あなた×NHK=∞

福井放送局・コンテンツセンター五十嵐 椋

  • リポートや実況、司会など言葉で伝える業務

代表的な仕事

野球実況を担当した球場で防災キャンペーンを展開

  • 「ニュースザウルスふくい」メインキャスター福井放送局の夕方のニュース番組を担当 定期的に防災・減災につながる情報を届ける
  • 朗読&トークイベントを開催年に1度、朗読イベントを開催 企画から読み手まで担当する
  • 全国高等学校野球選手権 ラジオ実況全国高等学校野球選手権のラジオ放送で、スポーツ実況の経験を積む

NHKに入ったきっかけ

家族で見ていた大相撲
生中継で実況を担当したい

もともとは人前に出ることがすごく苦手でしたが、高校生の頃に学園祭の司会を先生から指名され、担当したことがありました。いろんな方から「上手だね」と言っていただいて、声を使う仕事に興味がわき、大学入学後に声優の養成所に通いました。就活を始める頃、講師の方から勧めていただいたのが「アナウンサー試験」。中学生のときからボクシングを続けていましたし、家族で相撲の中継を見ることが好きだったこともあり、スポーツ実況がしたいと思い、NHKのアナウンサー試験に挑戦しました。
入局6年目に、スポーツ実況を目指すアナウンサーにとっての第一歩となる全国高等学校野球選手権のラジオ実況デビューを果たしました。視聴者の方から「五十嵐さんの実況、すごく良かった」とうれしい感想をいただくこともあります。また、入局を目指すきっかけとなった大相撲中継の実況も、同年に初めて担当しました。

仕事に対する思い

日々の放送を積み重ねる夕方のニュースキャスターとしての楽しさを実感

スポーツ実況を中心に経験を積み、現在は「ニュースザウルスふくい」でメインキャスターを担当。スポーツ実況は、試合当日に向けて日々情報を蓄積し、綿密に準備を行います。「実況」の仕事が超大作の小説を書くようなイメージなら、「キャスター」は日記を書いているような感覚。キャスターに就任した当初は連日の放送に対して、力の抜きどころがわからず、ヘトヘトに。そこで、準備の仕方を変えたところ、日々の放送を着実に積み重ねることがいずれは超大作につながると考えられるように。今では、一年前と今年の変化などを話題にすることができ、キャスターとしての楽しさを実感しています。
また、局を挙げて取り組んでいる防災キャンペーンに力を入れています。私が企画して実況したプロ野球独立リーグの生中継のときにも、球場で防災キャンペーンを展開。地域のみなさんが防災・減災について考えるきっかけを少しでも多く作るように心がけています。

今後の展望

地域に根ざし、
寄り添うアナウンサーに

福井放送局に赴任して、地域に寄り添い情報を伝えることが何より大事なことだと実感しています。社会問題だけではなく、地元ならではの明るいニュースも自ら取材し提供できることがアナウンサーという仕事の魅力だと感じています。そのためにも、県内の行事に参加したり旬の食材に触れたりと、当たり前に暮らしながら、説得力を持って地域に根ざした情報を届けられたらと思っています。
地域放送局ではさまざまなことに挑戦できるので、地域に暮らす方々の役に立てるよう、自分の長所を活かしながら、福井の足りない部分を補ったり、良いところを伸ばすための力になりたいです。

NHKの働き方・職場環境

6か月間の育児休業を取得
メリハリをつけて仕事ができています

妻が2人目を妊娠した際に、上司に報告したところ、すごく喜んでくださり、育児休業を提案してくれました。期間についても親身に相談に乗っていただき、約6か月間の育休を取得。休職したことで困ることもなく、復帰もスムーズにでき、働きやすさを実感。取材者としての新たな視点も得られました。
育休中は、自分の中でルールを作り、授乳以外、基本的にすべての家事を私が担当しました。妻がどれだけ忙しいのか、どんなスケジュールで動いているのかを身をもって知ることができました。育休が明けた後もお互いの状況を理解でき、仕事とプライベートによりメリハリをつけることができています。
また、福井県で男性の育児休業を促進させる活動を行なっている男性を取材し、「ニュースザウルスふくい」で放送しました。県内の現状やそういった取り組みを伝えることができ、視聴者の方から反響を多くいただきました。

NHKのD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)

やりたいを実現できる環境
アナウンサーとしての幅を広げたい

地域放送局のアナウンサーは、自分で企画や取材を行う、ディレクター業務を伴います。だからこそ、やりたいことがあればどんどん挑戦できるのが、面白いところです。
私は、アナウンサーとしての幅を広げたいという思いから、年に一度「朗読&トークイベント」を企画しています。福井県にゆかりのある方をゲストに呼び、福井放送局のアナウンサーたちと本を朗読。福井県は人口一人当たりの図書貸出冊数が国内でトップクラスということもあり、多くの方に注目いただいているイベントになっています。
また、執務エリアの改修工事があった際には、レイアウトや内装デザインを決める局内プロジェクトのリーダーを担当し、空間コンセプトに沿ったプランを作成しました。多様な業務を担うことができ、いつも新鮮な気持ちで仕事に向き合っています。

1日のスケジュール

  • 06:30

    起床

    朝食をとり、身支度を整え、8:30に子供を送ります

  • 10:00

    取材

    「ニュースザウルスふくい」で取り上げる特集テーマについて取材

  • 13:00

    ランチ

    朝、詰めてきたお弁当を食べます

  • 14:00

    取材内容の整理

    午前中に取材した内容をまとめ、構成を練ります

  • 16:00

    打ち合わせ

    「ニュースザウルスふくい」で取り上げるニュース内容を確認し合います

  • 18:10

    本番

    打ち合わせ後、原稿の下読みやVTRのチェックをし、本番にのぞみます

  • 19:00

    反省会

    本番終了後、女性キャスターとその日の放送について振り返り、19:30に退局

  • 20:00

    帰宅

    夕食後に子供たちと遊び、寝かしつけた後は、洗濯など担当している家事を行います