LIFE! 誕生秘話

2011年、サラリーマン社会を風刺した「サラリーマンNEO」、
女性の世界をコミカルに描いた「祝女」という2つの深夜枠人気コント番組が相次いで終了。
有田康雄チーフ・プロデューサー、西川毅ディレクターは、今までにない
新しいコンセプトのスタジオコント番組の開発を求められていた。
内村光良さんの出演と、コメディアンと俳優のハイブリット型にすることは決まっていたが、
それ以外は全く未定の状態だった。

こうして、LIFE!は生まれた。 企画のヒントは、内村さんの人生にあった。いろいろな経験を重ねてきた今の内村さんだからできるコントがあるはずだ。 西川 毅 ディレクター 制作局 第2制作センター エンターテインメント番組部

「NHKらしさ」×「内村光良さん」
人生というキーワードを発見したとき、すべての問題は解決した。

民放と公共放送では番組に求められるものは違います。NHKの番組に「NHKらしさ」は、絶対に欠かせない要素です。「サラリーマンNEO」ではディレクター、「祝女」では総合演出でしたが、両方とも民放のコント番組にはないメッセージや意義、つまり「NHKらしさ」がありました。今回は、3つ目。正直「もうやりようがないな」と思いました。
そんな「NHKらしさ」のヒントをくれたのは、奇しくも内村さんでした。内村さんは、民放で数々の名コント番組を創ってきました。その方が今、コントで新たに何を表現するのか?「NHKらしさ」とは別の問題として毎日、考えていました。

「笑う犬シリーズ」(フジテレビ)の時は30代半ば、あれから結婚をされ、お子さんが生まれ、さまざまな経験をされました。そんな内村さんだからできること・・・突き詰めていくと「人生」というキーワードが浮かび上がってきました。
「人生の喜怒哀楽、奥深さをコントで表現したらどうだ?それはきっと人生経験を重ねた今の内村さんだからできることだ!」。それは同時に「NHKらしさ」に対する答えでもありました。LIFE!にとって人生というテーマは非常に重要です。今でも番組作りで悩んだ時に、立ち返るようにしています。

こうして、LIFE!は広がった。 キャラクターのパワーって、本当にすごい。親子で家族でみんなで見てもらえる番組になるなんて夢にも思わなかった。 有田 康雄 チーフプロデューサー 制作局 第2制作センターエンターテインメント番組部

深夜枠からプライムタイムへ。BSから地上波総合へ。
子供から50代まで幅広い層に見てもらえる、稀少な娯楽番組に。

「深夜枠に甘んじるのではなく、プライムタイムに進出する」「ニッチではなくマスを獲得する」それがこの番組の立ち上げに際して私が掲げた目標でした。コントが好きで好きでたまらない若くて優秀なディレクターが、文字通り人生をかけて仕事に取り組んでいます。大きな道筋を決めたあとは、ふだんの番組制作に関しては任せて、彼らのみこしに乗っているだけ。お笑い番組に関しては、リスク管理と局内外へのPR展開がチーフプロデューサーの役割だと考えています。
テーマが人生ということもあり最初はターゲット層を40代中心に置いていました。今のように子どもから50代まで幅広い層から見てもらえるなんて、夢にも思いませんでした。

NHKは視聴者層の年齢が比較的高いので、教育・子ども番組を除いて子どもの層を狙うというのは、かなりハードルが高い。最初は文字通り人生をテーマにしたリアルなコントをやっていました。キャラクターのコントが増えるにつれて、子どもや親子視聴が増えるようになってきました。「イカ大王」が出てきたあたりから子ども・親子視聴が目に見えて増えてきましたね。
笑うということは幸せなことじゃないですか。「親子でLIFE! を見て笑った」「家族の食事のときにLIFE! の話題で盛り上がった」そういう反響をいただくと本当にうれしいです。誇りに思います。それだけで、おいしいお酒が飲めます。

NHKをあまり見ない層に、どうしたら認知してもらえるのか。
既成概念にとらわれない、多角的な PR展開が必要です。

コアな視聴者層、ヘビーユーザーは獲得できたと思いますが、まだまだ番組の認知は低い。「あさイチ」や紅白とのコラボ企画など、NHK番組内での番宣はいろいろやっていますが、それだけでは全く不十分です。ふだんNHKをあまり見ない層へのアプローチ、認知率アップが、今後の最大の課題です。
動画サイト、SNSへのアプローチ、大学の学園祭への参加、コンビニ空間を意識したTV雑誌表紙への展開、秋葉原でのファンミーティング、デジタルサイネージ、街頭ポスターなど多角的なPR活動を展開しています。出演者にも全面的に協力いただいています。

また、海外テレビ局からもLIFE! の上質の「笑い」を通して、日本文化を紹介したいという話もあります。音源の著作権の問題など、クリアしなければならない問題も多くありますが、あらゆる機会を通して、LIFE! を積極的にPRしていきます。