高知放送局 経営管理企画センター冨永 果歩
※新規取材
私の生まれ育った高知県は大雨や台風など自然災害の多い土地です。幼い頃から、何かがあったらNHKを見るというのが習慣で、NHKは身近なメディアでした。また、大学のゼミではメディア論を専攻するなど、将来はテレビ局で働きたいと考えていました。高知の地域職員募集があると知り「これが私の目指す仕事だ!」と迷わず飛び込みました。
地域職員としてNHKで働くやりがいは、地元の課題や魅力について真剣に悩み考えることができることだと思います。高知の視聴者に刺さる企画を実施するにはどうすればいいのか、日々考えています。
地域職員として採用され、最初に総務や経理の仕事を経験し、3年目からイベントを担当するようになりました。イベントを企画の段階から手がけたり、それらを継続して開催する仕事が楽しく、自分の性格にも合っているなと感じています。地元の人と協力し合いながら進めるイベントがほとんどなので人脈も広がりますし、視聴者の皆さんとふれ合えるという点でも、とてもやりがいを感じていました。
携わったイベントについては、いつも“NHKらしさ”を大切にしながら企画を考えるようにしてきました。また、営業を担当するようになってからは、ほかの業務を経験してきたからこその視点で物事を考えるよう努めています。例えば大学生に受信契約をお願いするにあたっては、NHKをご理解いただくため、高知で行われた音楽番組の公開収録のバックヤードツアーを企画。さらにコロナ禍では不動産会社さんに向けて放送局内のオンライン見学会を行いました。受信契約の営業方法が転換期に差し掛かっている今、いかにNHKを知って、好意を持っていただけるかを日々考えています。
2019年から営業業務を担当し、今は地域のコミュニティ連携とインターネット取次増加推進、さらに法人契約や高知県東部のエリアマネジメント担当を担当し、お客様や事業所への対応を行っています。2023年度前期には高知県出身の植物学者・牧野富太郎さんをモデルにした主人公を描く連続テレビ小説『らんまん』の放送が決まったので、高知県を盛り上げる起爆剤にしたいと報道資料を持って自治体におじゃましています。いま私が携わっている仕事からは少し外れているかもしれませんが、営業、事業、番組編成などセクションの枠組みを超えて効果的に仕事を進めていければと思っているんです。それはひとりで様々な業務を経験する地域職員ならではの発想かもしれません。これからも柔軟な姿勢でNHKが高知のために何ができるかを常に考えながら、自分がやりたいと感じるプロジェクトに挑戦していきたいと思います。
イベント担当として、全国放送の公開番組から、自局のラジオ番組の公開録音やスポーツイベントまで、NHKが高知県内で行う様々なイベントにも携わりました。一緒に公開番組などを実施する自治体の担当者の方に「出身は高知です!」と伝えると、すぐに心の距離が縮まります。なかには昔お世話になった学校の先生や友人と一緒に仕事をすることもあり、高知県の地域職員として働く意義を日々感じています。地域放送局の仕事はイベントに限らず、どれも人との繋がりが最も大切です。
地域職員はその地域に根ざしたメディアのプロフェッショナルになることができる存在だと思います。
南を雄大な太平洋に面した自然豊かな高知県の魅力は何といっても、おおらかでお節介な県民性です。スーパーでも居酒屋でも知らない人に話しかけられたりすることもしばしば。また、四国四県の中でも「アメリカを向いている(アメリカが海を挟んでお隣さん)」と言われるほど独自路線をいく個性の強さ。
イベントや営業を担当するようになって、仕事でも県内各地に行くことが多くなりました。知られざる高知の魅力を発見することがあり、新鮮です。休日は県内のお祭りやイベント(局内フットサルや私の実家でヨガなど)に同僚や友人たちと参加。体を動かし、おいしいものを食べ、たくさんしゃべり、お酒を飲んでリフレッシュしています。
実家から車で30分かけ出勤
地域コミュニティ連携のため担当の自治体を訪問し、番組ポスターやチラシを配布
外勤の際は道の駅の産直市をチェックしたり、そこでしか味わえないグルメも堪能
誰とどんな話をしたかなど、外勤の報告をします
電話や来客などのお客様対応。事務処理なども行います
現在進めている仕事の進捗などを、定期的に部内で共有します
活動のある日はバドミントンサークルへ。コロナ禍以前は飲み会に行く日も