デジタルセンター金子 まゆ子
電波に対する興味と、自分でプログラムして作ることの面白さを同時に仕事にできるのではないかと思ったのがきっかけです。高校生ぐらいの時に、何気なく使っているテレビや携帯電話が何で使えるのか?電波に情報が乗るってどういうこと?ということに興味を持つようになりました。大学では、まさに電波に情報を乗せる仕組みを学ぶ「信号処理」を専攻しました。同時にプログラミングも学んでいたのですが、ちょうどNHK職員の話を聞く機会があり、自分で設計・構築したサービスを電波に乗せて広く提供できることを知り、入りたいと思うようになりました。
現在は、番組の同時・見逃し配信を行うNHKプラスの配信システムの設計・構築、保守・運用の仕事に携わっています。NHKプラスは地域放送局の番組配信を始めるなどサービスを拡大していて、そのための新しい配信システムの開発を進めています。また、24時間・365日配信していく中で出てくる様々な課題を1つ1つ解決していく業務にもあたっています。いずれもチームで業務を行いますが、みんなで協力しながら難しい課題に取り組んで前に進めていく、そこにやりがいと面白さを感じています。
NHKプラスの配信システムをさらに使い勝手の良いものにしていきたいと思っています。サービスが拡大すると協会内でシステムを使う人も増えていきますが、それに伴って求められる機能も変わってきています。配信をスムーズに行えるようにすることで、視聴者のみなさまに対してもより早く、より多くの番組を提供できるようにしていきたいです。個人的にはチームマネジメントのスキルを高めていきたいと思っています。メンバーそれぞれの強みを生かし、弱みを支え合っていくことで業務の質を上げていく。私たちシステムチームの質が上がれば、システムを使ってサービスを考えるチームの質も高まり、結果的にユーザー体験の向上にもつながる。その流れを自分でリードしていきたいと考えています。
今、取り組んでいるNHKプラスでの地域放送局の番組配信の拡大は新たなコンテンツとの出会いを生んでいくのではないかと思います。2022年のサッカーワールドカップの時には、代表選手ゆかりの地域の番組から、さまざまな角度で取材したエピソードを集めて配信しました。選手が育った地域の話や家族の物語を知ることができ、サッカーファンの私にとっても日本代表の活躍をより一層かみしめることが出来ました。自分が関わった配信システムの上に、全国にある地域放送局の取材網とプレイリスト作りの戦略が重なって実現したものです。NHKにはドラマや教育、ニュース、バラエティーなど多様なコンテンツがあります。それがデジタルでつながっていくことで魅力をさらに深く広く伝えることができるのではないかと思っています。
NHKプラスでの番組配信が本格的に始まったのが2020年3月、まだ最近です。できることとできないことがあるのが現実で、視聴者の方々から「ここが使いにくい」とか「もっとこうして欲しい」といった声をいただいています。システムを作る私たちのチームでもそうした課題に1つ1つ向き合っているところですが、まだまだご期待に応えられていないところがあると思っています。ただ、言いかえれば、これらはすべて進化への可能性だとも捉えています。まだ始まったばかりのNHKのデジタルではやることがたくさんあります。もちろん困難もありますが、挑戦の機会も数多くあると思っています。
通勤中は動画視聴。マネジメントの学習をするか、鹿島アントラーズのトレーニングを見るかの2択です
居室はフリーアドレスなのですが、なぜかだいたい同じところに座ってしまいます
システム担当・UIUX担当・運用担当・成長戦略・外部ベンダーなどが集まり、ざっくばらんに意見を出し合う会
出局は週2回ほど。天気のよい日は放送センターの外に出て”渋谷めし”を楽しむようにしています
このツールは私の代表的なプロダクトで、今も運用担当の要望を拾って微改修を重ね成長し続けています
ベンダーとの打合せの前に、システムチーム5人で意見収集や作戦会議をしておきます
配信システム更新に向けた打合せも最終盤。いつも2時間があっという間です
たまに、途中駅で降りて都会の夜空を見上げたり、美味しいものを食べて帰ったりしています
動画でマネジメントの勉強をしたり、ジムに行って汗を流したりします