これまでの放送

2013年5月19日放送

ビックリ新野菜・新果物で食卓に彩りがっ!

イタリアの野菜・果物で 農業の明日を変えタリア!

珍しい野菜

新潟発!イタリア野菜の絶品料理

オイル煮新潟にあるイタリア料理のレストラン。オーナーシェフの桑原宗紀さんに最近、嬉しいことが。イタリアで修行したときに馴染みのあった野菜が、近くの農家から手に入るようになったのです。「チーズフォンデュを詰めたラビオリと地野菜のオイル煮」。この料理の栄えあるセンターポジションを飾ったのは、カーボロネロ。イタリア・トスカーナ地方の野菜で、玉にならないキャベツです。味は、青臭くてパワフル、えぐみと甘みがあります。こうした野菜を作っているのは、地元の若手農家が結成した「イタリア野菜研究会」。3年前から、30種類近くの新品種を生産。主に地元のレストラン向けに販売しています。

新しいイタリア野菜の畑を探せ
 前代未聞 時期が悪すぎ★(;´д`)トホホ...な取材

ラットゥーガ・ロマーナとカーボロネロの2画面ということで、実際作っている農家を訪ねてみると...ちょうど田植えの最中で大忙し。しかも時期が悪いというのです。ご無理を承知の上、特別にお願いして飯塚英晃さんのハウスの中を見せてもらうと...「とりあえず今あるのは、こちらの2品目だけ。カーボロネロ、そしてこれが、ラットゥーガ・ロマーナ(ローマのレタス)。」これらの野菜、一般的なキャベツやレタスより、2倍から3倍ほど高い値がつくんですって。さらに内山徳寿さんの畑を訪ねたら、肝心な野菜はなかったものの植えたばかりの苗が少々...。"牛の心臓"の形に似たイタリアのトマト「クオーレディ・ブエ」、「花ズッキーニ」に、「カルド」。みごとに収穫期を外しました...トホホ。

青山浩子さん(農業ジャーナリスト)

青山浩子さん(農業ジャーナリスト)

以前は産地が得意なものとか、あるいは市場の卸売市場の人が「作ったらいいんじゃない」っていうものを作ってたんですけれども、今は消費者のほうが早いですよね。お店のほうも、イタリア料理のシェフだったらイタリアで実際に作られてる野菜を使いたいというように、要望を出すようになりましたので。そういった情報をいち早くキャッチして、"マーケットから考えた農業をしよう"という動きが、各地に広まってきた証拠だと思います。

日本の1.5倍!野菜大国イタリア
      築地も負けずに頑張っていた~リア

イタリアの市場風景それにしても、聞き慣れないイタリア野菜がたくさん!実はイタリアは、野菜大国。イタリア人の野菜の年間消費料は日本人に比べて、なんと1.5倍。しかも地域によって伝統野菜が異なるため、様々な味覚を楽しむことができるんです。「そんなイタリアの野菜を日本国内でも作ってもらいたい」と、力を入れているのは、東京の築地市場。3年前、新しい野菜を扱う専門部署を設置。その市場規模は26億円にも登ります。築地が新しい作物に乗り出したきっかけは、国内で生産されたイタリア野菜「プンタレッラ」との出会いでした。イタリア・ローマでは「冬野菜の王様」と呼ばれる野菜で、サラダやバーニャ・カウダにして食べるのが一般的です。

なぜ宮城県にプンタレッラが?
        きっかけは日韓ワールドカップ

菅野さんその生産地とは、こちらも米どころ、宮城県南部の丸森町。ところがここでも、トホホ。今年の収穫は終わり、畑にあったのは、種をとるために残しておいた株だけでした。7年前からプンタレッラを作り始めた米農家の菅野範夫さん。「いやぁなかなかね。プンタレッラと言えなくて『プンタレッタ』とか、そんな感じで言ってました(笑)」そんな菅野さんをプンタレッラと結びつけたのは、2002年に開かれたサッカーの日韓ワールドカップ。その前の年、宮城県はイタリアのローマ県と友好姉妹県となっていたため、イケメン揃いのイタリア代表チームの合宿地に。県はこの交流を農業の発展に生かそうと考えました。

年間スケジュール そこには、農業の将来に不安があることと、県が独自に行った綿密な調査がありました。イタリアに住んでいた日本人に"食べたい野菜"のアンケートを取ったところ「プンタレッラ」が上位に。宮城から発信できるモノがあれば...。こうしてイタリアから種を譲ってもらうことになったのです。このプンタレッラ栽培、実は米農家にとって、大きなメリットが。それは稲の苗を育てる農業用ハウスを有効活用できること。例年、5月に田植えを終えると、ハウスの中は翌3月の種蒔きまで空っぽになります。プンタレッラは、ちょうどその間に種付けから収穫まで終えることができるのです。今、丸森町を中心に宮城県内でプンタレッラを作る農家は16軒。東京や仙台からの注文が年々増加し、生産が追いつかないほど大人気です。

グッチ裕三さん(タレント)

グッチ裕三さん(タレント)

最近の傾向として、レストランで珍しい野菜を使ってるのがすごく増えましたね。例えばサラダもおもしろいサラダが出てきたし。バーニャカウダは、あれほんとに見たことない野菜ばっかりが並んで。それをみんな若い女性なんかが喜んで食べていて。変わってきたなって感じはしていますね。(新しい野菜を料理に積極的に取り入れてる?)外で食べておいしいものは、うちでいろいろやりますけれどもね。あのプンタレッラは、おいしく炒めて、ご飯と混ぜたら、洒落たご飯になるような気がしますね。

産地化に成功!情熱の赤いブラッドオレンジ

ブラッドオレンジのケーキ東京・六本木のスイーツ屋さん。この春登場したケーキの上に載っているのは、ブラッドオレンジ。イタリアの南端、地中海に浮かぶシチリア島の原産で、果肉に赤みがあるのが特徴です。「色のバランスですよね、オレンジの入り具合と赤の入り具合。主役はあくまでもブラッドオレンジですから。」このケーキを作った超有名なパティシエ・鎧塚俊彦さんも納得の品。早速、産地に行ってみましょう!闘牛で有名な、愛媛県宇和島市。もちろん、みかんの生産でも知られています。実は宇和島市は、ブラッドオレンジの国内生産量94%。すっごい町なんです。販売を手がける地元JAにも、全国からの注文が殺到しています。

ブラッドオレンジ国内生産94%
        愛媛県宇和島市の苦難の道のり

ミカンを食べて団欒風景この町でブラッドオレンジの本格的な生産が始まったのは、5年前。今では大人気となりましたが、 ここに至るまでには苦難の道のりがありました。かつて、みかんの生産量日本一を誇った愛媛県。冬の風物詩といえば"こたつにみかん"。しかし、90年代に入り、次第に影が差し始めます。産地間の競争やオレンジの輸入自由化などで価格は低迷。さらに追い討ちをかけたのが、地球温暖化。年平均16度だった宇和島の気温が1度上昇。たったこれだけでも、みかん栽培の適温ではなくなるのです。

ジュースなら都会の女性に売れる!
       農家の反発★加工用作物は二級品

ブラッドオレンジジュース「気候に合う新たな品種で、巻き返しを図れないか」。そこで当時、欧米ではポピュラーだったブラッドオレンジに注目したのが、当時、県の果樹試験場の場長だった"みかん博士"こと、高木信雄さん。早速、高木さんは農家を引き連れ、本場シチリア島を訪問。「みかんのことをよく知っている自分たちなら、本場以上のものが作れる!」と農家を説得しました。そして、「ブラッドオレンジ」を広めるために行なった、アッと驚く方法とは...?"ジュースなどの加工食品を開発して売ること"でした。実は10年ほど前、都会の高級レストランなどで、輸入もののブラッドオレンジジュースが女性たちの間で静かなブームになっていたのです。高木さんは、この市場に目をつけました。

高木さんしかしここに、大きな壁が。普通、農家にとってジュースなど加工用の果物は2級品扱い。決して良いイメージではないのです。しかも、4~5年経たないと品質のよい果実に育たないブラッドオレンジは、農家にとって大きな賭け。しかし高木さんは譲りません。それは「普通のみかんより高く売れる」という確信があったからです。「みかんと比べるとブラッドオレンジの単価は3倍から5倍はのぞめる。」こうした高木さんの説得もあり、ブラッドオレンジを作る農家は、5年間で一気に広がり、370軒。生産量は120トンまで増え、宇和島は日本一の産地となったのです。

8品の加工品今では、ジュースなどに加工することに抵抗する農家は、ほとんどいなくなりました。「(農家さん)生果で食べるよりもジュースで消費する方が速いんですよ。朝は愛媛県宇和島産のもぎたて新鮮、世界一のブラッドオレンジジュース、贅沢ですけど1杯ゴックン、これですね、ハハハ」さらに宇和島ではブラッドオレンジの加工品の開発が進んでいます。レストランでは新たな料理を試作中。他にも、ラスク、グミにゼリーにハチミツに唐辛子にマーマレードに...大忙しの地元企業、売上げは5割増に上がっています。

お問い合わせ先

新潟燕市三条市で生産しているイタリア野菜
VTRでご紹介したイタリア野菜は...
「カーボロ・ネロ」、「ラットゥーガ・ロマーナ」

イタリア野菜を生産している若手の生産農家のグループ
『燕三条イタリア野菜研究会』
ブログ:http://italy-yasai.blogspot.jp/

「カーボロネロ」を使用しているイタリア料理店
「サントピアット」
住所:新潟県加茂市大字下条甲840番1
電話: 0256-53-6680

宮城県丸森町で生産されているイタリア野菜「プンタレッラ」
宮城県のプンタレッラについて
ホームページ:http://www.pref.miyagi.jp/syokushin/punta/

※お問合せは、宮城県大河原農業改良普及センターへ
 電話:0224ー53-3431

ブラッドオレンジの産地化に成功した愛媛県宇和島市
JAえひめ南
専用ホームページ: http://www.blood-orange.jp/

VTRに登場したパティシエ・鎧塚俊彦さんのスイーツ店
ToshiYoroizuka(トシヨロイズカ)
ホームページ: http://www.grand-patissier.info/ToshiYoroizuka/

エンディングVTRに登場したラスク屋さん
えいら(愛媛県宇和島市)
ホームページ: http://www.rusk-leila.com/

エンディングVTRに登場したブラッドオレンジの加工品を出している会社
尾崎食品
ホームページ: http://www.k-ookoku.jp/
カビラさん選曲のエンディングの曲
曲名:「Step by Step(1990)」
歌手名:New Kids On The Block