クリエイターセンター<第3制作センター>高橋 優香子
「ベトナムのひかり」で海外ロケを初めて経験
テレビっ子というほど幅広いジャンルの番組に幼少期から親しんでいたわけではありませんが、両親が見ていた大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」はすごく楽しみにしていました。当時小学生で、あまり学校が楽しくない時期もありましたが、この番組のおかげで日曜日の夜が待ち遠しくなり、次回を楽しみに1週間を過ごすうちに再び学校生活も楽しめるようになっていきました。大学では医学部に通っていましたが、就職を考えたときにドラマが常に自分の生活を彩ってくれていたことに気づきました。NHKの就職説明会に参加し、ゼロから様々な経験を積み、専門性の高い道を歩む人も多いことを知ってドラマ制作の仕事を目指すようになりました。
NHK入局の動機となったドラマ制作の現場に初年度から配属になり、以来ずっとドラマの制作に携わっています。ドラマが好きでドラマ部に入れたものの、撮影が佳境の時は目まぐるしく、何が分からないのかも分からないまま、たくさん叱られて「やっていけるのか」と思った時期もありました。そんな中、連続テレビ小説「わろてんか」で数話だけ演出するチャンスをいただきました。それまではずっと助監督として現場経験を重ねていたのですが、初めて演出をしてみて、それまでとはまた違ったやりがいを感じたんです。とてもしんどく、プレッシャーで胃が痛かったのですが、それ以上にこの仕事の面白さを実感した作品になりました。
ドラマ部内では年に2回ドラマの企画を提案する時期があり「だから私は推しました」の提案が採用に。原作のある企画を提案することもありますが、オリジナル企画はその時の自分にしか出せないものなので、提案に必ず1作品は入れたいと頑張ってきました。同作は当時、私自身が地下アイドルに興味を持っていたことから生まれた企画でした。
コロナ禍ではリモートドラマの企画が持ち上がり「Living」の制作に携わりました。緊急事態宣言のなかで作られたドラマで、公共メディアで働くひとりとして、テレビ放送を止めないための新しいやり方を実感した作品になりました。
今は連続テレビ小説「ちむどんどん」のプロデューサーをしています。今後は入局のきっかけとなった大河ドラマも担当してみたい。そしていつか、大河ドラマのチーフプロデューサーになれたら良いなと思います。1年を通して1作放送する特別なドラマですから。
朝食をとりながら本を読んだり、連続テレビ小説をリアルタイムで視聴してゆっくりと過ごします
メールチェックと担当しているドラマの収録状況を報告する書類を書くなどのデスク業務
担当する「ちむどんどん」のスタジオへ。収録の様子を眺めたり、出演者さん、マネージャーさんにあいさつをします
収録スケジュールを作成したり、出演者さんたちのスケジュールを各所属事務所に連絡したりします
午後から打合せが入るため、ランチは局内の食堂で済ませることが多いです。コンビニご飯を自席で食べることも
チームメイトをはじめ、局内の別部署、マネージャーさんとなど、打合せを何件か続けて行います
収録の進み具合などを確認するため、再びスタジオへ
一般的な就業時間が終わると電話が鳴らなくなるため、集中してスケジュールやキャスティングなどを考えます
台本を読んで必要なセットを想定、出演者を確認するほか、収録にかかる時間をシミュレーションします
帰宅後は自宅で食事することを心がけています。自炊が好きなので、ご飯を作って食べ、録画した他局のドラマもチェック!