね。動くってつらいんだけど、でも全然歩けなかったことでしょ、それが補助があるために出来たわけですから(小野塚さん)」

世界がオドロく注目の最先端技術
       ロボットが切り開く介護の未来★

HAL高齢者の脚に力を与え、歩行改善に効果を発揮する「歩行支援ロボット」、その名もHAL(ハル)。今、全国170の病院や福祉施設で使われ、400体以上のHALが稼働中です。さらに今年の8月から『医療用』としてヨーロッパへの輸出がスタート。世界的に活躍の場が広がっています。ロボット業界を牽引するHALの開発者、山海嘉之さん。開発した驚きのテクノロジーとは!身体を動かそうとすると、脳から動かしたい筋肉に神経を通じて『電気信号』が送られます。このロボットは、その『電気信号』を、身体に貼り付けた電極から読み取る事が出来るんです。

実験脳からの電気信号を感知して同じような動作を再現するため、脚が動かなくても電気信号が出てキャッチできれば、ロボットは反応します。まさに「意思」を読み取るロボット。もともとこのロボット、歩けなくなった人達の脚の代わりになるものとして開発されましたが、ロボットを使ってみると「リハビリ効果も高い」という報告が続々舞い込んだのです。実際、先ほどの十日町市の施設でも、ロボットによる歩行訓練を受けた8人中6人に大きな変化が!下半身の筋肉が上手く使えるようになり、ベッドからの起き上がりや車イスへの乗り移りが少しの手助けでできるようになったのです。

ダンカンさん(タレント)

ダンカンさん(タレント)

機械というか、"マシン"になってしまって、そのうち人間が全部機械をつけて、単に動かされているだけで、「ああ、健康でよかったね」っていうようなものはあまり目にしたくないなっていう...。(ロボットは主役じゃなくて、使う人が主役という形で開発を進めている)...がんばってくださいよ。オレなんかできれば、介護じゃないですけど、「ロボットつけておもしろいこと言える人」だとかならないですかね。(笑)ギャグ欲しいですよ。

超高齢化★介護負担を軽減したい!
      登場!排せつケアロボットの実力

排泄ケアロボット20年後には4000億円規模といわれる介護ロボット市場。というのも、2025年までに65歳以上の高齢者は700万人増加。介護する人は、現在の2倍は必要といわれています。中でも深刻なのが、在宅介護。内閣府の調べによると、とくに大変なのが、排泄ケアです。そんな排泄ケアを、なんとかしたいと開発されたのが『自動排泄処理ロボット』。寝たきりなど、重度の要介護者の排泄を、全自動でケアしてくれるんです。オムツをセットしたら、本体のボタンをポチっ。これで約半日もの間は自動でケアされます。

実験の様子 その技術とは...液体をオムツに注いでみると...、すぐさま吸引!しかも速効洗浄!突然、固形物が出現しても...この通り、跡形もなく取り除いてくれます。その秘密は、オムツのカップの中にある高感度センサー。真ん中の黒いセンサーは、赤外線でオムツの中の異変を感知。アンモニアなど尿成分を感知し、消臭機能も完備。しかも洗浄後は、吸引口から温風が送り込まれ、心地よく乾燥してくれます。

介護イメージこのロボット、去年から介護保険が適用となり、急速に普及。現在、全国で700台が稼働中。実際に、このロボットによって救われたという人に会う事が出来ました。甲州優さんがその人です。甲州さんの母親、嘉美子さんは脳幹部出血によって、24時間、介護が必要な体になりました。昼間は父親の省三さんが...夜は、仕事から帰った甲州さんが介護する毎日。日中、看護師として働きながら、幼い娘2人を育てる甲州さんにとって、夜間の排泄ケアは大きな負担になりました。

甲州さん親子「(父)自分の手で毎回オムツ交換してたら、こっちが参っちゃうんですね。両方共倒れになるような状況がほんとにいいのかどうなのか。少なくともロボットはその共倒れを防止してくれた」夜間だけに限ってロボットを利用した甲州さん。介護の負担が減り、共倒れすることなく、半年前、母、嘉美子さんを看取る事が出来ました。「(優さん)機械に『冷たい』って感じがあるかもしれないけど、7年やった実感としては、1日は24時間あって、そのうち何回か排泄という行為があって。そういった面では(ロボットに)救われた」病院や施設、在宅現場で活躍しはじめた介護ロボ。ニッポンの未来を支える救世主として、期待、大です。

★モノ作り+介護現場+研究室★
      異業種のコラボで育む"介護ロボ"

菊池さん東京・八王子。グローバル化の波に翻弄される経営者がいました。菊池功さん。仕事は、金型などの金属加工。大手メーカーから携帯電話やデジタルカメラなど新製品の試作品作りを引き受け、順調な経営を維持してきました。陰りが見え始めたのは、10年ほど前のこと。仕事がどんどん海外へ流出するようになったのです。「大手メーカーに頼ってばかりではいけない」自社製品を開発し、下請け脱却を決意した菊池さん。そこで高齢化問題に着目し、本業とまったく関係のない、ライトをつけた高性能ステッキ作りましたが...まもなく生産中止に。自社の技術を生かせる商品開発はできないものか・・・。

移乗するところ変わって、東京・北区。人手不足で頭を抱える入浴介護のサービス会社がありました。この会社のウリは、ベッドのすぐそばでお風呂に入れるサービス。在宅介護の現場で利用者も家族も大喜び。ところが実際のお仕事ぶりを見せていただくと・・・なるほど、コレは腰に来そう!1日で7軒のお宅を回り、移動作業14回。かなりハードです。腰痛で退職する社員も続出。でもニーズがある限りやめるわけにもいかない。何か解決策はないものか・・・頭を抱える現場の人たち。

小林教授こちらは、東京理科大学の研究室。ロボット研究者の小林宏教授。大きな悩みを抱えていました。歩けない子どものための歩行補助マシーンなど、これまで数々のロボットを開発してきました。ところが...せっかく世の中のためになるロボットを開発しても、製品化できずにいたのです。中でも自信作は、マッスルスーツ。重たいものを軽々と持ち上げられるアシストロボ。このロボットも、大学の研究室から直接市場に出してはいけないという規則で、日の目を見られずにいました。このままでは、宝の持ち腐れになっちゃう・・・。

3画面新しい自社製品を開発したい金属加工メーカー。介護現場での腰痛が原因で、人材不足に悩む入浴サービス会社。開発技術を市場に出せず、悶々とする大学教授。そんな悩める3人が、ひょんなことから手を取り合って、一致団結!そのドラマチックな出会い話は割愛しますが、ロボット開発の小林教授は、菊池さんの会社に技術を提供。まもなく、最大30キロのモノでも軽々持ち上げるパワースーツが完成しました。製造と販売を手がける菊池さんは、念願の自社製品を手に入れることに!そして、腰痛に苦しんでいた入浴介護の現場では。パワースーツを、徹底モニター。現場サイドから改良へのアドバイスを行います。

経産省インタこのような動きを見て「マッチングって素敵!」と、動き出したのが厚生労働省と経済産業省。介護現場、そしてロボット開発のマッチングに積極的に乗り出し、開発を行う企業には、補助金も出すというのです。「介護される人も介護する人も負担が軽減されていく、そしてビジネスチャンスも広がる、"三方一両得"の世界が作れるんじゃないかと思います。(経産省産業機械課課長・須藤治さん)」異業種が手を取り合って作り出す、新しいロボット市場。期待、大です。

本田幸夫さん(大阪工業大学教授)

太本田幸夫さん(大阪工業大学教授)

大企業は、研究開発はものすごくしているんです。ところが、標準品をたくさんつくって、安くして届けるというのが大企業の強み。一方介護ロボは一人一人に合わせて調整をしていかないといけない。多品種小中量生産の事業になると、大企業よりも中小とかベンチャーのほうが得意とする商品なんですね。(ヨーロッパのほうが、福祉や介護が進んでいるイメージがあるが?)技術は、やっぱり日本が進んでいるんです。しかし残念ながら、海外のほうが普段の生活で使うというところでは、一歩進みだしているというのが現状。だからこれからは日本でどんどん使うと。これは一般庶民も参加をして、イノベーションを起こしていくというフロンティア・プロジェクトですので、われわれの助けがない限りは、商品化も産業化も成功はしないんですね。

お問い合わせ先

歩行支援ロボットを導入している介護施設(総合病院に併設)
上村病院(新潟県十日町市中里地区)
ホームページ:http://www.tiara.or.jp/~kamimura/

★HALの歩行訓練に関して...
HALを使用したい、歩行訓練を受けてみたい方は、まずは担当の医師とご相談下さい。
全国で170か所ほど利用できる場所があるので、お近くの施設を探してもらう方が良いと思います。またご利用料金や訓練のスケジュールなど関しても施設によって違う場合があるので、詳しくは直接施設までお問い合わせ下さい。

番組で登場する歩行支援ロボットHALの開発メーカー
サイバーダイン
ホームページ:http://www.cyberdyne.jp/

HALに関するお問い合わせ下記のメールでお問い合わせ下さい。
rental@cyberdyne.jp (施設・法人でご利用をお考えの方)
contact@cyberdyne.jp(個人でのご利用をお考えの方)
biz@cyberdyne.jp   (その他のビジネスに関するお問い合わせ)

番組内で紹介した「自動排泄処理ロボット」
株式会社エヌウィック(開発・製造)
ホームページ:http://www.minelet.com/

★自動排泄処理ロボットを利用したいという方へ...
ご利用になりたい場合は、介護保険に適用されるか否か一度審査を通さなければなりません。その点に関しては担当医師の方、もしくは福祉用具専門相談員に一度相談されて下さい。

スタジオでご紹介した介護ロボット
・食事支援ロボット「マイスプーン」
 セコム
 ホームページ:http://www.secom.co.jp/personal/medical/myspoon.html

・個人を記憶し、会話できるコミュニケーションロボ「パルロ」
 富士ソフト株式会社
 ホームページ:http://palro.jp/

・自立走行する車椅子ロボット
 独立行政法人 産業技術総合研究所
 ホームページ:http://www.aist.go.jp/

番組冒頭で小林アナウンサーが装着していたロボット
マッスルスーツ
開発者:東京理科大学 小林宏 教授
ホームページ: http://kobalab.com
※"着用型筋力補助装置"ともいい、最大30㎏もの腰の負担をアシスト。
 腕の力を補助するわけではなく、番組で紹介したものはあくまで腰のみになります。

マッスルスーツの製造・販売・共同開発
菊池製作所(金属加工会社)
ホームページ: http://www.kikuchiseisakusho.co.jp/

マッスルスーツの試用。共同開発
アサヒサンクリーン株式会社 東京支店(入浴介護サービスの会社)
ホームページ: http://www.asahi-sun-clean.co.jp/
カビラさん選曲のエンディングの曲
曲名:「That's What Friends Are For(1985年)」
歌手名:Dionne Warwick & Friends