視聴者局・全国支援部靜 滉大
ケーブルテレビ事業者との連携による営業推進
学生時代を思い出すと、結果が数字ではっきりと表れることに達成感を得るタイプでした。計量経済学のゼミで数字やデータを多く扱っていて、その延長で数学やプログラミングの資格を取得。客観的な指標やデータに基づいて、物事の意思決定や試行錯誤することに楽しさを感じていましたね。就職活動では漠然とですが「営業や経営の領域に携わり社会に貢献したい」という思いを抱いていました。
NHKで働くことを強く意識するようになったきっかけは、ゼミの海外研修。東南アジアや北欧などの学生から「NHKワールドを見て日本文化を学んでいる」という話を聞くうちに、テレビ離れが進む世の中で、価値ある「公共メディアNHKのコンテンツ」を日本のみならずグローバルな舞台で自ら売り込んでみたいと思いました。
すぐにNHKの採用ホームページをチェックすると「目標達成に向かって取り組み、公共メディアを財源の面から支える。まさに経営そのもの。」という営業の仕事が目に留まりました。ビビッときましたね。自分の強みを生かせる。やや興奮気味にエントリーしたことを覚えています。
「正直者だけ払うのはあほらしい。なんとかせえ!!」
初任地として配属された大阪で、私が初めて受信料の新規契約をいただいたお客様からのお叱りの声です。今も忘れることはありません。とっさに「私が何とかします!」と強気な返答をしてしまったのですが(笑)、意外にもお客様からは笑顔で「しっかり、がんばりや」と鼓舞激励をいただきました。あれから6年が経過した今も、あのお客様の期待に応えられているか、ご負担いただく受信料に値する仕事ができているのか、自問自答する日々です。
大阪では、自らがお客様を訪問する経験をしつつ、パートナー企業と一緒に知恵を出しながら、営業目標達成に向けた戦略を考えていました。お客様からの厳しい反応に直面しながらも、受信料の公平負担に向き合うという業務に醍醐味を感じつつ、世の中のどこにいっても通用するリアルな「営業力」を磨いてきました。
現在は視聴者局に異動し、外部企業との連携により全国の営業目標の達成を推進しています。通信会社や電力・ガス会社などの役員やキーパーソンに対し、ビジネスプランを提案しています。「靜さんはデータやお客様視点で提案してくれる。これまでの担当者と違う、何かを変えようとしてくれている」と言われた時は胸が熱くなりました。これも大阪の現場でいただいたお客様のお叱りがあったからだと思うんです(笑)。最近はDXを活用した「マーケティング力」を身につけるため業界の動向や日本経済の先行きなどの勉強も欠かせません。視聴者局という舞台で、私自身が新たな営業のあり方を模索しながら刺激的な毎日を送っています。
外部企業と連携して、受信契約を「いつでも・どこでも・簡単に」手続きできるタッチポイントの拡大に取り組んでいきます。不動産やケーブルテレビなど各業界では手続きのDX化が進んでいます。また、他のサービスとのワンストップ手続きや、キャッシュレス決済による支払方法の多様化など、お客様視点で「より早く、簡単に」を目指したサービスが凄まじいスピードで進化しています。その波にNHKも遅れないよう、受信契約の新たな勧奨機会や支払方法の仕組みを創出することは喫緊の課題です。
一方で、連携する外部企業とはビジネスの関係にとどまらず、NHKの価値に共感・納得いただき、視聴者のみなさまへ理解促進できる関係づくりをさらに進めたいと考えています。例えば、不動産会社の店頭で「NHKニュース・防災アプリ」をご紹介いただいたり、ケーブルテレビとともに地域イベントを開催したりしています。昨年、ケーブルテレビと共催した"鉄道150周年"を記念したイベントは大成功。担当しているケーブルテレビによる受信契約の手続き数は大幅に向上しました。その成功体験を全国の放送局に展開し、各地のケーブルテレビとともに地域を盛り上げていきます。
ランニングやチェスなどで脳トレ、ニュースチェック
昨日の業績を確認後、届いたメールのチェック・処理をし、スムーズな業務配分のために自身と上司のスケジュールを確認します
午前はWEBで会議を行います。メールでやり取りした内容の認識合わせや、四半期決算のタイミングには実績と予算の分析を行っています
企業と進行中の交渉内容や施策の状況、スケジュールなどを部内で共有し、各担当及び取引先の状況などを全員で確認
代々木公園で同僚とランチ
今後の活動方針や現在の業績状況・施策の提案
業務の進捗や上司承認が必要な事項の報告。また、施策の修正、打ち合わせに向けた資料チェック。
外部企業との対応状況の共有や業績に関する意見交換。
コアメンバーでのブレストや施策設計に向けた資料作成、各放送局担当者からの問い合わせ対応
各業界の動向・DX化推進、BtoB営業のスキルを学ぶセミナーに参加。最近はリアルでの参加も増えてきています