デジタルセンター小島 由宇
入局したのは2022年2月。前職ではBtoCサービスの開発部門でWebプロダクトの要件定義や開発管理をしていました。プロダクトマネジメントの経験を積んでいくうえで、「より挑戦的なテーマに対しての課題解決に取り組んでみたい」という思いが生まれ、自分に合った新しい環境を探していました。そのなかで偶然、NHKがデジタル領域のプロダクトマネージャーを募集していることを知り、テレビ放送のイメージしか持っていなかった私は、とても驚いたことを覚えています。そしてNHKがデジタル領域における「あるべき姿」を検討している重要なフェーズを迎えていることもわかり、日本で唯一の公共メディアとしてチャレンジするべき多くの課題が存在していると感じて、NHKに入ることを決めました。
NHKに入ってから半年ほどして、次世代のデジタルサービスを検討するプロジェクトに参加することになり、プロトタイプの要件定義を担当しました。これまでNHKが担ってきた公共的な責任を、デジタルを通してどのように果たすことができるのか。プロジェクトメンバーと議論を重ね、実際に動くプロトタイプをつくって調査、検証を進めました。NHKには長い放送の歴史の中でつくられてきた価値のあるコンテンツがたくさんあると感じています。放送を支えてきた職員と協力しながら、一丸となってより良い次世代のサービスを模索していく。そのことは、未来の公共メディアを創っていくための小さくも重要な一歩であり、とてもやりがいを感じています。
デジタル領域における公共メディアのあり方とは何か。明確な答えやソリューションを持っている人は、まだいないのかもしれません。しかし、NHKが求められる役割や責任はとても大きいものだと思います。展望というよりは夢を語るようになってしまいますが、プロダクトマネージャーとしての経験を生かして、NHKプラスの開発や次世代サービスの検討を進めていく。その中で今後のNHKの「あるべき姿」を形づくり、多くの人から公共的な価値を認めていただけるようなデジタルサービスを実現、提供していくことが、今後の私の目標です。
NHKは歴史も長く、数多くの人が働いているので「キャリアで入った人が煙たがられるのではないか」とか「新卒の意見を聞いてもらえないのではないか」などと思う人もいるかもしれません。この点、私は思った以上に”新しい知見”を受け入れてくれる土壌があると感じています。特にデジタル領域はNHKにとってもまだまだ未体験の分野ですので、私がこれまで民間のデジタルサービスで培ってきた経験やスキルを生かす場があるし、それを応援してくれる雰囲気もあります。所属しているチームのリーダーやメンバーに恵まれているというのもあるとは思いますが、放送を支えてきた職員と力を合わせて新たな課題に挑戦していけるのは魅力だと感じています。
メディアを取り巻く環境が激しく変化し、コンテンツにいつ、どこで、何を使って接していくのか選択肢も多様になっています。その中で「信頼できる情報の発信」「社会への貢献」といったNHKがめざすものをどうやって実行していくのか。テレビ放送に加えて、デジタルが力を発揮しなければならないことは数多くあると思います。今はまだ本当に模索の時期です。困難もたくさんあります。NHKのデジタルサービス開発に携わるメンバーの一人として、「デジタル×NHKの可能性」を追求していきたいと思います。
毎朝、豆を挽いてコーヒーを入れるのがルーティーンです。水筒に入れて出かけます。
少し早めに始業して、集中してドキュメント作成します。要件定義資料の作成、更新をすることが多いです。
エンジニアに向けて開発案件の要件説明や抱えている課題の確認をします。
放送センター周辺のお店を開拓中です。渋谷は選択肢が多く楽しいです。
分析したデータをもとに、必要な改修を検討します。時間をかけてより良いソリューションを模索します。
局内のコンビニにおやつを買いに行きます。リフレッシュのため、階段を使って移動。
プロジェクトマネージャーと開発中案件の進捗について、毎日確認をしています。
家で夕食を食べた後、最近は7歳と5歳の子どもとトランプやオセロをして遊んでいます。